ギフトマン

ショー・ケン

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崩壊

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 形成されたバリアは、空を覆うほどだった。しかし“天使”はまけじと光の柱を射出し続ける。しかし、ひとたびその勢いが弱まると、今度は“魔王”のドローンが黒い光を射出する。

「グウォオオウウ」

 よろめく天使。

「まずい!!」

 とトマス。ドローンは危険を察知したのか、よろよろと逃げようとする。トマスはアレポに叫んだ。

「アレポ!!“私の口からいうわけにはいかないが、お前は人殺しなどしていない”」

「!?」

「でなければ”巫女”にはなれないからだ、このあと、ノースの口から真実が語られるだろう、それが運命だからだ、今は集中して、あのドローンを破壊しろ、でなければ君も、君の友人のパルシュの命も危ないぞ!!」

 そういわれて、アレポはふとパルシュに目を向けた。

(パルシュ……小さなころ事以来、立場が逆転したとおもっていたけれど、ずっと私を守ってくれていた人、私は、彼の両親にもひどい事をしたのだ、私は……自分の事ばかり、悩んでいられない!!)

 そう決意した瞬間、アレポは光輝き、白い魔力になって天井にのぼっていく。やがてそれは螺旋状になり、繭へと到達する、すると天使は口をおおい。まるくなり、やがてその口をひらくと、口を閉じたまま頬をふくらませ、顔と視線でドローンを追う。そしてドローンに照準をあわせたかとおもうと、一気にとがらせた唇から、先ほどより圧縮されたような細い光の柱を射出した。

《ズドオオオオオオン……》

 それは、雲をつらぬき、周囲一帯にとどろき、人々も野生生物、鳥たちをも静寂に包み込むかのような轟音だった。

 ドローンは爆発し、地面におりたった、そして落下地点には、すさまじい黒い魔力の柱がたったのだった。

「やった、やったわ」



 ふと、その後ろで立ち上がる男がいた。ノースだった。ノースは、一人でに、パルシュにむけて、やがてアレポが聞き耳をたてるまで語りはじめた。

「あの老人……うちの祖父ゴルドは、大悪党だったよ……」

「?」

「やつとアレポの祖母の間には、密約があったのだ、アレポの祖母はもともとシャーマンだったが《子供の生贄》をやめさせるために禁をおかした、だがあるとき彼女は、ゴルドの秘密を知った……この世界の村々は“魔王のしきたり”によって、“神”をつくられ、その神に捧げものをする決まりなのだが、それは普通二年に一度のハズだった、しかし、ゴルドは一年に一度、いけにえをささげていた、なぜだかわかるか……」

「まさか……」

「そう、ゴルドは、気に食わない人間や、意見の合わない人間を毎年生贄にささげていたのだ」
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