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いれかわり
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Aさんが小学生のころ、奇妙な少年Bがいた。いつも一人でいて、それでいて人から好かれているのでも、嫌われているのでもなかった。ただ、Aさんには彼を避ける理由があったのだ。
BとAさんのAさん他友人グループ3人組がなかよくなったのは、めずらしく彼が、自分たちに対してひどく熱心にかかわろうとしてきたためだった。初めはうっとおしいと思っていたAさんたちは、彼の意外にもいい人柄とかしこさを気に入り仲間にいれた。
それからは普通に5人皆であそんでいたのだが、Bはしきりに自分の住んでいるマンションで遊びたがる。それは表向き鬼ごっこをするためだったが、Aさんだけはしっている、彼はその最中“異世界に行く方法”を実行しているのだ。まあこれは、ある手順にのっとってエレベーターの階層をいききすると、異世界に飛べるというものなのだが、Aさんはこれがとてもこわかった。だからなるべくBさんと離れないようにしていた。なぜなら、Aさんいわく、Bさんは他のメンバーを異世界に連れていこうとしているようにみえた。
そもそもBさんという存在が、もともと存在しなかったAさんだけが知っていたのだ。その代わりにある少年がクラスからも、学校からもなかったことにされている。その理由が
“すでに異世界に行く方法によってつれさられBさんと入れ替わったからだ”
という事も、Aさんは知っていた。だが、Aさんは異亡くなった存在をどうしても思い出せない。
だが、段々Bさんは大胆になっていき、なるべく自分と離れて誰かをつれさろうとするようになった、マンションに行くこともとめようとも、その行動を止めさせようともしたが、どうにかして、彼はそれを避けてひっそりその方法を実践しようとするのだ。
あるとき、自分だけ集まりに遅くなったAさんは、皆からの連絡をうけて、いつもの彼のマンションにいったのだが、エントランスでまっていたのは一人で、玄関をあけてくれた。
「あいつらは?」
ときくと
「なんか、エレベーターで変な遊びしている」
といって、Bさんは危険を察知して、すぐにエレベーターをおいかけた、だが、さきまわりした階についたころにはエレベーターはとじかけていて、自分は足をすべりこませたのだが、なかから尋常じゃない様子でBが足をけりとばしてくる。
「ちょっと、おい!!」
「何をしてんだ」
しまいには、なんとBさんがAさんのあしをもったまま、他の友人に扉をしめろといいだす、安全装置があるからしまらないだろう、とおもったが、友人たちもためらっている様子、そのときBさんの目が真っ白になり友人たちに大人の男の声で命令する。
「早くしめろ!!」
恐ろしくなった友人たちは閉めるボタンを押す。安全装置は……作動しなかった、ギリギリと痛めつけられる足、エレベーターは上の階にゆっくりとすべりだし……Aさんは足の痛みにめをそらした。きっと足は切断されただろう、あまりのことに気を失ったのだった。
だが、目を覚ますと、一回にいた。なんと、エントランスで待っていた友人がエレベーターの中の友人に連絡し非常停止ボタンをおして間一髪彼は助かったのだった。
その後大人たちが集まり大騒ぎ。マンションは騒然となり、もちろんそこで遊ぶのは禁止された。そして、Bさんはその後すぐにひっこしていくことになったのだが、しばらくして、Aさんはあの時、Bさんがエレベーターの扉が閉まった後に言った言葉を、後々思い出し、教訓としている。彼はいったのだ。
「お前がいいだしっぺなのに逃げたから“彼”は俺と入れ替わった……あいつもさぞお前を憎んでいることだろう」
そう、Aさんは、かつて件の仲良し友人グループのいなくなった友人5人と同じ遊びをしていて、自分が提案しながら、おじけずき、途中でエレベーターをでて儀式から逃亡した。最後までのこった“彼”だけが、その場に存在しなかったことになり、Bと入れ替わってしまったのだ。Aさんだけがそのことを知っているため、きっと、Bさんは、都合が悪いとおもい彼を殺そうとしたのだろう。
転校してから、Bさんからそれぞれに手紙がとどいて、Aさんあてにはこんな内容だけがつづられた手紙が届いた。
「お前“彼”をうっとおしくおもっていただろう、日頃から同じ少女をすきになり、あいつが仲が良かったから妬んでいたはずだ、それが引き金となって異世界への扉がひらいた、お前のせいであいつは俺の世界に、そして俺はこの世界にきた、なぜこんなに詳しいって?俺は、向こうの世界のあいつだからだ、名前も顏も同じ、ただ性格が違う別次元のな……いまでもあいつと俺はつながっている、もし妙な事をすれば、お前の人生をむちゃくちゃにしてやるからな」
