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2.渉、雄大
荒い息を繰り返している間にも、雄大は俺の中から出て行こうとはせずそのまま覆い被さってきた。
汗ばんだ肌が触れ合う感覚すら気持ち良くて、無意識のうちに自分からも擦り付けてしまう。
暫くそうやって抱き合っていたが、雄大はゆっくりと身を起こした。
ズルリと抜かれる時の排泄感に似た快感に声が出そうになるのを堪える。
やっと終わったのかと安堵していると、雄大は俺の両足を持ち上げて肩に乗せた。
これから何をされるのか察してしまい恐怖と期待で身体が震える。
そんな俺を気にする素振りもなく、雄大は一気に挿入してきた。
グポッという音と共に結腸まで押し入られ、あまりの衝撃に声も出せずに悶絶した。
雄大はそのまま抽挿を始め、容赦無く俺を攻め立てる。
気絶しても起こされては快楽を与えられ続け、最後は精液も出なくてドライでイっていた。
ようやく解放された頃には、すっかり日が昇りきっていた。
起き上がろうとしたが、下半身が全く言う事を聞かない。
生まれたての子鹿なんて揶揄されるけど、本当にあんな感じで足がガクガクブルブルしている。
それに筋肉痛のように全身が軋むのと、怠さが強くて仕方なかった。
何とか寝返りを打つと、雄大は俺の隣ですやすやと寝ていた。
何でコイツとセックスなんて……。
腰を中心に鈍い痛みがズキズキと響く。
それに喉はガラガラで痛いし腹は減ったし、身体中ベタベタして気持ち悪いし、全てが最悪だった。
だから俺は辛い身体に鞭打って、雄大の部屋から逃げ出した。
◇◇◇
目が覚めたら隣に渉の姿は無かった。
俺は慌てて渉を探したが、靴も無くなっていて既に部屋を出た後のようだっだ。
寂しさよりも怒りが強かった。
俺の気持ちを分かってくれたのではなかったのか?
あんなに愛したのに伝わってなかったのかと悶々とした。
仕方なく俺は仕事に行く準備を始めた。
いつもより家を出るのが遅くなりながら会社へと向かう。
すると渉は出社していた。
俺と目が会うと、さっと顔を背けて逃げるように……いや、完全に逃げて行った。
俺を見て逃げた?
その日はイライラしながら一日過ごした。
「渉さん、ちょっと話があります」
定時になり、帰る前に渉を捕まえた。
酔っているのを良いことに極限までシてしまった事が怒らせた原因かと今日一日考えて、反省もした。
だって怒らせたまま別れるなんて事になるのは絶対に嫌だった。
「下の名前で呼ぶな。それに今日は用事が……」
絶対に嘘だ。逃がす気はい。
俺は有無を言わさず渉の腕を掴むと、人気の無い場所まで連れて行った。
一応周りを見渡してから壁際に押しやって、壁に手をついて逃げ道を塞いだ。
「初めてのエッチだったのに、がっついたから怒ったんですか?」
渉は驚いたような表情で俺を見た。
それからみるみると顔が赤くなっていく。
でも恥ずかしがってというよりは怒りを抑えているような顔だ。
「次は加減しますし、優しくします」
「ふざけんなっ!そういう問題じゃない!性処理相手は他で探せ!」
「え?」
予想外の言葉に固まっていると、渉は呆れたように溜息を吐いた。
「俺も酔ってたから無理やりしたのは不問にするけど、もうあんなことはするな」
「ちょっ!待って!俺、渉さんが好きだって言ったよね?」
「は?知らない」
本気で心当たりがないと言う様子の渉に、俺は思わず叫んだ。
「本当に覚えていないの!?」
好きだっていうのを受け入れたからセックスを許してくれたんだと思ったし、俺の事が好きなんだって感じるくらい抱き着いてくれたしキスしても嫌がらないし、好きって言い返してくれたのに。
「はっ、お前が俺を好きとか冗談だろ」
渉は自嘲するように顔を歪める。
「違う!誤解されたなら謝ります。本当に貴方が好きなんです」
必死になって言い募るが、信じてもらえず更に怒らせてしまう。
どうしたらいいんだ。
俺が困っていると、渉はスッパリと言い切った。
それはもう綺麗に。
「俺が男なんか好きになるわけないだろ」
男同士というそこから障害があるのか絶望的な気分でいると、更に追い打ちをかけられた。
「しかも相手がお前なんてありえない」
そう言われても信じられなくて、俺はしつこく食い下がった。
