朝チュンって本物にあるんだ

如月 永

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目が覚めると…

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会社のストレスで昨日は潰れる程飲んだ。
今回のミスは、そもそもお前が悪いんじゃないかよ!クソ上司!
あー!やってられない!
愚痴りながら酒を煽り始めたが、付き合ってくれていた同期の同僚には終電をがあるからと逃げられ、途中から一人で行ったこともないバーに入って甘いカクテルをカパカパ飲んでいたらしい。
甘くともアルコール度数の高い酒が使われていれば悪酔いするのは当然で、途中から記憶は無い。
で、起きたらコレだ。
「おはよう」
「え、あ……、おはよう……ございま、す?」
「寝ぼけてるの?まだ酒抜けてない」
隣の知らない男が眩しい笑顔におはようなんて言われて混乱する。
まずは場所。居酒屋でもバーでもなく、寝室でベッドの上だ。
そして隣の男。俺にはこんなイケメンな男友達も居ない。
あと……、多分服着てない。
夢かと思って頬をつねってみたら痛かったし、何より目の前の男に呆れた顔をされた。
……うん、夢じゃないな。
でもさ、なんでお前みたいなイケメンが俺の隣で寝てんの!?
ワンナイトラブなんて言うけど、いくら綺麗な顔してても男と何で寝るんだよ、俺!
いや、別に同性愛を否定するわけじゃないけど!俺はノーマルだから!!
そんな現実逃避を脳内で叫んでしまったのは、身体を動かすたびに腰を中心に痛みが走るからだ。
マジで嘘だと言って。
「大丈夫?」
「……だいじょばないです……」
「声ガラガラじゃん。水飲む?」
「飲みます……」
ベッドから出ていった男を見送ってから、ゆっくりと上半身を起こす。
やっぱり何も身に着けていない肌には赤い鬱血痕があって、思わず目を手で覆った。
…………うん、もうここまで来たら察するよ。
俺、この人とヤッたんだなって。
とりあえず布団を被って服はどこだと視線だけで探していると、コップを持った男が戻ってきた。
「はい、お水」
「……ありがとう……ございます」
コップを受け取って喉を潤すと、ようやく頭が覚醒してきた気がする。
それから改めて男の顔を見ると、その整った顔立ちに目を奪われた。俺とは生きる時限が違う顔だ。
「昨日とは雰囲気違うね。慣れてそうだったのに、朝は恥ずかしくなるタイプ?」
「慣れて……?ち、違います!」
生まれて初めてだよ!
男の尻はバージンとは言わないかもしれないけど、昨日までは出すしかしたことがないお尻でした!
「じゃあどうしたの?急に敬語になってるけど」
クスクス笑う男に揶揄われているような気分になる。
……そりゃそうだろ!だって男に抱かれたんだよ!?それに知らない人。ナニをドウしたのか分からないけれど、失態どころか全裸まで晒したのは間違いない。
「あの、本当にすみませんでした!!」
ベッドの上で勢いよく土下座をした俺を見て、彼はまた笑っているようだった。
いや、笑ってる場合じゃないからね!?
「ねぇ、どうして謝ってるの?」
「それは……その……酔っていたとはいえ、初対面の男性と関係を持つなんて……」
「そうだね。私を誘惑してきて、もっともっとって朝方まで離してくれなかったもんね」
誘惑って何?!
覚えてないなら無かったも同じだ!……って、そんなわけあるか。
顔を赤くしたり青くしたりする俺を男は笑う。
「ふふっ、覚えてないんだね。すっごくエッチで積極的だったんだけど」
「うわぁあああっ!!お願いします忘れてください!!!」
「無理だよ。あんな可愛い姿忘れられないよ」
楽しそうな彼とは対照的に、俺は羞恥心で死にそうになっている。
穴があったら入りたいというのはまさに今のような状況を言うのだろう。
本当に俺は一体何をしてしまったんだ……。
バーで一人でお酒を飲んでいたまでは覚えているが、そこから先の記憶が全く無い。まさかとは思うけど、酔った勢いで何かとんでもないことをしてはいないだろうか……。
恐る恐る確認すれば、やはりというべきか、男の首筋には俺が付けたとしか思えないキスマークとか歯型とかが付いていた。
……終わった、完全にアウトだ。
自分の節操無さに絶望していると、男がベッドに乗り上げてきた。
え、待って、近いんですけど!? 俺が後退りすると、男は逃さないと言うように肩を掴んでくる。
ちょっ、本当近すぎ!
