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死霊の恋人
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ある男、恋人がいながら、前の恋人が気になっている。といっても、彼女は男と別れた後に自殺している。彼はそのことをひどく気にしていた。なんでも男が浮気し、そのことを病んで自殺したらしい。最近はその浮気相手と男は付き合っているらしいのだが、昨今この新しい恋人の対応が悪く、他に男がいるらしい。
しかし、あまりにこの男の様子がおかしいことを見た友人、心配で探偵を雇う。探偵からの報告、目のクマが日に日にひどくなる、他に人が入った様子のない自宅アパートから話声がする。そして、探偵は妙なものをたまに見にするといった。黒髪ロングの女性と手をつないでいるのだが、その女性はこちらに気づくと突然姿を消す。そしてその後男の後を追うと、ホテルに入っていくのだという。
友人は男の事が心配になり、洗いざらい話すようにいう。すると男はしゃべりだした。
「実は、元恋人を殺したのは俺なんだ!!」
そして男が話出したのは、ある時、元恋人宅にいたとき新しい恋人との浮気を追求され、それをきっかけに男の側が別れを切り出したこと、しかし元恋人があまりにしつこく浮気を追求し、別れるといっても聞かないので、その日はいったんわかれ、入念な計画をたてついに手をかけて自殺にみせかけ殺してしまったこと。そしてそれをほのめかしそそのかしたのは今の恋人だったこと、元恋人が黒髪ロングだったこと。
「俺は、後悔している!!元彼女のほうが、彼女ほどの女はいなかったのに、あの女に魅了されて!!あの女、俺と付き合う前から悪い話ばかりだったのに、俺は今の彼女に惹かれてしまたんだ」
友人は考える。新しい恋人というのが茶髪でショート、まさかこんな手の込んだいたずらを探偵とするわけもないだろうと思えた。そこでその日はその友人宅にとまるようにと説得し、明日二人で警察署へいこうという話になった。
その夜、友人が物音で目を覚ますと、男が片手に鈍器―よくみると花瓶を持っており、友人の頭を殴った。意識を失う友人、そして
「ごめんな……」
といい友人宅をあとにした。
そして男が向かったさき、廃墟、建築中に廃墟となったビルの基礎で、女と密会していた。あの黒髪ロングの女と……。男と女は交わり、そして男は次第に目から力を失っていく。やがて女の顔は徐々に巨大な風船のようになっていく、まるでそれは妖怪のようだった。男が果てる頃、女の顔は口が耳までさけ
「キェエー!!」
と叫ぶと風船のような顔は破裂した。そして、しばらくそうしていると、徐々にその破裂した頭から、新しい黒髪ロングの顔があらわれ、その髪の毛にてをかけ、ずるり、と、するとその黒髪はベロリとはげ、そして下から茶髪ショートの顔が現れたのだった。
やがて翌日、目を覚ますと友人宅に警察が、昨日のことをきかれて全貌をすべて話すと、警察官がいいにくそうに、“男は昨夜、首をつってしんだ”という。
そんなわけはない、とすぐにかけつけると、その廃墟は騒ぎになっていた。そのそばで、まだ依頼を継続していた探偵にわけをきくと、昨夜も“件の黒髪ロングの女”と一緒だった。という。友人は落ち込む
「二人は逢瀬を……しかし、呪われて死んだか……牡丹灯籠みたいな話だ」
が、その後、男の葬式で友人が棺の中、微笑みを浮かべ死んでいる姿をめにして
「あっちでは幸せにやれよ」
という友人。なぜここまで気にしていたか、大学時代この二人の相性がいいだろうと二人をくっつけたのがこの友人だったからだ。
その葬式のはしっこで、微笑む女がいた。茶髪の女で黒いウィッグとそれにはりつけられた呪符をバッグの中で手探りで触りいった。
「……これで邪魔ものは死んだわ、私は遊び足りない、あの男、別れるといったら延々と私にしがみついて、元恋人を殺したのにと未練たらしく文句をいってきて、しつこかったのよ、私は……男心を蹂躙して女との仲を引き裂くのが楽しくて仕方がない、ああいうしつこい男が一番嫌い……しかし、私は直接“殺人”に手を下してないから大丈夫だろうが、もしあの“友人”が警察に余計な事をしゃべりそうな時には、私の“生霊”をとんで殺してやろう、私の彼をそうして殺したように」
