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欲望
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ある、浮気をされた大学生A。すぐに彼女と別れた。
「俺、人を裏切るやつって男でもだめなんだよねー」
と親友Bさんに語る。しかしBさんは知っていた。この男、かつては何股もしながら平気で居直るチャラ男だったことを。
しかし、異常な事態は次々と連鎖した。付き合う女性に悉く浮気され、その上
「あんたも同じことしているでしょ!」
と罵声を浴びせられた。そして同時期に両親が離婚、その原因も、母親の不倫だった。そして父親は、長年信頼していた経理担当に金を持ち逃げされ、裏切られた。立て続けに嫌な事がおこり、ほとんど女性恐怖症のようになったAはBに相談をした。
「俺は心を入れ替えたつもりだったのに、なぜなんだ、俺は誰かに呪われているんじゃないか」
Bはさすがに親友が心配になり、ある知り合いの探偵に調査を依頼、するとAの事を嗅ぎまわり、妙な噂を流している女性の情報を掴んだ、引き続きしらべてくれというと、それからまたほどなくして連絡があった。
「どうやら、最初にAが浮気された元恋人の女性が、Aを恨んで、妙な噂を流して間を引き裂いているらしい」
どういう事だ?逆恨みか?と思ったし、そもそも噂だけで、わざわざ浮気までするだろうか、と考えていたが、探偵いわく、その相手はどうやら妙な拝み屋と関わりがあるらしい。
Aにこのことを伝えると
「ああ、あいつ、そういえば霊感があるとかいっていたな」
そこでBは、その拝み屋を調査し始めた。もともと裕福な家庭でその頃も実家でくらしていたAに、その資金をくれというと、簡単にBを信用してくれた。Bも探偵含め使った資金の詳細をAにすべて伝えた。
まずは拝み屋と仲良くなることだ、意外な事に、気さくな老婆で2,3回通い詰めると、それですっかり気があい仲良くなってしまった。それで、例の元彼女の事を尋ねた。
「ああ、そうか、お前は……あのAの知り合いか、仕方ない、私ももうこのくだらないことをやめようと思っていたところじゃ……さすがにAもこりたろうし、あの少女の事も気の毒だ」
拝み屋はこんな事をいった。
「Aが、その浮気相手と出会うまえに、ある幽霊の事を見たと、彼女がいっていなかったか、そのことを思い出したら、反省したとみて、わしが力を貸してやろう」
BはすぐにAにそのことを伝えたが、なかなか思い出せずにいた。Aは次第にやせ細り、みるも無残な姿かたちになっていった。そして、ある時病院に入院するほどの極度に栄養失調になっていた。食事をする意欲がわかなかったのだという、みかねたBは、
「お前、昔から女性にひどい扱い方をしていただろう、そのことで何か心あたりがないのか?」
というと、Aははっと思い出した。
「そうか、あの元カノに女性と関わるなとひどく束縛されていたから、女性の幽霊何てことは一切わすれていた、そうだ、女性の幽霊をみたといっていた、女子高生で、真面目そうな黒髪ロングの……はっ!!」
そこで、Aはある元カノの話をし始めた
かつて高校生の頃チャラ男で、ある地味ながら真面目かつ、清楚で人気だった高校のマドンナの少女とつきあっていたのだが、浮気をしたのだ。それも、浮気をしたのに居直ったり、自分から別れをつげてさんざん悪口をいった。しばらく学校にこなくなったその子は、突如、通学時に彼の前にぼろぼろの寝間着で姿を現したかとおもいきやこう言い放った。
「あなたの人生を、丸ごとのろう」
そう言い残した後、彼女は忽然と失踪したという。今も消息不明だが、きっと彼女が、Aを家ごと呪ったのだろう、その呪いは強力で、一族まるごと、人に裏切られる呪いをかけられたのではないか、とAは語った。
このことを件の拝み屋に伝えると、拝み屋は、そうかそうか、と笑っていった。そしてAの部屋の軒下に、ある呪いの人形がうまっている事と、その人形がAやその家族にまで人に裏切られる呪いをかけているのだと語った。
その人形を元気になったAとBとで、拝み屋に届けにいったとき、拝み屋はいった。
「私はねえ、人を呪ったことなどほとんどなかったがね、あんたを呪ったのが初めてだ、あんたが高校生の頃に裏切ったあの子はね、私の孫だったのだよ、私はある日孫が人を呪ってくれというので、訳をきいたら、それはひどいものだった、それでも人を呪っていい事はないと忠告したが、ついに彼女は……手紙を残して失踪した、私は仕方なく、彼女の言う通りにした」
Aは、苦々しい顔をしたが、Bが代わりにいった。
「もっと、方法はなかったんですか!!」
「ああ、方法があれば私もそれを試したが、方法はなかった、私は彼女を救えなかった事を悔やみ、いつしか復讐をしなければいけないとおもっていた、そこでお前が付き合っているという、大学生の霊感のある彼女(最初に浮気された彼女)がたまたまうちに来たので、彼女を利用したのだ、彼女の霊感をつかって、私の孫とAとが付き合っている幻想をみせ、そしてAの噂を私が捏造した、私は力ある霊能者だから、簡単に信じたよ、それからも彼女は、私の能力を拡散させる役割を買ってくれた、だがもう、あの子も開放しなくてはねえ、申し訳ないことをした」
Aが弱弱しく質問した。
「彼女は……失踪したあの子は、死んだんでしょうか」
間をおいて霊能者は答えた。
「取り戻せない罪というものもある、私の霊感をつかって調べたが、十中八九死んでいるだろうねえ」