ドキドキしながら視線を逸らすと、俺の首元にあった鬱血痕に気付いたようで指先でなぞってきた。
それに驚いて身体を震わせると、耳元で囁かれる。
甘い吐息と共に吹き込まれた言葉は、俺を固まらせるのに十分すぎる威力を持っていた。
「恋人になってくれるっていうのも忘れてしまったの?」
「へ?え?なに……?」
困惑する俺を他所に、男は愛おしむような眼差しで見つめてくる。
あまりの出来事に思考が停止してしまう。
……こ、恋人?俺が言ったの??
混乱したまま固まっていると、男はくすりと笑った。
「私をアレを挿れてほしくて、恋人になるって泣いてたの可愛かったよ?」
「ひぇ……、ま、待って!ちょっと待ってください!!そんなの嘘だ!」
「嘘?覚えてないのにどうして言いきれるの?」
俺は必死で首を横に振る。
きっと俺は、酒に酔って前後不覚になった挙句、見知らぬイケメンを相手に盛大な痴態を晒したに違いない。
もう泣きたい……。恥ずかしすぎて死ぬ!!
そんな俺の様子を見た男は、さらに追い打ちをかけてくる。
まるで俺の気持ちを見透かしているかのように、ニヤリと口角を上げた。
そして再び顔を寄せたかと思うと、今度は唇に柔らかいものが触れた。
驚きで目を見開いていると、ぬるりとした感触が舌と一緒に入ってきた。
これは……ディープキス? 
混乱して固まっていたら、好き勝手に口内を荒されて、舌を吸われた。
歯列をなぞられて背筋がゾクゾクする。
思わず漏れ出た声が甘く響いて、自分からこんな声が出るのかと驚いた。
しばらくしてから解放された時には、すっかり腰砕けになっていて、男は満足そうにしている。
「ほら、キスだけですぐに物欲しそうな顔して。エッチな子は好きだよ」
自分が快楽に弱いとは思わなかった。キスが上手すぎるのが悪い。
「ねぇ、もう一度キスしてもいい?」
「いや、ダメ……です」
流されたらなし崩しになってしまうと怖くて拒否したが、その声色は全く拒んでるようには聞こえなかっただろう。
「ダメじゃないだろう?」
そう言って微笑む彼の顔はやっぱり綺麗で、俺はつい見惚れてしまうのだった。


そ・し・て、
―――結局流されるままヤッてしまいました。
……意思弱すぎだろ、俺!!!
俺のなけなしの抵抗なんて無いが如く再度抱かれてしまった。
しかも今度は素面で、このイケメン男が俺の身体に興奮し、蹂躙する姿をじっくり観察してしまった。
……正直かなり気持ち良くて、エロかったです。
俺にあんなデカいチンポが入るとは思わなかったし、その肉棒でヒンヒン鳴かされるとも思わなかった。
ケツにチンポ咥えて、イキまくりながらもう止めてくれなんて懇願した台詞は恥ずかしすぎる。
「あひぃぃ!!もぅしんぢゃうぅっ!!チンポらめぇ!!」
「おちんぽ止めてあげるから、名前呼んで」
「みちゅるしゃん!たしゅけてぇ!!」
「ふふ、可愛いね」
「んぎゅ、イグゥーー!!!」
チンポのピストンは止めてくれたが、立派に性感帯になってしまった乳首を摘まれイカされた。
思い出すだけでも悶絶ものだ。
だって満流さんのテクニックが凄く上手いのがいけないんだ。
あんなにされたら誰だってああなる。多分。
「みね君。満足した?」
ちなみに俺の名前が峰幸みねゆきだからみね君。
イキ疲れて短い時間だがうたた寝をしまった俺が起きるまでずっとニコニコして眺めていたらしい満流さんはとても上機嫌で、反対に俺はというと満身創痍だ。
身体中痛いし、特に下半身が重い。
二日連続で何度もイカされ、最後は潮まで吹いてしまった。
もう男としてどうよ?
もう二度とお酒を飲まないことを固く誓ったところでもう遅い。
次また満流さんに求められても、きっと断れない予感しかしない。……あぁ、どうしよう。
そんな俺の葛藤など知るよしもない満流さんは、俺の顔中にキスしてくる。
それが何だかくすぐったくて身を捩ると、彼は嬉しそうにしてますます強く抱き締めてきた。
腰が痛くて抵抗も出来ず、しばらくそのまま抱きしめられていたのだが、急に真剣な声で囁かれた。
耳元で話されると吐息がこそばゆい。
「ねぇ、もう一回していい?」
そう言いながら、するりと手に手を重ねて指を絡めてきた。
これ恋人繋ぎって言うんだっけ?