しかし、あまりにこの男の様子がおかしいことを見た友人、心配で探偵を雇う。探偵からの報告、目のクマが日に日にひどくなる、他に人が入った様子のない自宅アパートから話声がする。そして、探偵は妙なものをたまに見にするといった。黒髪ロングの女性と手をつないでいるのだが、その女性はこちらに気づくと突然姿を消す。そしてその後男の後を追うと、ホテルに入っていくのだという。
友人は男の事が心配になり、洗いざらい話すようにいう。すると男はしゃべりだした。
「実は、元恋人を殺したのは俺なんだ!!」
そして男が話出したのは、ある時、元恋人宅にいたとき新しい恋人との浮気を追求され、それをきっかけに男の側が別れを切り出したこと、しかし元恋人があまりにしつこく浮気を追求し、別れるといっても聞かないので、その日はいったんわかれ、入念な計画をたてついに手をかけて自殺にみせかけ殺してしまったこと。そしてそれをほのめかしそそのかしたのは今の恋人だったこと、元恋人が黒髪ロングだったこと。
「俺は、後悔している!!元彼女のほうが、彼女ほどの女はいなかったのに、あの女に魅了されて!!あの女、俺と付き合う前から悪い話ばかりだったのに、俺は今の彼女に惹かれてしまたんだ」
友人は考える。新しい恋人というのが茶髪でショート、まさかこんな手の込んだいたずらを探偵とするわけもないだろうと思えた。そこでその日はその友人宅にとまるようにと説得し、明日二人で警察署へいこうという話になった。
その夜、友人が物音で目を覚ますと、男が片手に鈍器―よくみると花瓶を持っており、友人の頭を殴った。意識を失う友人、そして
「ごめんな……」
といい友人宅をあとにした。
そして男が向かったさき、廃墟、建築中に廃墟となったビルの基礎で、女と密会していた。あの黒髪ロングの女と……。男と女は交わり、そして男は次第に目から力を失っていく。やがて女の顔は徐々に巨大な風船のようになっていく、まるでそれは妖怪のようだった。男が果てる頃、女の顔は口が耳までさけ
「キェエー!!」
と叫ぶと風船のような顔は破裂した。そして、しばらくそうしていると、徐々にその破裂した頭から、新しい黒髪ロングの顔があらわれ、その髪の毛にてをかけ、ずるり、と、するとその黒髪はベロリとはげ、そして下から茶髪ショートの顔が現れたのだった。
やがて翌日、目を覚ますと友人宅に警察が、昨日のことをきかれて全貌をすべて話すと、警察官がいいにくそうに、“男は昨夜、首をつってしんだ”という。
そんなわけはない、とすぐにかけつけると、その廃墟は騒ぎになっていた。そのそばで、まだ依頼を継続していた探偵にわけをきくと、昨夜も“件の黒髪ロングの女”と一緒だった。という。友人は落ち込む
「二人は逢瀬を……しかし、呪われて死んだか……牡丹灯籠みたいな話だ」
が、その後、男の葬式で友人が棺の中、微笑みを浮かべ死んでいる姿をめにして
「あっちでは幸せにやれよ」
という友人。なぜここまで気にしていたか、大学時代この二人の相性がいいだろうと二人をくっつけたのがこの友人だったからだ。
その葬式のはしっこで、微笑む女がいた。茶髪の女で黒いウィッグとそれにはりつけられた呪符をバッグの中で手探りで触りいった。
「……これで邪魔ものは死んだわ、私は遊び足りない、あの男、別れるといったら延々と私にしがみついて、元恋人を殺したのにと未練たらしく文句をいってきて、しつこかったのよ、私は……男心を蹂躙して女との仲を引き裂くのが楽しくて仕方がない、ああいうしつこい男が一番嫌い……しかし、私は直接“殺人”に手を下してないから大丈夫だろうが、もしあの“友人”が警察に余計な事をしゃべりそうな時には、私の“生霊”をとんで殺してやろう、私の彼をそうして殺したように」
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