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第1章 はじめてづくし編 

アバター製作と旅の始まり。

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カナエは、代わりに応募してくれた。

祖父母や両親と叔父に感謝しながら、みんなで昼食を食べた後に久し振りのお風呂でさっぱりすると……

改めて、みんなにお礼を言って部屋に急ぐ!

白いVRメットを、ネットワークに接続した。

カナエが、接続後に初期動作を確認しながら体を解す。

「(ゲーム後に、体が吊ったらやだからね…… よし、インストール開始だ……)付属のネックガードをセット! インストール終了~♪ ログイン開始!」

「ようこそ、いらっしゃいました。先行者よ」

ログインした先に居たのは…… 綺麗なお姉さんでした。

カナエが唖然としていると、お姉さんが私に微笑みながら、説明を始めた。

「さぁ、可愛らしい先行者よ。新世界の貴方に〝新たな姿〟を生み出しましょう。貴方の〝真の姿〟を思い浮かべてね」

そのセリフ後…… カナエの目に【アバター】と【ステータス】が写った。

【種族】【体型】【スキル】などの項目が並んでいる……

カナエは、このゲームやるに当たっては、家族との約束である…… リハビリも兼ねている。

カナエは、しばらく身体を動かせない状態にいた。

その為に身体を動かすのに違和感がある…… だから、このゲームを使って身体の感覚を取り戻す為に【体型】は、そのまま使う方向でメーターをいじり【種族】に眼を向ける……

(どうしよう?)

まず、ロボに乗れない問題で…… 巨人族無し。

家族との約束事の体型でも選べない…… 同じく、体型が理由で小人族も無し!

カナエが悩んでいると…… お姉さんが優しく教えてくれた。

「【種族】で悩んでいるなら〝ランダム〟で選べますよ。一度だけなら、やり直しもできます。ただし、その時はランダムは選べません。貴方の運しだいでは普通では選べない【レア種族】に成れるかも知れませよ。後は……【スキル】を選ぶ時に【種族スキル】が付く事がありますね。それに【種族ボーナス】で【スキル】や【アイテム】【ステータス】に使える。ポイントが貰えます。初期ポイントで1000ポイント+【種族ボーナス】です。ポイントを使って【クジ】が引けます。【クジ】は新世界でも引けるので、探して見ると良いこと在るかもしれませんね」

(なるほど【クジ】かぁ~、ちょっと引きたいかも♪ ロボ関係の【クジ】あるかも、探して見ようと)

とりあえず、先ずは【種族】

「お姉さん、ありがとう」

お礼を言ってから【種族】をランダムにした瞬間!? 目の前の【アバター】が眩しく光る。

カナエがびっくりして、隣を見ると…… お姉さんも驚いた顔した後、嬉しそうに微笑んでいる。

光が修まったので、お姉さんが【アバター】を見る様に促すので…… 頷きながら【アバター】を確認すると……

其処には…… 半透明のトンボの様な羽が付いたつり目になった……

(私が浮いてる!?)

【アバター】の前で固まるカナエに、お姉さんが説明してくれる。

「【アバター】の初期設定は、貴方の姿の一部を変えてから【種族】の姿にするの。一部を変えるのは、法の関係でそのまま使え無いから、そこから自分好みに変えて下さい…… 視た処【レア種族】ですね」

(どうやら、当たりを引いたらしけど【レア種族】の説明文を確認しよう……)

〔【種族〈フェアリー???〉】〕

妖精族の【レア種族】見た目は…… 小柄な人族などと同じぐらいの大きさ、背中に半透明の羽が在るが魔力が実体化した姿。

自分の意思で、出したり消せる。浮遊能力を持ち浮けますが自由自在に移動できるかは、本人しだいです(笑)。

現段階ではこれ以上見れません。

(何ですと!? (笑)って何? でも、浮けるって事は…… ホバリング?ド〇!?ジェッ〇ス〇リーム!? 違う違う、ヤバイヤバイ、そうか~♪ 浮けるのか~♪【レア種族ボーナス】も付くし、体型も…… あれ? 何か違和感が……!? 胸が…… 無い!)