Aは深く落ち込み、頭を下げると、それから心をいれかえ、必ず彼女の失踪した日には、彼女を思い、申し訳なかったと祈りをささげるという。
「俺、人を裏切るやつって男でもだめなんだよねー」
と親友Bさんに語る。しかしBさんは知っていた。この男、かつては何股もしながら平気で居直るチャラ男だったことを。
しかし、異常な事態は次々と連鎖した。付き合う女性に悉く浮気され、その上
「あんたも同じことしているでしょ!」
と罵声を浴びせられた。そして同時期に両親が離婚、その原因も、母親の不倫だった。そして父親は、長年信頼していた経理担当に金を持ち逃げされ、裏切られた。立て続けに嫌な事がおこり、ほとんど女性恐怖症のようになったAはBに相談をした。
「俺は心を入れ替えたつもりだったのに、なぜなんだ、俺は誰かに呪われているんじゃないか」
Bはさすがに親友が心配になり、ある知り合いの探偵に調査を依頼、するとAの事を嗅ぎまわり、妙な噂を流している女性の情報を掴んだ、引き続きしらべてくれというと、それからまたほどなくして連絡があった。
「どうやら、最初にAが浮気された元恋人の女性が、Aを恨んで、妙な噂を流して間を引き裂いているらしい」
どういう事だ?逆恨みか?と思ったし、そもそも噂だけで、わざわざ浮気までするだろうか、と考えていたが、探偵いわく、その相手はどうやら妙な拝み屋と関わりがあるらしい。
Aにこのことを伝えると
「ああ、あいつ、そういえば霊感があるとかいっていたな」
そこでBは、その拝み屋を調査し始めた。もともと裕福な家庭でその頃も実家でくらしていたAに、その資金をくれというと、簡単にBを信用してくれた。Bも探偵含め使った資金の詳細をAにすべて伝えた。
まずは拝み屋と仲良くなることだ、意外な事に、気さくな老婆で2,3回通い詰めると、それですっかり気があい仲良くなってしまった。それで、例の元彼女の事を尋ねた。
「ああ、そうか、お前は……あのAの知り合いか、仕方ない、私ももうこのくだらないことをやめようと思っていたところじゃ……さすがにAもこりたろうし、あの少女の事も気の毒だ」
拝み屋はこんな事をいった。
「Aが、その浮気相手と出会うまえに、ある幽霊の事を見たと、彼女がいっていなかったか、そのことを思い出したら、反省したとみて、わしが力を貸してやろう」
BはすぐにAにそのことを伝えたが、なかなか思い出せずにいた。Aは次第にやせ細り、みるも無残な姿かたちになっていった。そして、ある時病院に入院するほどの極度に栄養失調になっていた。食事をする意欲がわかなかったのだという、みかねたBは、
「お前、昔から女性にひどい扱い方をしていただろう、そのことで何か心あたりがないのか?」
というと、Aははっと思い出した。
「そうか、あの元カノに女性と関わるなとひどく束縛されていたから、女性の幽霊何てことは一切わすれていた、そうだ、女性の幽霊をみたといっていた、女子高生で、真面目そうな黒髪ロングの……はっ!!」
そこで、Aはある元カノの話をし始めた
かつて高校生の頃チャラ男で、ある地味ながら真面目かつ、清楚で人気だった高校のマドンナの少女とつきあっていたのだが、浮気をしたのだ。それも、浮気をしたのに居直ったり、自分から別れをつげてさんざん悪口をいった。しばらく学校にこなくなったその子は、突如、通学時に彼の前にぼろぼろの寝間着で姿を現したかとおもいきやこう言い放った。
「あなたの人生を、丸ごとのろう」
そう言い残した後、彼女は忽然と失踪したという。今も消息不明だが、きっと彼女が、Aを家ごと呪ったのだろう、その呪いは強力で、一族まるごと、人に裏切られる呪いをかけられたのではないか、とAは語った。
このことを件の拝み屋に伝えると、拝み屋は、そうかそうか、と笑っていった。そしてAの部屋の軒下に、ある呪いの人形がうまっている事と、その人形がAやその家族にまで人に裏切られる呪いをかけているのだと語った。
その人形を元気になったAとBとで、拝み屋に届けにいったとき、拝み屋はいった。
「私はねえ、人を呪ったことなどほとんどなかったがね、あんたを呪ったのが初めてだ、あんたが高校生の頃に裏切ったあの子はね、私の孫だったのだよ、私はある日孫が人を呪ってくれというので、訳をきいたら、それはひどいものだった、それでも人を呪っていい事はないと忠告したが、ついに彼女は……手紙を残して失踪した、私は仕方なく、彼女の言う通りにした」
Aは、苦々しい顔をしたが、Bが代わりにいった。
「もっと、方法はなかったんですか!!」
「ああ、方法があれば私もそれを試したが、方法はなかった、私は彼女を救えなかった事を悔やみ、いつしか復讐をしなければいけないとおもっていた、そこでお前が付き合っているという、大学生の霊感のある彼女(最初に浮気された彼女)がたまたまうちに来たので、彼女を利用したのだ、彼女の霊感をつかって、私の孫とAとが付き合っている幻想をみせ、そしてAの噂を私が捏造した、私は力ある霊能者だから、簡単に信じたよ、それからも彼女は、私の能力を拡散させる役割を買ってくれた、だがもう、あの子も開放しなくてはねえ、申し訳ないことをした」
Aが弱弱しく質問した。
「彼女は……失踪したあの子は、死んだんでしょうか」
間をおいて霊能者は答えた。
「取り戻せない罪というものもある、私の霊感をつかって調べたが、十中八九死んでいるだろうねえ」
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