じゃなくて!
「えっ、まだするんですか?!何回目だと思ってるんですか!」
「今朝はまだ一回だよ」
イかされまくっていたせいで勘違いしていたが、満流さんはまだ一回しかイっていないようだ。
「それに、みね君が可愛くて何度もしたくなってしまうんだ」
「ひゃあんっ!」
首筋に吸い付かれて変な声が出た。
それを聞いた彼が妖艶に笑う気配がしたので、俺は慌てて唇を引き結ぶ。
「ね、お願い。みね君」
「無理です!今日はもうダメです!」
「今日はもうしちゃダメなの?夜はセックスするよね?」
なんですること前提なんだよ。
綺麗な顔して肉食系なんですか?!
っていうか、少し休んだら帰るよ?もう一晩なんて泊まらないよ?
「満流さんって、もしかして絶倫……ですか?」
「違うよ。回数よりは時間が長いタイプかな。遅漏なんて言われることもあったし」
言われてみると、確かになかなか射精しなかった気がする。
でも、そうすると俺はその間イカされまくるということになるのでは……。
「今度はゆっくりするから」
「ダメです!本当に死んじゃう」
「死にそうなくらい気持ち良かったんだ。嬉しいな」
満流さんが僕に覆いかぶさってきた。
逃げようにも身体が重くて動かず、あっという間に組み敷かれてしまう。
ちなみにお尻は優秀みたいで切れたりしていない。
身体が軋んだり腰が痛いのは、全部俺の運動不足&身体が固いせい。
「ねぇ、みねくん」
俺は甘い声でねだるこの人の表情に弱いのかもしれない。
答えずにいたら彼の唇が俺の唇に重なる。
舌を絡められて、口内を弄られた。
散々愛撫されて敏感になった口腔を責められて、すぐに快楽の海に沈んでしまう。
ドロドロに溶かされて何処もかしこも力が入らない。
「入れるよ」
横寝で後ろから満流さんが入ってくる。
ケツの穴で比べたことはないけど、満流さんのチンポはおっきい。太さもそれなりだけど、長いのだ。
俺のに比べたら亀頭一つ半くらい長い。
「あ、あ、あ、あ……」
「く、すごい……みね君のナカ気持ち良い。熱くて溶けそうだ」
ゆっくりしたストロークで突き当たりまで侵入されると、それだけで達してしまいそうになる。
「満流さんお願い。奥は、ダメです」
「奥?S字を超えたところ?」
「分かんないですけど、奥は奥です」
これ以上入られたら、きっとおかしくなる。
本能的に恐怖を感じて拒むと、彼は不満げな顔を見せた。
「そこに入れないと、私のが全部埋まらないよ?」
「ダメったらダメです」
「それならば別の方法で気持ち良くさせてね」
そう言って彼は腰を大きく動かし始めた。
ゆっくりと、じんわりと。
まるで俺の反応を楽しむかのように。
そして俺の一番感じる場所を見つけたのか、そこばかりを狙って突いてくる。
俺はその度に喘ぎながら、イくということを繰り返していた。
「あひっ、あひぃぃぃん!!」
「ふふふ、奥には入れてないのに凄くいやらしい声だね」
耳元で囁かれると、恥ずかしいのに余計感じてしまってもう訳が分からない。
「みつるさんがっ、焦らすからぁ」
ずっと肝心な所を避けて、スローピストンをするものだから、俺は堪えられない。
俺が泣き言を言うと、満流さんは動きを止めてくれた。
「焦らされて泣いちゃうの?奥がダメだって言うから、ゆ~っくりみね君の中を擦ってるんだよ?」
「うぅ、ゆっくりやだぁ!イけない。イきたいよぉ」
「イカせてほしいの?」
俺は意地悪な満流さんの目を見つめて、コクコクと頷いた。
「じゃあお願いしてみて」
「お、おねがい?」
「うん。私にどうしてほしいかちゃんと言ってごらん」
満流さんは俺に何を言わせたいんだろう。
俺が困惑していると、彼はまたゆるりと腰を動かし始めた。
ゆっくりゆっくり、じわじわと快感が蓄積されていく。
身体中が熱くて、頭がぼーっとしてきた。
「イキたい。満流さんの……で、突いてイかせて」
「イったら気持ち良すぎて死んじゃうんでしょ?良いの?」
もう我慢できない。
早く楽になりたい。
だから俺は何度も首を縦に振った。
何かデジャヴを感じる。
「いい!いいからぁ!」
「じゃあ奥でイこうね」
満流さんは満足げに微笑むと、今までで一番強く突き上げてきた。
同時に両方の乳首を引っ張られ、耳裏を舐められると、俺は呆気なくイってしまった。
満流さんが俺の身体を抱き起こして対面座位の姿勢をとった。
結合が深くなって、思わず声が漏れる。
更に自重で深く繋がってしまい、あまりの刺激の強さに俺は震えていた。
そんな俺の背中を支えてキスをしながら、満流さんは器用に腰を揺らす。
「はひぃぃっ!奥っ、おくぅ!入っちゃう!」
「大丈夫だよ。ほら、もっと気持ち良くなろう」
「んぐぅ、ふかいよぉ」
「深いのも慣れようね」
そう言うと彼は俺を持ち上げて、一気に落とした。
ぐっぽぉおおっっ!!