アバターは、ちっぱいでした……

(【種族】の問題かな? 試しに、胸を自分サイズにして……!? ダメだ…… 結果は、バランスが取れない…… 見た目じゃあ無いよ…… 浮いてるから身体が前方に傾くの、そのまま一回転……)

カナエの前で、アバターが上下に回転を始めた。

(ヤバ!?反動が付いて停まらない!! 急いで、胸を初期に。焦った…… しょうがない、胸は初期で…… 後は、髪型! 今の状態は…… 〇子、ホラーだ……)

カナエ自身の髪が長く、色は元々明るい茶色なので…… 光の加減で金髪に見える事がある。

学生時代は、学校でよく問題になった……

(アバターは、憧れの黒髪だ! 嬉しい~♪けど…… 今は前髪も長いから…… まさに、貞〇…… とりあえず、前髪を目が隠れるくらいで…… ばっさりカット 後ろ髪を肩ぐらいでカット! 後は…… ストレートにしてちょっと長めのおかっぱに…… これなら、眼の形しか変わって無い顔も隠せるよね? 髪型も違うし? 多分、大丈夫!)

カナエは、自分に言い聞かせるようにアバターを確認した。

そこには…… 身長と体型のせいで…… どう見ても、小学生か座敷わらしに見える黒髪のカナエがいた。

(やっぱりね……)

カナエは改めて、自分サイズ確認して…… 悲しくなった。

もうすぐ、19歳のカナエの身長137㎝しか無い童顔で…… 唯一胸だけはバランス良く?年相応に育ていた。

(普段は恥ずかしいのに、無いと小学生か座敷わらしにしか見えない…… 良いもん! 座敷わらしも可愛いもん……【スキル】見よう)

涙目になりながらも、カナエがスキルの設定を始める。

カナエの初期スキルスロットは7…… 内4は【種族スキル】で埋まってる。

(とりあえずは、【種族スキル】の確認だ!)

カナエの【妖精の粉】【浮遊】【魔力操作】【MP回復】の4つ。

先ずは【妖精の粉】これは…… チート! 説明に、魔力を消費して精製できる。初級回復アイテム並みに回復する中級万能薬…… しかも、人や物に振り掛けると【浮遊】が付与できる。

(これなら、ロボット浮かせるかも? 絶対試そ~♪ しかも、この【スキル】……【アイテム】化できる。お姉さんが言うには、かなり高価な素材アイテムらしけど…… いいのかな?)

次は【浮遊】これはまぁ…… そのまま身体が浮く【スキル】使いこなせるように努力あるのみ!

【魔力操作】は、魔力使うスキルの効率を上げる効果らしけど…… Lv上げないと効果が無い!

(がんばろ……)

【MP回復】これもLvに応じて、回復量と回復にかかる時間が変わる。今は、10分ごとに1%回復する状態ですね。

【種族スキル】 こんな感じで、残りのスキルスロットは3。

カナエは【スキル】一覧表を見て、考える。

(そう言えば【種族ボーナス】どのくらいかな?【種族ボーナス】20000ポイントある…… これは多いの? 初期ポイントの20倍か…… いいや! 気にしない! スキル決めよう~♪ 私が欲しいのは、ズバリ【騎乗】この【スキル】は乗り物全てに適応できる!)

カナエの目的は、ロボット!!

もちろん、ロボットにも適応できるから…… 取るしかない!

(後は……【魔法系】と【生産系スキル】かな? せっかくならば…… ロボットは、自分でカスタマイズしたいし、ファンタジーなら…… 魔法も使いたい!)

カナエは先ず、【騎乗】を付けた。

(【騎乗】スキルは、200ポイントでした)

次に、カナエが【魔法系スキル】一覧表を見ていると…… 最後方にカナエが見付けたのは……

(【全属性魔法】5000ポイント!? マジで!取るしかないよね? ポチっとな!)

