360 / 464
最終章 妖精少女の夢は月光に…… 新世界を優しく煌めき照らす編
カナエ、運営の依頼でラスボスを作る!? 古代の勇者のなれの果て……
しおりを挟む
『ぐぅぐぐ…… ぎざまらぁ……』
アドラギースの〝コア〟の宝玉が歪み帝国勇者の顔が浮かんでは…… 別人の姿に変わる!
『それが…… あなたの真の姿』
『おのれぇ…… おのれぇええ!』
『『『!?』』』
妖しい閃光が古代の勇者の姿に変わった宝玉から溢れ出す!?
『ハッ…… ハッハッハッハッ! 我の勝ちだ!! 貴様等がいかに我を破壊しようと、我は新たなる生命に生まれ変わるのだ…… 我の崩壊に巻き込まれて、我の新たなる生誕の糧になるが良い!!!』
邪神アドラギースのコアに亀裂が走り…… 崩壊が始まる…… 辺りが暗闇に包まれた……
・
・
・
「フッ…… 輪廻転生が発動したか……」
暗い部屋の中で、古代の勇者の姿に戻った邪神アドラギースが呟く。
「おのれ! やはり、奴等のせいで上位世界に転生出来ぬ! また一からやり直しではないか! フッ…… まあ良い…… あの距離だ…… あやつ等も消滅したはず…… 我は、また始めからやり直すだけだ…… しかし、出口は何処だ?」
暗い部屋の中、アドラギースが出口を探すが……
「おかしい…… 出口が無い…… 最高神に討たれた時には、こんな場所に来ていない…… あの時は…… 討たれた瞬間に選択肢が現れて、魂を宝玉して神の力を残し復活する道を選んだ…… 転生を選んだからか? それにしても…… どうすればぁ!?」
アドラギースの背中から腹部に〝衝撃〟が走り……
「があはぁ!? 何故…… だ……!?」
衝撃を与えた〝物〟を見て、アドラギースが困惑する。
「〝刀〟だと!? 馬鹿な…… 何故、こんな物が我を貫いている!?」
「邪神ごときが……〝親方様〟の御前で、頭が高い…… 控えよ!」
「ぎぃ! ぎゃあぁぁぁあぁぁぁ!?」
アドラギースが腹から背に引き抜かれた刀で…… 両足の膝から下を切断された。
「ぐあぁぁぁあぁぁぁ!?」
「うるさいわよ…… 黙りなさい!」
両足を切断された激痛に、アドラギースが叫ぶと…… もう一人の声がして、アドラギースの口と身体が縛り上げられて…… 平伏す様な姿に転がされた。
(な、何だ!? こいつ等は何者で…… 何故、此処にいるのだ!? それに…… この激痛は何だ!? 我の肉体は無いはずなのに…… 切られた足と突かれた腹が激しく痛む!? 我は転生に成功したのでは…… 無いのか!?)
「何が何だか解らないって、思ってるのかな?」
「フゴッ(誰だ)!?」
「親方様の御前で……」
「許可無く喋るな…… 屑が!」
「フゴォ!? ウゥウゥゥゥ!?」
縛られて口を塞がれ肩に刀が突き刺さり…… 頭を踏み付けられて、アドラギースは地面に顔を叩き付けられた。
「【巴】に【アグラ】…… その辺にして、動けない様に押さえてね♪」
刀を持った鬼の娘と際どいボンテージ姿の悪魔の娘に髪を掴まれて、アドラギースが引き起こされると……
「こんにちは、邪神…… 絶対神様かな? さっきまで、貴方と戦っていた【混沌神】です♪」
「フグッ!?(混沌神!? そんな神など知らぬぞ…… 戦っていた…… だと、我を追い詰めていた機神の乗り手か!?)」
突然現れた〝混沌神〟に、アドラギースが困惑する。
「自爆が成功して、転生した…… そう思ったでしょ?」
(何だ…… この混沌の神を名乗る小娘は……〝何〟を言おうとしている……)
「でもねぇ…… 残念賞です♪ 貴方の企みは…… 失敗しました♪」
アドラギースが自爆を謀る瞬間…… カオス・Wブレイブの一撃が自爆と言う現象を破壊し、輪廻転生を発動したアドラギースの魂をカナエが〝無音なる世界〟の中で…… 特殊な結界内に捕らえたのだ。
「倒す度に転生されると厄介なので…… 運営さんの依頼を受けて、私が貴方と言うバグキャラを直す!」
「フゴッオォ(やめ)!?」
「おあったぁ!」
「ゴフッ!!」
神力を纏いし七色の光が炎の様に立ち上るカナエの拳が…… アドラギースの身体に突き刺さる!