俺は悲鳴のような声で叫ぶ。
「はひっ、はひっ、だめぇえ!壊れる!こわれりゅからぁああ!!」
「奥が大好きになれるようにいっぱいしてあげる。きっと癖になっちゃうよ」
奥の行き止まりのところをぐりぐりされるだけだったのも気持ち良かったが、そこから結腸口のすぼまりを突き抜けて来る感覚は頭が真っ白になる。
満流さんが俺を揺さぶるたび、結腸のすぼまりを亀頭が何度も出入りする。
最初は苦しかったのに、今ではすっかり快楽を拾ってしまって、脳が焼き切れそうなほどの強い刺激が襲う。
「みつるしゃ、きもち、いぃよぉ」
「おちんぽで奥ずぼずぼされるの好きになれた?」
「はひ、しゅきれしゅぅ」
俺自身が言っているのに、舌ったらずの甘えた響きのある声は自分のものじゃないみたいだ。
「じゃあ私のことは?好き?」
「しゅき、だいしゅき」
「嬉しいな。愛してるよ」
そう言って満流さんは激しくピストンを始めた。
パンッ、パァンッという肌を打つ音と、ぐちゅぐちゅと粘液のかき混ぜられる音が部屋に響く。
「あっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっ」
激しいリズムで打ち付けられる腰の動きに合わせて俺の声が出る。
「あぁ、すごい。締め付けてくるよ」
「イク、イグゥ、イくぅうう!!」
全身がビクビクと痙攣し、視界がチカチカと点滅する。
でも満流さんは硬いままだ。
「私がイくまで付き合ってね」
バチュン、ズチュッ、グポッ、ゴリュ、ブヂュウ
下品で卑猥な水音を響かせながら満流さんは容赦なく責め立てる。
絶頂を迎えたばかりの敏感になった身体には強すぎる快感だ。
休む暇もなく快感を叩き込まれ続けて、俺は狂ったように泣き叫んだけど、満流さんは気にせず腰を打ち付けた。
「あひぃいいいっ!ひぎっ、ひぎぃっ!!」
「みね君の中気持ち良い。私の長いのもぴったりハマって、ぎゅうぎゅうしてくれてるよ」
「はひっ……あひっ……」
「ずっとこうしていられたら良いのにね」
そう言って彼は俺を押し倒し、正常位で挿入した。そしてゆっくりゆっくりと抜き差しをする。
その緩慢な動きに焦れた俺は自ら腰を動かしてしまう。
すると満流さんは嬉しそうに笑みを浮かべた。
そのまま彼は俺の弱いところばかりを狙って突き上げる。
パンッパチュッパチュッグプッグプンッ
結合部から溢れ出る液体が泡立つほどの激しさだった。
俺は喘いで、泣いて、イきながら懇願した。
「みつるしゃ、おねがい、イカせてぇ」
「良いよ。一緒にイこうか」
「うんっうんっ、いっしょがイイ」
「じゃあ一番奥で出すね」
「あぁっ、出して、いっぱいちょうらい」
「んっ、イキそう」
「おれもイッちゃう!あぁあああああーーーーーー!!!!」
ビュルルルービュービュッビュッ 
熱い飛沫が体内に広がっていき、俺も一際大きな声を出して達した。
そうして、ようやく彼が果てた頃には、俺はもう息も絶え絶えだった。
満流さんが俺の中から出ていくと、中に出された大量の精子がどろりと流れ出てくる。
その光景を見ただけで身体の奥がきゅんとしてしまう。
まだ満流さんの事ほとんど何も知らないけれど、満流さんに愛されるの……好きかもしれない。

こうして寂しい独り身だった俺にハイスペックな恋人が出来たのだった。
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