昨日あんなに愛し合ったのにと。
でも渉は頑として認めようとしなかった。
ここまでくると流石に疑う余地は無い。俺は完全にフラれてしまったのだ。
ショックで脱力しその場に座り込むと、渉は俺を一瞥して去って行った。
その後どうやって帰ったのかも分からないくらい、俺の心は深く傷付いていた。
汗ばんだ肌が触れ合う感覚すら気持ち良くて、無意識のうちに自分からも擦り付けてしまう。
暫くそうやって抱き合っていたが、雄大はゆっくりと身を起こした。
ズルリと抜かれる時の排泄感に似た快感に声が出そうになるのを堪える。
やっと終わったのかと安堵していると、雄大は俺の両足を持ち上げて肩に乗せた。
これから何をされるのか察してしまい恐怖と期待で身体が震える。
そんな俺を気にする素振りもなく、雄大は一気に挿入してきた。
グポッという音と共に結腸まで押し入られ、あまりの衝撃に声も出せずに悶絶した。
雄大はそのまま抽挿を始め、容赦無く俺を攻め立てる。
気絶しても起こされては快楽を与えられ続け、最後は精液も出なくてドライでイっていた。
ようやく解放された頃には、すっかり日が昇りきっていた。
起き上がろうとしたが、下半身が全く言う事を聞かない。
生まれたての子鹿なんて揶揄されるけど、本当にあんな感じで足がガクガクブルブルしている。
それに筋肉痛のように全身が軋むのと、怠さが強くて仕方なかった。
何とか寝返りを打つと、雄大は俺の隣ですやすやと寝ていた。
何でコイツとセックスなんて……。
腰を中心に鈍い痛みがズキズキと響く。
それに喉はガラガラで痛いし腹は減ったし、身体中ベタベタして気持ち悪いし、全てが最悪だった。
だから俺は辛い身体に鞭打って、雄大の部屋から逃げ出した。
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俺は慌てて渉を探したが、靴も無くなっていて既に部屋を出た後のようだっだ。
寂しさよりも怒りが強かった。
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あんなに愛したのに伝わってなかったのかと悶々とした。
仕方なく俺は仕事に行く準備を始めた。
いつもより家を出るのが遅くなりながら会社へと向かう。
すると渉は出社していた。
俺と目が会うと、さっと顔を背けて逃げるように……いや、完全に逃げて行った。
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酔っているのを良いことに極限までシてしまった事が怒らせた原因かと今日一日考えて、反省もした。
だって怒らせたまま別れるなんて事になるのは絶対に嫌だった。
「下の名前で呼ぶな。それに今日は用事が……」
絶対に嘘だ。逃がす気はい。
俺は有無を言わさず渉の腕を掴むと、人気の無い場所まで連れて行った。
一応周りを見渡してから壁際に押しやって、壁に手をついて逃げ道を塞いだ。
「初めてのエッチだったのに、がっついたから怒ったんですか?」
渉は驚いたような表情で俺を見た。
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「ちょっ!待って!俺、渉さんが好きだって言ったよね?」
「は?知らない」
本気で心当たりがないと言う様子の渉に、俺は思わず叫んだ。
「本当に覚えていないの!?」
好きだっていうのを受け入れたからセックスを許してくれたんだと思ったし、俺の事が好きなんだって感じるくらい抱き着いてくれたしキスしても嫌がらないし、好きって言い返してくれたのに。
「はっ、お前が俺を好きとか冗談だろ」
渉は自嘲するように顔を歪める。
「違う!誤解されたなら謝ります。本当に貴方が好きなんです」
必死になって言い募るが、信じてもらえず更に怒らせてしまう。
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そう言われても信じられなくて、俺はしつこく食い下がった。
昨日あんなに愛し合ったのにと。
でも渉は頑として認めようとしなかった。
ここまでくると流石に疑う余地は無い。俺は完全にフラれてしまったのだ。
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