「貴方の魂に【スキル変化】の刻印を刻んだ…… 貴方の固有スキル【輪廻転生】は……【不老不死】に変化しました」
「フッウゥ(何を)!?」
「私が貴方に与える罰…… それこそが〝新世界のラスボス〟としての運命だよ」
パッチン!
カナエが指を鳴らした瞬間、アドラギースは自爆した場所に戻された。
「此処は…… ぐっ!? ぐあぁぁぁあぁぁぁ!」
『苦しいの?』
「な、何故!?」
『人の身で穢れを吸収しているのだから…… 当然でしょ?』
「ぐっがぁ(人の身だと)!?」
『自爆したお前の邪神の肉体は、その自爆現象ごと破壊した…… 今のお前は、神になる前の人としての肉体だ』
「な、んだとぉう!?」
『貴方の魂には、私が固有スキルを刻んだの……【不老不死】【穢れ吸収】…… そして、【精神異常耐性】の三つ。これで貴方は、人でありながら永遠に耐え難い激痛の中で、気が狂う事も出来ないままに穢れを吸収し続けなければならない〝存在〟になったの』
「ぶざげるなぁあ!?」
吸収した穢れがアドラギースの身体の許容範囲を超えて、膨れ上がったアドラギースの身体が弾けては…… 溢れ出た穢れがアドラギースの血肉と混ざり結晶化して、アドラギースに集まり出す!
『俺からも、一つ…… 傷付いたお前の血肉が結晶化する様にした』
「があ(何だと)!?」
結晶化した穢れ混じりの血肉に押し潰されて…… アドラギースが更に血肉を飛ばし結晶が結合して、結晶の集合体の様になり出した。
『終わる事なきメビウスの環に囚われ…… ネオアース周辺の穢れを集める【邪神星】となれ!』
『貴方に…… 終わりは来ない!』
『『神魂合体! カオス・F・Wブレイブ!!!』』
『永久なる時の中で……』
『己の行いを悔いろ!』
『『究極…… インフィニティ・ジャッジメント・ストライク!!!』』
小惑星化したアドラギースに、カオス・F・Wブレイブの必殺キックが炸裂して砕け散る!
「ぐぅぎぃいぃぃぃやぁぁぁあ!?」
砕けながらもネオアースの衛星軌道に乗ったアドラギースは…… 穢れを吸収して、禍々しい十字星に姿を変える。
後のラスボス……
【邪神星アドラギース】と呼ばれる禍つ星の姿に……
そして、その姿は……
死す事すら禁じられた……
邪に堕ちた古代の勇者のなれの果ての姿だった。
アドラギースの〝コア〟の宝玉が歪み帝国勇者の顔が浮かんでは…… 別人の姿に変わる!
『それが…… あなたの真の姿』
『おのれぇ…… おのれぇええ!』
『『『!?』』』
妖しい閃光が古代の勇者の姿に変わった宝玉から溢れ出す!?
『ハッ…… ハッハッハッハッ! 我の勝ちだ!! 貴様等がいかに我を破壊しようと、我は新たなる生命に生まれ変わるのだ…… 我の崩壊に巻き込まれて、我の新たなる生誕の糧になるが良い!!!』
邪神アドラギースのコアに亀裂が走り…… 崩壊が始まる…… 辺りが暗闇に包まれた……
・
・
・
「フッ…… 輪廻転生が発動したか……」
暗い部屋の中で、古代の勇者の姿に戻った邪神アドラギースが呟く。
「おのれ! やはり、奴等のせいで上位世界に転生出来ぬ! また一からやり直しではないか! フッ…… まあ良い…… あの距離だ…… あやつ等も消滅したはず…… 我は、また始めからやり直すだけだ…… しかし、出口は何処だ?」
暗い部屋の中、アドラギースが出口を探すが……
「おかしい…… 出口が無い…… 最高神に討たれた時には、こんな場所に来ていない…… あの時は…… 討たれた瞬間に選択肢が現れて、魂を宝玉して神の力を残し復活する道を選んだ…… 転生を選んだからか? それにしても…… どうすればぁ!?」
アドラギースの背中から腹部に〝衝撃〟が走り……
「があはぁ!? 何故…… だ……!?」
衝撃を与えた〝物〟を見て、アドラギースが困惑する。
「〝刀〟だと!? 馬鹿な…… 何故、こんな物が我を貫いている!?」
「邪神ごときが……〝親方様〟の御前で、頭が高い…… 控えよ!」
「ぎぃ! ぎゃあぁぁぁあぁぁぁ!?」
アドラギースが腹から背に引き抜かれた刀で…… 両足の膝から下を切断された。
「ぐあぁぁぁあぁぁぁ!?」
「うるさいわよ…… 黙りなさい!」
両足を切断された激痛に、アドラギースが叫ぶと…… もう一人の声がして、アドラギースの口と身体が縛り上げられて…… 平伏す様な姿に転がされた。
(な、何だ!? こいつ等は何者で…… 何故、此処にいるのだ!? それに…… この激痛は何だ!? 我の肉体は無いはずなのに…… 切られた足と突かれた腹が激しく痛む!? 我は転生に成功したのでは…… 無いのか!?)