これって…… 【生産系スキル】にも【複合スキル】があるかも?と、カナエは考えると……

(よし、探そう~♪…… 見つかりました…… その名は【創り手】Lvに応じて作った物全てに補正が掛かる。さらに【付与】や【錬金術】【調合】【鍛冶】【服飾】などの、生産系が一通りが出来るらしけど…… いいのかな? 消費ポイントは、6000ポイント…… 確かに少し高め…… でも取るよね♪ これもポチっとな!)

そんなこんなで…… カナエのポイントは、残りは8800ポイントになり、どうしようか?と考えた末に…… 全部【クジ】にするか?と、考えてると……

(うん? スキルスロット増やせる! 500ポイントで、どうしよう…… 一つ増やそうかな? 気になるスキルがあるし…… とっ言う訳で、取りました!)

【見透す神眼】……

【魔眼系複合スキル】効果は【鑑定】【解析】【探敵】【採集】【透視】【千里眼】などのが使える……〝チートスキル〟でした。

(後は…… ついでに【狙撃】も取った。好きなんだよね♪ スナイパ~♪)

ちなみにポイントは、合わせて6000ポイントだった。残り2800ポイント

(【クジ】だね。【クジ】、【クジ】引くよ~♪)

「お姉さん、【クジ】やりたいです」

お姉さんは、何処からか箱取り出し……説明してくれる。

「ポイントに応じて【4種類】一番消費ポイントが低い順から【銅クジ】50P【銀クジ】100P【金クジ】500P【白金クジ】1000P【P=ポイントです】があります。銅、銀は、消費アイテムなどと初期装備より強力な装備が出ます。金と白金は…… 更に強力アイテムが出ますが…… Lv制限などで、使え無い可能性もありえます。どうしますか?」

(どうしようかな? 迷う~♪)

カナエは…… 迷った結果、【白金クジ】1回【金クジ】2回【銀クジ】6回【銅クジ】4回、引く事にした。

お姉さんの持った箱から、それぞれの【クジ】を引く。お姉さんが、景品の受け渡しの説明してくれる。

「【クジ】は、紙を開くタイプで…… 開いて確認すると当たった物に変わります」

カナエは頷きながら【白金クジ】を手に持つ…… 悩んだ結果 運試しに【白金クジ】から開ける事にした。

ドキドキしながら、開くと【クジ】が眩しく光る。

(眩しすぎる! 眼が~眼が~〇〇ス!? ヤバイ……何も見えない!)

苦しむカナエを、何かが?優しく包んだ……

(何だろう?)

気付くと、誰かに優しく抱かれていた!?お姉さん? 違う! お姉さんは驚いた顔で、こっちを見てる……

(じゃあ、だれ?)

抱いてる人を見ると……

(身体が透けてる!? お化け?)

 ますます混乱するカナエに、優しく語りかける。

「愛らしい…… 先行者…… 貴方に〝私の加護〟を」

また、眩しく光る! 光が消えたので眼を開くと!? お姉さんとカナエだけ…… 周りを、キョロキョロ見てると…… 何処からか声が聞こえる……

「新世界で…… また、会いましょう…… 愛しき…… 先行者」

〔【加護 ???の愛】【称号 ???に愛されし者】を得ました〕

(えっ!?加護?称号?てっ何!? とにかく、確認!!)

〔【加護 ???の愛】〕

???【???は 現段階では 謎の存在】の【加護】新世界で【ステータス】に【ボーナス】が付く【戦闘】【生産】【採集】などの、威力、成功率、レアドロップ率が、かなりアップする。

〔【称号 ???に愛されし者】〕

新世界で、【緑人】(新世界の住民は【緑人】マーカーが緑で表示される。プレイヤーは【蒼人】基本的にマーカーが青で表示される。【敵対者】は、マーカーが赤で表示される。【要警戒】は、マーカーがオレンジで表示される)などに、好かれやすくなる。買い物で割引やおまけが付き、買い取りが高くなり。戦闘でダメージ30%カットが付く。

(おぅ…… チートが増えた……)

残りの【クジ】開けよ…… カナエは、落ち着くために…… 次は銅を開ける。

銅は……
【初期調合セット】
【初期鍛冶セット】
【ミスリルナイフ】
【ネコミミ付きフードマント〔黒猫〕】

(ネコミミ!? 鑑定すると…… 感情リンクシステム?で、感情に合わせてネコミミが動く!?)

