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第11章 神々の魔王と勇者育成計画編

戦艦に座る魔王幼女は…… 女帝の魔王軍を駆逐する!? カナエ、ちょっとだけ…… 威圧して見た♪

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『コマンダーマコの乗船を確認…… 【アース〝ヤマト〟】出航! 目標敵勢力を…… 駆逐します』

ドゴ~ン!!!
「チィイィ!」

軍司令官の軍服姿のマコが座ると…… 特殊万能車椅子【アース】が強化武装ユニットと変形合体したミニ戦艦〝ヤマト〟の主砲が……

女帝の魔王ベリアナに向かい、火を吹いた!

「直撃…… かな?」

「どうかしら…… 仮にも〝魔王〟…… まだ終わらないと思うわ……」

カナエとミントスが、砲撃の着弾で上がった爆風と土煙を見ていると……

「やってくれたじゃない……」

土煙の中から、多少……〝焦げた〟女帝の魔王ベリアナが現れる!?

「へぇ…… さすが魔王ねぇ…… マコちゃん!」

「あーくん! がんばるよ!!」

『目標敵勢力の存在を確認…… 追撃を開始……』

ミニ戦艦の主砲が第二波を放つ!

「今度は…… 上手くやる!」

ドゴ~ン!!!
「な!?」

〝神眼〟を使い着弾の瞬間を見ていたカナエが、思わず声を上げた!

「どうしたの?」

「着弾する寸前で…… 魔王が砲弾を叩き落として…… 直撃を避けた!?」

「だいたいのタイミングは…… 掴めたかしら?」

ヒュンヒュンと騎手が鞭を振るう様…… 警棒形状の武器を振る女帝の魔王。

その余波で…… 回りの地面が削り取られて、ミニヤマトの砲撃で上がった土煙や瓦礫が吹き飛ばされる!?

「なるほど…… テイム確率が低いキング種モンスター達が従う訳ねぇ…… 力で捩じ伏せてテイムって、まるで番長ね」

「バトルしてテイム!…… 基本でしょ?」

「バトル系の少年マンガみたいな事を…… 実際の見た目は、モンスター虐待してるみたいよねぇ」

「アフターケアに失敗したら、後が大変になりそうなテイム方法ですね」

「たおしたら、おともだちなの?」

『マスターマコ…… その方法は、貴女には似合いません! 絶対に真似しないで下さい!』

「うん! マコは、なかよくしたいこを〝たたいたり〟しないよ」

『それでこそ、マコだ』

「マコさんならば、だいたいの方と〝お話〟すれば…… 大丈夫ですよ」

「うるさいわね! D○5も、ポケ○ンも、こうやってテイムしていたでしょうが!」

女帝の魔王ベリアナが地短打踏むと…… マコ達を睨む。

「もう頭にきた…… 行きなさい!〝怪王衆〟」

『レーダーに反応、迎撃します……』

カンカンカンカンカンカンカンカン……
マコに向かい飛んできた〝者〟に、ヤマトが機銃で迎撃すると…… 銃弾が金属に当たる音が激しく鳴る!?

『機銃での効果…… 無し。主砲…… 発射!』

ドゴ~ン!!!
機銃の弾丸を弾きながら飛来する者に、ヤマトの主砲が放たれたが……

「フム…… 容易ニハ、近付ケナイ様ダ……」

空中でヤマトの主砲の砲弾を受けた者が、砲撃の黒煙から姿を現す……

「重装備のゴブリン……〝王種キング〟かな?」

「フム…… 久方ブリニ呼バレテミレバ…… ソコノ小サキ者達ハ、何者ダ?」

女帝の魔王ベリアナの魔王軍モンスター達の〝王種キング系〟モンスター達が現れた!?

「ゴブリンの他にも、オークにオーガ…… リザードマン…… ミノタウロスにケンタウルスもいるわね」

「王種の見本市みたいですね」

他の女帝魔王軍モンスター達と、比べ物にならない装備を揃えた王種モンスター達の登場に……

「「「「「ウオォォォォォ!!!」」」」」

女帝魔王軍から雄叫びが上がる…… 自らの〝真の王達〟に対し歓喜の叫びを上げる姿をそのままに、それぞれの王種の元で陣形を整えて、顔付きが変わる!?

「どうやら…… ここからが本番の様ね?」

王種のユニークスキル〝鼓舞〟で、女帝魔王軍のモンスター達にステータス上昇を示す〝紅いオーラ〟が立ち上る!

「さあ!」

「蹂躙セヨ」

女帝の魔王ベリアナの合図に、王種キングモンスター達が命を下す…… 我前にいる敵を〝蹂躙せよ〟と……

「総員、一斉射撃! 後ろに通すなよ!」

マコの〝マスコットな魔王軍〟一斉に構えた小銃のトリガーを引くが……

「な!? 弾が…… 弾かれるだと!」

さっきまでは、多少なりと傷を与えていた弾丸が弾かれる!? 王種の鼓舞スキルで、女帝魔王軍モンスター達の身体は〝鋼の様〟に強化されてしまったのだ。

「くっ! グレネードだ! ありたけの爆薬で吹き飛ばせ!」

「だ、ダメです! 敵勢力の進行が止まりません!」

目の前の敵勢力が突然、対弾性の重装備歩兵と化し…… 流石のサンダラ軍曹が率いるマスコットな魔王軍も、数に押されて窮地に陥るが……

「カナおねえちゃん…… どうしよう……」

「王種のユニークスキル…… 強化ブーストされてる? 魔王のスキルかな? ならば! 私のスキルと王種達のユニークスキル、どちらが上か…… 勝負だよ!」

女帝魔王軍に対して…… カナエの威圧スキルが放たれると……

「な、に…… 身体の…… 身体の震えが止まらない!?」

「コ…… コノ威圧感ハ…… 何ダ……」

カナエの威圧スキルに、女帝の魔王ベリアナと王種のモンスター達が寒気を感じ震え出すと…… 最前線の女帝魔王軍モンスター達が泡を吹いて倒れ出した!?

「無効化するだけのつもり…… だったんだけどねぇ…… 私のスキルの方が上…… だったね……」

戦闘が止まった戦場で……

(ちょっと…… やり過ぎちゃったかな?)

自分のスキルの威力に…… 困惑するカナエだった。

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