魔女水

ショー・ケン

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魔女水

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魔女が現代に表す。
どうして?ひどい迫害をうけたのに。
魔女がいう。
「私は、どんなに迫害をうけても、人のために尽くす魔女の一派、かまわず、過去は水に流しましょう」

そして魔女は、人々の中で暮らし始める。長らく人里外れた異次元のある場所で生活をしていたということで、人々は心配する。

 が心配をよそに様々な料理やらを販売し始めた。ピザを売ったり、喫茶店を開いたり、大忙し、一人で何人分もの仕事をし、三つの店舗をもった。

だがある時から、奇妙な噂が流れ始める。
「なぜ人間に直接魔法をかけたりしないのか」
とか
「実は魔法ですべてこしらえているので原材料費のいらないインチキじゃないか」
と、さらには彼女の一つの商売がばれ始める。

 スラムや貧乏人に、“水”を売っているというのだ。その水はけったいなもので、本当にただの水なのだというが、何らかの中毒性があるという。

あるゴシップ記者、その水を手に入れて試飲する。すると様々な声が聞こえる。
「魔女なんて恐ろしい」
「でも料理はうまい」
「差別はやめよう」
 暫く“声”をきいてようやく気付いた。これは魔女の耳か心に響いている人々の声なのだろうと、そのことを魔女にといつめる。魔女の店舗で客が大勢いる中で魔女の胸倉をつかんで、水を地面に投げつけた。
「こんな水で、お金をせびるなんてどういう事だ!!」
魔女は答える。
「この水は水自体が依存性を持つ、ですが、考えてみてください“デメリットがない”という事を」
「そ、それがどうした……」
「これを、“なるべく安く販売”しております、そう、ジュースひと缶くらいの値段で……その魔術を使うのにも結構な体力を使うのですよ……」
 ゴシップ記者はたじろぎながらいった。
「そ、それがなんだ!!ただの水で儲けているのは変わらないじゃないか、人間社会の倫理や価値で判断しろ!!」
「その判断が、間違えていることがあるのです、依存性のあるものとは何ですか?酒、たばこ、ドラッグ、その中には危険なものがたくさんある、この“水”は、その依存症の型に、依存先を提供し、依存症を改善するために、ごく格安で提供しているのですよ」
ゴシップ記者がいった。
「それなら、直接魔法で何とかすればいいじゃないか!」
魔女は答える。
「直接人間に魔法をかけたら、解明できないものを使うなと非難され、異端者といい差別をうける、あるいは実験対象になるかもしれない……もっとも人間と魔女、お互いに害のない魔法というのは、“お互いの価値観を守りながら、交換可能なものを交換する”これくらいでしょうから」
そういって笑った。
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