カナエが、早速装備すると……!? フード被って無いのに、アバターにネコミミが生えた! フードを被ると、フードにネコミミが生えた!

(ヤバイ♪可愛い♪テンションが上がってきた! このまま勢いに任せて、銀も開けよう~♪)

銀は……
【超小型魔導拳銃〔でりんじゃー〕×2】
【ぜっけん付き旧スクール水着〔紺〕】
【お風呂セット】
【ネコバトルブーツ〔黒猫〕】
【ネコしっぽ付きゴスロリドレス〔黒猫〕】
さっそく、装備♪

カナエの姿は…… 座敷わらしからゴスロリ猫娘になりました。

(ネコしっぽも、感情リンクシステムで感情合わせて動くらしけど…… 念のために設定をランダムに…… プレイヤーに感情が解るのは、ちょっと…… いや、かなり恥ずかしい! ネコミミとしっぽは、アバターから直接生えてる…… しっぽの確認で、お尻から生えてるのを見た時は…… お姉さんに見られて恥ずかしかったけど…… でも、可愛いので許す)

ちなみに、水着は…… 性能面で優秀なので、下着代わりにドレス下に着た。

(いよいよ、残りは… 金が2枚、開けるよ~♪)

金1枚め。
【ストレージ付きフリルエプロン】
鑑定すると? どうやら、エプロンのポケットがストレージらしい…… 

「(これって、〇次元〇ケッ…… 深く考えるのを、止めよう……)装備♪装備♪ うん! 可愛い♪可愛い♪」

最後の1枚を持ったカナエが……

「これで…… ラスト!!」

 クジを開くと…… また、光に包まれた。眼を開けると、巨大な布の塊がある…… カナエは唖然と見上げた後、とりあえず鑑定すると!?

〔【機神 封印されし機体】〕

強力な封印が施されている。現段階では、使え無い。

「ロボットだ♪ やった! 嬉しい♪」

カナエが思わず飛び付くと!? バチバチ!!

痺れた後、弾かれた!!

どうやら、封印に弾かれたぽいっ!? 

(ロボットがそこにあるのに…… 触れない! 悔しい、どうすればいいの?)

困ってるカナエに、お姉さんが提案してくれた。

「とりあえず【ストレージ】に入れて見ては?」

言われるままに、試してみると…… 入った!?

(まさに 〇次〇ポ〇ット!? ヤバイ、さすがゲームの世界♪ これで、やっと【アバター】が完成!)

いろいろびっくりしたけど。

 カナエの前に、全てを装備した…… ゴスロリ猫娘なカナエがいた。

(【ステータス】は、こんな感じです……)

【プレイヤー名】

【カナエ】

【種族 フェアリー???Lv1】

【称号 ???に愛されし者】
【加護 ???の愛】

【ジョブ【初期】旅人Lv1】

 HP 30 
 MP 500 
 力 E  
 体力 E 
 知力 A+ 
 精神 B+ 
 魔力 S+
 素早さ D〔体調により2ランクマイナス〕 
 魅力 A+  
 運 SS+ 

【スキル】 

【妖精の粉Lv1】
【浮遊Lv1】
【魔力操作Lv1】
【MP回復Lv1】
【騎乗Lv1】
【全属性魔法Lv1】
【創り手Lv1】
【見透す神眼Lv1】
【狙撃Lv1】

【装備】 

 頭
【ネコミミ〔黒猫〕】 
 体1
【ぜっけん付きスクール水着〔紺〕】 
 体2
【ネコしっぽ付きゴスロリドレス〔黒猫〕】 
 体3
【ストレージ付きフリルエプロン】 
 腕
【なし】 
 脚
【ネコバトルブーツ〔黒猫〕】 
 アクセサリー
【ネコミミ付きフードマント〔黒猫〕】 

