上 下
28 / 464
第1章 はじめてづくし編 

はじめての大型イベントエピローグ… ヒーローが、バイクでやって来る!

しおりを挟む
「シロちゃん…… の部屋の天井だ……」

あの時…… 私のロボットを打ち抜いた後…… 私は、【限界突破】の副作用とダメージで、気絶の状態異常になったらしく? そのままブラックアウト……

ブラックアウト中に、イベント終了……

イベント終了後、不具合が発生したらしく緊急メンテナンスへ……

結果発表は、メンテナンス明けにするとのメールが来ました。

メンテナンス後にログインすると、【黒猫の着ぐるみパジャマ】でシロちゃんのベットに居ました。

「お目覚めですか? カナエ様?」

「あっ、お早う、せっちゃん…… この格好は?」

「千鶴さんが用意してました…… 回復効果付きでしたので、失礼ですが…… 私が着替えさせていただきました」

神眼で鑑定したら……【セーフティゾーン】だけ着ていると、ペナルティを全回復するコスチュームでした。

(千鶴さん…… どうやって作ったの? そして、いつの間に用意したの?)

「お姉ちゃん! 起きた?」

「カナ姉さん! お早うございます! やりましたよ♪」

「リンちゃん、シロちゃん、お早う♪ どうしたの?」

「結果発表で、リンは討伐?数がなんと…… 10位でした♪ くまタンも、がんばってくれました♪」

「やったね♪ リンちゃん! 凄いよ♪
私は…… 殺られちゃったからな……」

「? カナ姉さん…… 負けちゃったんですか?」

「え~と…… 私、ギルドに死に戻ったんじゃあ?」

「お姉ちゃん、ととさまに抱っこされて、もどってきたよ♪」

「えっ…… ととさま?…… 抱っこ……」

「助けられた、お姫様みたいでしたよ♪」

「抱っこで…… お姫様みたいって…… お姫様抱っこ!?」

「カナエちゃん、あっ起きた♪ ランキング見た? 凄い事になってるわよ♪」

リンちゃんとシロちゃんの言葉に、恥ずかしさで身悶えしてると……

千鶴さんがやって来て教えてくれたので、ランキングを確認!?


 《あなたのクエストランキング発表》

 《討伐数ランキング》

 【4位】 カナエ 3689匹討伐

 《クリティカルヒット数ランキング》

 【1位】 カナエ 3061ヒット

 《ベストバトルランキング》

 【1位】 ナインアール王国、王都周辺魔物発生源戦闘
 21957再生回数

 《救助支援数ランキング》

 【8位】 カナエ  549回

 《総合ランキング》

 【5位】 カナエ

 〔プレイヤーネームを、公表しますか? はい/いいえ〕

カナエがとりあえず、いいえを押してから…… ベストバトルの動画を再生すると!?

そこには、暴れ廻るカナエのロボット…… と、所々焦げてボロボロのフードマント姿の【限界突破】したカナエの戦闘シーンが流れ出した!

「すごい! おねえちゃんかっこいい!!」

「えっ!? この人が…… カナ姉さん? 魔法少女みたい♪」

「カナエちゃん変身できるのね? 今度は、この姿に合うセクシーなの作ってあげる❤」

「カナエ様、見事な空中戦闘です」

(そう言えば、千鶴さんとリンちゃんは【限界突破】した私の事知らないもんね?)

話をしている間に、戦闘がクライマックスに!! みんなが息を飲んで観てる……

(私、戦闘中は…… こうなんだ……)

ロボットと魔力貯まりを撃ち抜いて、落下するカナエに閃光が迫る!?

(何かが、飛び込んできた!)

逆光で、シルエットになってるけど……

(ラ○ダーだ!)

「ととさまだ♪ かっこいい☆」

(えっ…… ととさま? この仮面の人が!?)

仮面のヒーローが、落下中のカナエを空中でキャッチ!

「お見事です!」

「すごい…… すごいです♪」

「ジノさん、流石だわ❤」

カナエを抱き上げると、そのまま空中でバイクに飛び乗り! 閃光を背に、マフラーをなびかせて去っていく処で映像が終わる。

みんなは、拍手喝采して喜んでるけど……

(抱かれてる本人としては…… かなり恥ずかしいよ〰!!!)

「みんな、ここにいたか? ちょうど良いな♪ 嬢ちゃん達は始めてじゃろ? コイツの名はジノ。よろしくたのむ」

「ととさま~♪」

「おっ、シロ! 元気だったか? ガルじぃから紹介された、ジノだ! 堅苦しいの嫌いだから…… これから、よろしくな?」

カナエが、まだ恥ずかしさで身悶えしてると……

ガルジ師匠がジノさんを連れてきた!

ジノさんは、見た目身長175~180㎝ぐらいで、短髪の無精髭を生やした…… マフラーをしたラフな格好の中肉中背な人族?のオジサンでした。

「あの時は、ありがとうございました…… わ、私はカナエです。シロちゃんと仲良くさせてもらってます♪ これから、よろしくお願いします」

「あっ、あの子か! 姫の緊急依頼が来てね…… 間に合って良かったよ♪ いつもシロが世話になってるね? ありがとな。これからも仲良くしてやってくれ」

みんなと挨拶してるジノさんに、助けてくれたお礼と挨拶をすると…… ジノさんは、あの時に間に合った理由を教えてくれて挨拶を返しながら、頭を撫でてくれる。

(何か…… 何時もと…… 違う?)

カナエは、気恥ずかしさで顔が暑くなるのを感じ…… 着ぐるみのフードでとまどいながら顔を隠す。

恥ずかしいのに嬉しい様な感覚に、困惑してるカナエに……

〔あなたに賞金が懸けられました…… それにより、あなたは【賞金首】になりました。公表しますか?
はい/いいえ〕

と言う、メッセージが届いた……


(【賞金首】……? なんでだぁ~~~!?)

しおりを挟む

処理中です...