BとAさんのAさん他友人グループ3人組がなかよくなったのは、めずらしく彼が、自分たちに対してひどく熱心にかかわろうとしてきたためだった。初めはうっとおしいと思っていたAさんたちは、彼の意外にもいい人柄とかしこさを気に入り仲間にいれた。
それからは普通に5人皆であそんでいたのだが、Bはしきりに自分の住んでいるマンションで遊びたがる。それは表向き鬼ごっこをするためだったが、Aさんだけはしっている、彼はその最中“異世界に行く方法”を実行しているのだ。まあこれは、ある手順にのっとってエレベーターの階層をいききすると、異世界に飛べるというものなのだが、Aさんはこれがとてもこわかった。だからなるべくBさんと離れないようにしていた。なぜなら、Aさんいわく、Bさんは他のメンバーを異世界に連れていこうとしているようにみえた。
そもそもBさんという存在が、もともと存在しなかったAさんだけが知っていたのだ。その代わりにある少年がクラスからも、学校からもなかったことにされている。その理由が
“すでに異世界に行く方法によってつれさられBさんと入れ替わったからだ”
という事も、Aさんは知っていた。だが、Aさんは異亡くなった存在をどうしても思い出せない。
だが、段々Bさんは大胆になっていき、なるべく自分と離れて誰かをつれさろうとするようになった、マンションに行くこともとめようとも、その行動を止めさせようともしたが、どうにかして、彼はそれを避けてひっそりその方法を実践しようとするのだ。
あるとき、自分だけ集まりに遅くなったAさんは、皆からの連絡をうけて、いつもの彼のマンションにいったのだが、エントランスでまっていたのは一人で、玄関をあけてくれた。
「あいつらは?」
ときくと
「なんか、エレベーターで変な遊びしている」
といって、Bさんは危険を察知して、すぐにエレベーターをおいかけた、だが、さきまわりした階についたころにはエレベーターはとじかけていて、自分は足をすべりこませたのだが、なかから尋常じゃない様子でBが足をけりとばしてくる。
「ちょっと、おい!!」
「何をしてんだ」
しまいには、なんとBさんがAさんのあしをもったまま、他の友人に扉をしめろといいだす、安全装置があるからしまらないだろう、とおもったが、友人たちもためらっている様子、そのときBさんの目が真っ白になり友人たちに大人の男の声で命令する。
「早くしめろ!!」
恐ろしくなった友人たちは閉めるボタンを押す。安全装置は……作動しなかった、ギリギリと痛めつけられる足、エレベーターは上の階にゆっくりとすべりだし……Aさんは足の痛みにめをそらした。きっと足は切断されただろう、あまりのことに気を失ったのだった。
だが、目を覚ますと、一回にいた。なんと、エントランスで待っていた友人がエレベーターの中の友人に連絡し非常停止ボタンをおして間一髪彼は助かったのだった。
その後大人たちが集まり大騒ぎ。マンションは騒然となり、もちろんそこで遊ぶのは禁止された。そして、Bさんはその後すぐにひっこしていくことになったのだが、しばらくして、Aさんはあの時、Bさんがエレベーターの扉が閉まった後に言った言葉を、後々思い出し、教訓としている。彼はいったのだ。
「お前がいいだしっぺなのに逃げたから“彼”は俺と入れ替わった……あいつもさぞお前を憎んでいることだろう」
そう、Aさんは、かつて件の仲良し友人グループのいなくなった友人5人と同じ遊びをしていて、自分が提案しながら、おじけずき、途中でエレベーターをでて儀式から逃亡した。最後までのこった“彼”だけが、その場に存在しなかったことになり、Bと入れ替わってしまったのだ。Aさんだけがそのことを知っているため、きっと、Bさんは、都合が悪いとおもい彼を殺そうとしたのだろう。
転校してから、Bさんからそれぞれに手紙がとどいて、Aさんあてにはこんな内容だけがつづられた手紙が届いた。
「お前“彼”をうっとおしくおもっていただろう、日頃から同じ少女をすきになり、あいつが仲が良かったから妬んでいたはずだ、それが引き金となって異世界への扉がひらいた、お前のせいであいつは俺の世界に、そして俺はこの世界にきた、なぜこんなに詳しいって?俺は、向こうの世界のあいつだからだ、名前も顏も同じ、ただ性格が違う別次元のな……いまでもあいつと俺はつながっている、もし妙な事をすれば、お前の人生をむちゃくちゃにしてやるからな」
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