「何が何だか解らないって、思ってるのかな?」
「フゴッ(誰だ)!?」
「親方様の御前で……」
「許可無く喋るな…… 屑が!」
「フゴォ!? ウゥウゥゥゥ!?」
縛られて口を塞がれ肩に刀が突き刺さり…… 頭を踏み付けられて、アドラギースは地面に顔を叩き付けられた。
「【巴】に【アグラ】…… その辺にして、動けない様に押さえてね♪」
刀を持った鬼の娘と際どいボンテージ姿の悪魔の娘に髪を掴まれて、アドラギースが引き起こされると……
「こんにちは、邪神…… 絶対神様かな? さっきまで、貴方と戦っていた【混沌神】です♪」
「フグッ!?(混沌神!? そんな神など知らぬぞ…… 戦っていた…… だと、我を追い詰めていた機神の乗り手か!?)」
突然現れた〝混沌神〟に、アドラギースが困惑する。
「自爆が成功して、転生した…… そう思ったでしょ?」
(何だ…… この混沌の神を名乗る小娘は……〝何〟を言おうとしている……)
「でもねぇ…… 残念賞です♪ 貴方の企みは…… 失敗しました♪」
アドラギースが自爆を謀る瞬間…… カオス・Wブレイブの一撃が自爆と言う現象を破壊し、輪廻転生を発動したアドラギースの魂をカナエが〝無音なる世界〟の中で…… 特殊な結界内に捕らえたのだ。
「倒す度に転生されると厄介なので…… 運営さんの依頼を受けて、私が貴方と言うバグキャラを直す!」
「フゴッオォ(やめ)!?」
「おあったぁ!」
「ゴフッ!!」
神力を纏いし七色の光が炎の様に立ち上るカナエの拳が…… アドラギースの身体に突き刺さる!
「貴方の魂に【スキル変化】の刻印を刻んだ…… 貴方の固有スキル【輪廻転生】は……【不老不死】に変化しました」
「フッウゥ(何を)!?」
「私が貴方に与える罰…… それこそが〝新世界のラスボス〟としての運命だよ」
パッチン!
カナエが指を鳴らした瞬間、アドラギースは自爆した場所に戻された。
「此処は…… ぐっ!? ぐあぁぁぁあぁぁぁ!」
『苦しいの?』
「な、何故!?」
『人の身で穢れを吸収しているのだから…… 当然でしょ?』
「ぐっがぁ(人の身だと)!?」
『自爆したお前の邪神の肉体は、その自爆現象ごと破壊した…… 今のお前は、神になる前の人としての肉体だ』
「な、んだとぉう!?」
『貴方の魂には、私が固有スキルを刻んだの……【不老不死】【穢れ吸収】…… そして、【精神異常耐性】の三つ。これで貴方は、人でありながら永遠に耐え難い激痛の中で、気が狂う事も出来ないままに穢れを吸収し続けなければならない〝存在〟になったの』
「ぶざげるなぁあ!?」
吸収した穢れがアドラギースの身体の許容範囲を超えて、膨れ上がったアドラギースの身体が弾けては…… 溢れ出た穢れがアドラギースの血肉と混ざり結晶化して、アドラギースに集まり出す!
『俺からも、一つ…… 傷付いたお前の血肉が結晶化する様にした』
「があ(何だと)!?」
結晶化した穢れ混じりの血肉に押し潰されて…… アドラギースが更に血肉を飛ばし結晶が結合して、結晶の集合体の様になり出した。
『終わる事なきメビウスの環に囚われ…… ネオアース周辺の穢れを集める【邪神星】となれ!』
『貴方に…… 終わりは来ない!』
『『神魂合体! カオス・F・Wブレイブ!!!』』
『永久なる時の中で……』
『己の行いを悔いろ!』
『『究極…… インフィニティ・ジャッジメント・ストライク!!!』』
小惑星化したアドラギースに、カオス・F・Wブレイブの必殺キックが炸裂して砕け散る!
「ぐぅぎぃいぃぃぃやぁぁぁあ!?」
砕けながらもネオアースの衛星軌道に乗ったアドラギースは…… 穢れを吸収して、禍々しい十字星に姿を変える。
後のラスボス……
【邪神星アドラギース】と呼ばれる禍つ星の姿に……
そして、その姿は……
死す事すら禁じられた……
邪に堕ちた古代の勇者のなれの果ての姿だった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
28
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる