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最終章 妖精少女の夢は月光に…… 新世界を優しく煌めき照らす編
月の勇者は…… 鋼のボディ!?
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~ 月面都市【ルナビットシティ】~
「此処が…… 月面都市か?」
「以外と普通の都市…… 屋根が在るな……」
「巨大なドームなの?」
「ふむ…… 俺も、月は初めてだからな…… 屋根の強度はどの程度なんだろうな?」
転移して来た勇者達の前には…… 近未来的な街並みが在り、その上には透明な屋根と宇宙が広がっていた。
「見て見て、ガイ、チャド、宇宙が見えるよ♪ でも、あの屋根…… 硝子みたいな感じだね? 割れるかな?」
「お前…… ぜってぃに! メテオ系魔法禁止な!!」
「え~!? 大昔から在るなら、ちょっとくらいなら…… 大丈夫そうじゃない?」
「やめてよね!? はぁ…… 誰だよ! めておん君を月に呼んだのは!!」
「俺だ!!」
地上から転移した勇者達の前に、メタルブルーとホワイトのフルメイル姿の男が、手足からオレンジ色の光を発しながら降り立つ。
「俺は、月の勇者【アシュ・ニューソン】だ。お前達が地上の勇者か?」
「すごい…… 凄いよ! 魔力無しで飛んだよね?」
「確かに…… どう言う原理なのでしょうか? スキル…… いや、あの手足に秘密が?」
「魔力を感じ無かったから、魔導具じゃないよね? これが月の科学技術かな?」
「めておん、チャド、落ち着け! すいません…… 俺はガイで…… こいつ等が、勇者めておんとチャドです」
「私は、勇者のタツミで……」
「その師のザイールだ。俺も一応勇者だ」
「俺も、勇者のギンガ」
「私は、ギンガの仲間のユウです」
「フン…… ザコに攻撃を防がれた魔法勇者に、ザコ魔王に苦戦する格闘勇者と師…… そして、最強の魔王に見逃して貰った腰抜け勇者かよ」
「君…… 感じ悪いね」
「フン、事実だろう? 格闘勇者が苦戦せずに城を落とせば勝っていたイベントだ。まして、そこの腰抜けが最強を倒していれば、着実に」
「情報が古くない? その勇者さんが戦った獣人魔王さんは、魔王側勢力じゃなかったはずだよ」
「はぁ? 魔王なんだろ?」
「彼女は…… 魔王とは別の存在になっていた様だ。俺の勇者スキルも…… 彼女に反応はするけど、干渉する事ができなかったから……」
「何れにしろ…… お前達が弱いから、地上に魔界が現れた訳だ」
「言ったなぁ~ あんただって、あのイベントに参加して居ただろうに!」
「確かに居たが…… 俺は、初の地上戦だったからな。実力の半分以下の力しか使えなかった…… しかし、お前達は違う!」
月の勇者アシュが、勇者達を睨み付ける!
「ねぇ…… ガイさん?だっけ? この人…… 何か…… 煽ってるよね?」
「ユウさん? 確かに…… ほぼ初対面だよな? 恨まれる様な事…… 何かしたか?」
「お前等が不甲斐ないから、月に魔物が増えるんだ!」
「「「ただの八つ当たりか!?」」」
「違う! 月の魔物は、地上の穢れの影響で上下するんだ!」
「はぁ? 何で?」
「月には、穢なる要素の魔力が少ないし、魔物になる動植物自体も都市にしか居ない。だから、魔物は虫かスライム系と、希に開く時空の歪みで運ばれた地上の魔物だけなんだが…… 最近、時空の歪みが多発している」
「それが地上のせいだと?」
「時期が…… あのイベント後に魔王達の魔界が現れた時期と合致する。今回は、不本意だが…… 月の指導者〝月帝〟様の命により、地上の勇者と共に時空の歪みより現れる地上の魔物を討伐する事が決まったのだ」
「原因が、地上の魔王のせいかも知れないから…… 俺達に魔物を討伐しろって…… 訳だな?」
「無論、報酬は出るし…… お前達にも損は無い様に計らうが…… めておんは別として、格闘と腰抜けの二人に格闘の師の戦いを見た事が無いのでな」
「だから、模擬戦の名目で呼んだのか?」
「今回は、魔物の殲滅が目的の大規模な軍事作戦でな…… 上役がお前達の力を知りたいのだ」
「なるほど…… 地上の技術力を知りたいのね」
「まぁ…… 俺も、俺以外の勇者プレイヤー達の実力を知りたいからな」
「良いよ…… やろう。あんたに馬鹿にされた師匠の技の力を見せてやる!」
「それは楽しみだな」
「結局は、それかよ…… 見た目よりも脳筋だな」
「失礼な! この俺の身体は、月の技術力の最強の傑作だ! その力を試して何が悪い!」
「身体って…… サイボーグか!?」
「そうだ! あのイベントで獲たデータを元に、更なる強化をした俺の身体を試すには…… 魔王格を倒した格闘勇者と最強の魔王と戦った白銀の勇者。お前達二人が相応しい」
「やれやれ…… やたらと挑戦的だと思っていたが、そう言う事かよ…… 良いぜ。俺も、腰抜けの実力を見せてやる! サイボーグって奴とも、戦って見たかったからな」
「うん? サイボーグは、地上に居ないのか?」
「王都の蒼のギルドには居るらしいが…… 会った事が無いな」
「最近は、プレイヤー達が転移しないで自力で、大気圏突入しているらしいが…… その様子だと失敗してる様だな。サイボーグと戦いたいならば、月のPKプレイヤーに多いぞ」
「PKも、サイボーグかよ……」
月のサイボーグ勇者アシュの言葉に…… 地上から来た勇者達は、腕を飛ばしたり目から光線を出すPKプレイヤー達を思い浮かべるのだった。
「此処が…… 月面都市か?」
「以外と普通の都市…… 屋根が在るな……」
「巨大なドームなの?」
「ふむ…… 俺も、月は初めてだからな…… 屋根の強度はどの程度なんだろうな?」
転移して来た勇者達の前には…… 近未来的な街並みが在り、その上には透明な屋根と宇宙が広がっていた。
「見て見て、ガイ、チャド、宇宙が見えるよ♪ でも、あの屋根…… 硝子みたいな感じだね? 割れるかな?」
「お前…… ぜってぃに! メテオ系魔法禁止な!!」
「え~!? 大昔から在るなら、ちょっとくらいなら…… 大丈夫そうじゃない?」
「やめてよね!? はぁ…… 誰だよ! めておん君を月に呼んだのは!!」
「俺だ!!」
地上から転移した勇者達の前に、メタルブルーとホワイトのフルメイル姿の男が、手足からオレンジ色の光を発しながら降り立つ。
「俺は、月の勇者【アシュ・ニューソン】だ。お前達が地上の勇者か?」
「すごい…… 凄いよ! 魔力無しで飛んだよね?」
「確かに…… どう言う原理なのでしょうか? スキル…… いや、あの手足に秘密が?」
「魔力を感じ無かったから、魔導具じゃないよね? これが月の科学技術かな?」
「めておん、チャド、落ち着け! すいません…… 俺はガイで…… こいつ等が、勇者めておんとチャドです」
「私は、勇者のタツミで……」
「その師のザイールだ。俺も一応勇者だ」
「俺も、勇者のギンガ」
「私は、ギンガの仲間のユウです」
「フン…… ザコに攻撃を防がれた魔法勇者に、ザコ魔王に苦戦する格闘勇者と師…… そして、最強の魔王に見逃して貰った腰抜け勇者かよ」
「君…… 感じ悪いね」
「フン、事実だろう? 格闘勇者が苦戦せずに城を落とせば勝っていたイベントだ。まして、そこの腰抜けが最強を倒していれば、着実に」
「情報が古くない? その勇者さんが戦った獣人魔王さんは、魔王側勢力じゃなかったはずだよ」
「はぁ? 魔王なんだろ?」
「彼女は…… 魔王とは別の存在になっていた様だ。俺の勇者スキルも…… 彼女に反応はするけど、干渉する事ができなかったから……」
「何れにしろ…… お前達が弱いから、地上に魔界が現れた訳だ」
「言ったなぁ~ あんただって、あのイベントに参加して居ただろうに!」
「確かに居たが…… 俺は、初の地上戦だったからな。実力の半分以下の力しか使えなかった…… しかし、お前達は違う!」
月の勇者アシュが、勇者達を睨み付ける!
「ねぇ…… ガイさん?だっけ? この人…… 何か…… 煽ってるよね?」
「ユウさん? 確かに…… ほぼ初対面だよな? 恨まれる様な事…… 何かしたか?」
「お前等が不甲斐ないから、月に魔物が増えるんだ!」
「「「ただの八つ当たりか!?」」」
「違う! 月の魔物は、地上の穢れの影響で上下するんだ!」
「はぁ? 何で?」
「月には、穢なる要素の魔力が少ないし、魔物になる動植物自体も都市にしか居ない。だから、魔物は虫かスライム系と、希に開く時空の歪みで運ばれた地上の魔物だけなんだが…… 最近、時空の歪みが多発している」
「それが地上のせいだと?」
「時期が…… あのイベント後に魔王達の魔界が現れた時期と合致する。今回は、不本意だが…… 月の指導者〝月帝〟様の命により、地上の勇者と共に時空の歪みより現れる地上の魔物を討伐する事が決まったのだ」
「原因が、地上の魔王のせいかも知れないから…… 俺達に魔物を討伐しろって…… 訳だな?」
「無論、報酬は出るし…… お前達にも損は無い様に計らうが…… めておんは別として、格闘と腰抜けの二人に格闘の師の戦いを見た事が無いのでな」
「だから、模擬戦の名目で呼んだのか?」
「今回は、魔物の殲滅が目的の大規模な軍事作戦でな…… 上役がお前達の力を知りたいのだ」
「なるほど…… 地上の技術力を知りたいのね」
「まぁ…… 俺も、俺以外の勇者プレイヤー達の実力を知りたいからな」
「良いよ…… やろう。あんたに馬鹿にされた師匠の技の力を見せてやる!」
「それは楽しみだな」
「結局は、それかよ…… 見た目よりも脳筋だな」
「失礼な! この俺の身体は、月の技術力の最強の傑作だ! その力を試して何が悪い!」
「身体って…… サイボーグか!?」
「そうだ! あのイベントで獲たデータを元に、更なる強化をした俺の身体を試すには…… 魔王格を倒した格闘勇者と最強の魔王と戦った白銀の勇者。お前達二人が相応しい」
「やれやれ…… やたらと挑戦的だと思っていたが、そう言う事かよ…… 良いぜ。俺も、腰抜けの実力を見せてやる! サイボーグって奴とも、戦って見たかったからな」
「うん? サイボーグは、地上に居ないのか?」
「王都の蒼のギルドには居るらしいが…… 会った事が無いな」
「最近は、プレイヤー達が転移しないで自力で、大気圏突入しているらしいが…… その様子だと失敗してる様だな。サイボーグと戦いたいならば、月のPKプレイヤーに多いぞ」
「PKも、サイボーグかよ……」
月のサイボーグ勇者アシュの言葉に…… 地上から来た勇者達は、腕を飛ばしたり目から光線を出すPKプレイヤー達を思い浮かべるのだった。
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