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外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?

フレディとW.Rのその後…… モナ、ジェミニオン再製作!

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「この砲塔は全取っ替え?」

「そうだ。そいつは試作型で砲身に冷却装置が無いからなぁ」

フェアリー工房の格納庫で、戦艦をバラして整備しているのは……

「ここに動力の伝達回路を増設するのか?」

「うん、補助回路も増設するから咆哮砲ハウリングブラストが射てる様になるよ」

「やっと主武装が使える様になるな」

「これでようやく、フレディの設計通りのスペか?」

「モナって子達が使った素材のおかげで、設計よりも二段階くらい上らしいよ」

「えっ!? 素材でそれって…… レイドボスの激レア素材じゃないのか?」

「俺に聞くな…… ここの機密施設で作業してるらしいから、とりあえず拝んどく?」

「すいません! モナっ子達がいる方角はどちらですか?」

整備作業をサポートしているフェアリー工房のスパイダーに、モナの居る方角を聞いたW.Rのメンバー達は……

「激レア素材の提供者に、感謝の礼!」

「「「「「ありがとうございました!!!」」」」」

モナの居る方角に向かって、一斉に頭を下げた。

「ところで、フレディとマキナは?」

「お嬢を連れて、狩りの被害者にお詫び行脚中」

「マジか…… あっ、噂をすればフレディから連絡だ」

「なんだって?」

「婆さん、兵士の砲撃型カスタムの依頼だってよ」

「あいよ! フレディに兵士に使える砲撃武装のリストを送るから、ちょっと抜けるよ」

「ほいよ。俺達の新会社〝W.RC〟の仕事だから頼むぞ」

「任せな!」

「しかし…… 今回の騒動で大暴落したW.Rを新世界の運営会社が買い取ってくれて助かったよな?」

「ああ、下手したらフレディが矢面に立たされるところを、運営が損害賠償も肩代わりしてくれたからな」

「俺達は運営の雇われになるが…… 今回の様にフレディに責任を負わせそうになるよりは良い。待遇もそんなに変わらんしな」

「まあ、W.R製品のカスタム専門子会社って感じですしね…… そのぶん、今までよりも一般向けにしないとですけど」

「俺達も少し大人にならないといけないって事だろう。今までは、フレディとマキナと嬢ちゃんに頼りきりで作りたい物しか作らなかったからな…… フレディもリアルでは全寮制に転校するって話だし、依頼の品くらい自分で用意できる様にしないとな」

「そうっスね。遊びは自分の専門機でやる事にします」

「おうよ。装甲なら任せな!」

「いや、元のサイズの5倍くらいの大きさになるので、嫌です」

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「おねぇちゃん…… ごめんなさい……」

W.R狩りの被害者にお詫び行脚中…… 損害賠償のカスタム機神の注文を自注して被害者と別れたフレディに、W.R狩りをしていた緑人の少女【ラティナ】が頭を下げる。

「今回の事は、運営さんが徘徊型機神ボスの暴走って扱いにしてくれたから…… ちゃんと被害者の皆さんに謝ろうね?」

「はい……」

今回の騒動でラティナが破壊したW.R製機神は、運営が新たな機体とカスタムオプションを被害者に配ると決定した。

そのさいにカスタムの注文を直接聞く事にしたのは、騒動に巻き込んだと思うフレディが望んだからだった。

「マスター、その後のご家族とは…… 大丈夫ですか?」

「うん、お父さんが入院してる時に私が勉強にもVRメットを使ったから、会話が少なくて不安だったんだって…… 今は、大きくなって来たお腹で、私の世話もしようとするから大変なの」

「それは心配ですね」

「だから、お父さんとお義母さんと話て、麗華さんのおすすめの医療センターに寮がある九重学院に、とりあえず中学卒業までは転校する事にしたの」

「寂しくないですか?」

「大丈夫、姉弟ができるんだもん。私もはやく元気になる為にがんばるよ」

「そうですね」

「おねぇちゃん?」

「じゃ、じゃあ…… 次に行こうか?」

「うん」「はい」

フレディ達は、次の被害者に会いに向かった。

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「増幅された力…… つまり、神力に対してフレームの強度が足りなかったのが原因だな」

フェアリー工房の機密区画にて…… モナとエミリーにエナは、消滅した試作型ジェミニオンのデータを調べていた。

「フレームの罅からメタルジェルが噴き出してますね…… 重量が増しますが、通常のフレームと同じ仕様にしますか?」

「それだとモナが作ったメタルジェルなどの新技術が無駄になる…… フレームよりも装甲を厚くするか?」

「あの…… これと同じにできますか?」

「これは…… 生物の骨か?」

「はい、この骨みたいに表面の厚みを増して内部にすき間が…… え~っと、発泡スチロールみたいな感じにして、そのすき間にメタルジェルを入れたいと思います」

「なるほど…… フレームの材質を生物の骨格の様な構造にするのですね?」

「はい、試作型は、神力の伝達が悪かったのか? 関節部から炎の様に噴き出していました。その余剰エネルギーが機体の耐久値に影響したと思うので……」

「人体に血が廻る様に…… メタルジェルを神力の伝達回路するのか?」

「はい、神獣様から貰った固い素材と虹緋色金とオリハルコンとアダマンタイトの合金…… それに神獣様達の軟らかい素材と虹緋色金を世界樹の樹液に溶かした液体合金のメタルジェル…… 試作型のデータを基に、これで新たなジェミニオンの機体を作りたいと思います」

「すごい名が出てるけど…… 素材が足りるのか?」

「虹緋色金と世界樹の樹液が足りてないので……」

モナは、作業服のつなぎを着て、ヘッドライトの付いたヘルメットを被ると……

「よっと、ちょっと採掘に行ってきます」

つるはしを担いで、虹緋色金を掘りに裏の京江戸に向かうのだった。

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