上 下
306 / 464
第12章 夢をほぼ叶えし混沌神な女神妖精は…… 新たなユメを見る!?編

混沌神のくじ引き祭! たわしは神器!?

しおりを挟む
神々しく現れた〝たわし〟を神眼で鑑定すると……

【世界樹のたわし(GR)】

素材に世界樹を使った最高級の神器たわし。

一磨きで…… どんな汚れも落としきり、魔力を込めて磨くと…… 復元効果を持つ泡が立ち、磨いた物の損傷や欠損部が復元される神器。

その効果から、世界樹に認められし者にしか使えないと言う…… 最強のたわしである。

尚、損傷や欠損の復元には、使用者の魔力が多大に必要とされる。


何と、たわしは神器でした!?

「GRって…… ゴットレアアイテムの事か!?」

「神器…… とんでもない〝たわし〟ですね」

(一発目から神器って…… 大丈夫なのかな?)

いきなり来たゴットレアアイテム(たわし)に、運を使い過ぎた感を感じながら……

カナエは、次のくじを開く。

「おっ?」

たわし程では無いが…… 開いたくじから、光が出た。

「アタリ…… ですかね?」

「どうだろうね……」

光が棒状の物に変わり、カナエの手に現れた……

「え~っと…… 錆びた棒ですか?」

「陸上競技のリレーバトンくらいかな…… 何だろうね?」

神眼で鑑定して見る……

【破損した魔力光剣(R)】

神々の争い以前の古代文明時代の光剣。魔力を流す事で光る刃を発生させて斬る事が出来たが……

長い時間放置されて劣化してしまい、その機能が破損して骨董品になっている。

「神々の争い前の武器だったみたい…… 壊れてるけどね」

「古代文明の武器…… どのくらいの攻撃力を有していたのでしょうか?」

「私も気になるから、後で調べようか? とりあえず、次のくじを引くね」

壊れてる光剣を置いて、カナエが次のくじを開く。

開いたくじが、また光っていた……

 ・
 ・
 ・

「え~と……」

「レアアイテムの壊れた古代の武具系が30に、Sレアの呪われた武具系が49、SSレアアイテム扱いの武具と魔導具が65、SSSレアアイテム扱いの聖剣や魔剣などの武具が30に、同じくSSSレア扱いの特殊素材系アイテムや魔導具に消費系アイテムなどが各100ぐらいと、SSS+レアのレアジョブなりきりセットが多数に…… 各最高神様と妖精神様、精霊神様なりきりセットが1セットづつ…… コレはUレアアイテム扱いみたいですね。次に……」

くじから現れるアイテムが、次々とスパイダー達に分類されていく……

「20回目ぐらいまでは…… ドキドキしたんだけどね……」

「毎回何かしら光るので…… 感動が薄れますね……」

どうやら、コラボとかのくじでは無いので武具系が多く当たるらしく……

しかも、カナエのステータスの運が高いせいか…… ハズレが出ないので、ほぼ…… 作業の様になってしまった。

「後は……」

「残り10回ですね……」

「ここまで…… ハズレ無しのはずなんだけど…… ねぇ?」

「だいたいの物が…… カナエ様達が自作した物より性能がちょっと下ですからねぇ…… ちょっと微妙な気持ちですね」

出て来た武具と魔導具のほとんどが…… 特殊効果以外の性能が、カナエの自作品より下回る物だった。

「一部だけ…… 別格の物もあったにはあったけど…… あんなん着れるか!」

カナエ達が見た一部の物は……〝あぶない〟〝きわどい〟〝えっちな〟〝小悪魔〟〝妖艶な〟などの名称が付いた防具達だった。

「ほぼ半裸で、男性用もあるって…… 誰特なの?」

中には……〝男性を魅了する男性用装備〟がありました……

ダメだ!? 運営までも腐ってるの?

鑑定したら…… 運営からの一言、愛のかたちは人それぞれですから…… と、書いてありました。

「ミントスさんに…… ダメだ! デンライ君が魅了されても良いけど、ジノさんに効果が出たら嫌だ…… 封印する方向で……」

自分の旦那さんのBLは…… ちょっと…… 妊娠中ですし……

日頃の感謝を込めて、ミントスに贈ろうか考えたけど…… かなりの危険物な事に気付き、カナエは厳重な箱に呪いを刻印して、危険物を放り込む。

「さ…… さて、気を取り直して…… 残りの10回も引くよ♪」

「そうですね……」

残りのくじの1枚を開くと…… たわしの時と同じ様な光が溢れ出した!?

「これは……!?」

「GRの予感がするねぇ……」

一瞬驚いたけど、直ぐに何が出るのか?と、カナエとせつなは、光が消えるのを待つ……

やがて、カナエの前に光が集まり出したが!?

「えっ…… ちょっと、大きいかも…… ヤバ!?」

光が…… カナエの前で大きな玉になった。

抱えきれないくらいの玉をカナエが焦りながらも、なんとかキャッチしたが……

「ぎゃん!?」

「カナエ様!? 大丈夫ですか!」

「重い…… 助けて……」

カナエは、玉を支えきれなくて下敷きになってしまった。

「助かった…… ありがとうね。みんな」

近くにいたスパイダー達とせつなに助け出されたカナエは、お礼を言い服を払いながら玉を見た。

「これって…… 玉子?」

「玉子に見えますねぇ…… 玉子ならば、何の玉子なのでしょうか?」

「確かに…… 鑑定して見る……!?」

【???神獣の玉子(GR)】

神獣種の受精卵。何の神獣種か?は…… 神獣種は玉子の環境で変異するので、生まれるまでは解らない。

つまり、どんな子が生まれるか?は…… あなた次第です! なので、愛情を持って接して下さいね。


神獣の玉子でした……

しおりを挟む

処理中です...