【武装】

 メイン
【超小型魔導拳銃〔でりんじゃー〕】 

 サブ
【ミスリルナイフ】 

【ボーナス補正】

【称号 加護 ボーナス】

【新世界全体の好感度中アップ】
【買い物割引おまけ付き】
【報酬大幅アップ】
【物理攻撃中アップ】
【魔法効果中アップ】
【生産成功率中アップ】
【錬金術成功率中アップ】
【付与成功率中アップ】
【レアドロップ率中アップ】
【ダメージ30%カット】

【コスチュームボーナス】

【水属性耐性Lv5】
【水中適性A】
【家事成功率小アップ】
【一部の存在に魅力大幅アップ】
【消音B】

【武装 ボーナス】

【属性射撃〔自分の属性スキルの弾丸を精製〕】
【魔力斬撃〔MP消費で切れ味アップ〕】

見た目は… 黒髪おかっぱゴスロリ猫娘西部劇風!

前髪で眼は隠れてる。メイン武装の【魔導拳銃】は、西部劇のガンマンみたいに腰にガンベルトで装備♪【ミスリルナイフ】も腰の後ろに…… もう一つの【魔導拳銃】は【ストレージ】しまう…… 念のための予備だ。

準備が終わり。お姉さんに声をかける。

「準備できました。次は、どうすればいいのですか?」

「では、もう一人の自分に触れて眼を閉じて…… 確認項目が現れるので、決定して下さい」

お姉さんに言われるままに、眼を閉じた。

ちょっと待つと、年齢の確認と【フィルター設定】【痛覚設定】の項目が出る…… 実年齢とグロ軽めにして、オススメフィルターをセット! 少し考えて、痛覚をオススメの30%より痛い50%にした。2回目の確認項目に、はいを押すと…… 眼の前が明るくなる!?

「新世界に、お誕生おめでとうございます」

お姉さんが、微笑んでる。

私は身体を…… そちらに向けようとしたら、バランスを崩す!

(あっ!?)

転ぶと思い。眼を瞑って……手足をバタバタさせる!

(アレ? ぜんぜん衝撃が来ない…… 何で?)

カナエが眼を開くと…… 浮いていた!!

(あっ、私【妖精フェアリー】なんだ……)

お姉さんが私の手を取って、地面に降ろしてくれた。

「ありがとう」

お礼を言いつつカナエは身体を確認する……

(目線は同じ、身長が同じだから当たり前か~♪ 目線を胸に……やっぱり無い…… 悲しい……)

カナエが俯いていると!? 後ろから、抱き締められた!?

「浮く練習しましょう」

「……はい、お願いします」

微笑んで抱き締める…… お姉さんの言葉に、抵抗できずに…… 思わず返事をしてしまった。

それから、30分ぐらいは? 浮く練習…… 練習風景? 正直言いたくない……

とにかく【スキル】Lvが上がった【浮遊Lv4】【魔力操作Lv5】【MP回復Lv3】【全属性魔法Lv3】……

Lvの低い【浮遊】では、浮く事しかできなくて…… そこで、【魔法】を使って推進力を得る。

試行錯誤してたら……他の【スキル】もLvが上がった。

「準備は、整いましたか?」

「はい…… 大丈夫です」

「では、こちらを」

お姉さんの問いに答えると、液体の入った小瓶5本と小さな袋一つを差し出す。

「小瓶は【初級ポーション】で袋は【1000G】です。【新規アイテムプレゼント】ですので、お受け取り下さい」

「ありがとう」

受け取って【ストレージ】に仕舞う。

「始まりの【王都ラーバ】に送りします。こちらへ、どうぞ」

お姉さんに、着いていくと。青く光る泉に着いた。

「導きの泉です。こちらから、ラーバに行けます」

「お姉さん、お世話になりました。また何処かで、逢えますか?」

「大丈夫、私達は、いつでも貴方達を見守っていますよ。貴方の旅に…… 祝福を」

お姉さんに、お辞儀をして…… 泉に入ったら!?

景色が、変わった!

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