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外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?

モナ、イベントに備えて…… 行動開始!!

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「ごめんなさい…… ねぇ」

フェアリー工房の施設で…… モナの書き置きを持ったエミリーは……

「さて、何処に行ったんだか?」

マニオンとソルオン、バスターアームズキャリバーが消えてもぬけのからになった格納庫で…… 寂し気に呟いた。

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「で、私達のところに来たと……」

「「「すみません……」」」

モナ、カノン、カンナの3人は、モナの姉弟子である元W.Rのフレディの新会社W.RCの工場に来ていた。

「まあ、モナちゃん達は…… 私とマキナにラティナがお世話になったからね」

「ええ、大変お世話になりました」

「ごめんなさい……」

フレディが苦笑いしている横で、マキナとラティナが申し訳なさそうに頭を下げてる。

「だ、大丈夫です。それよりもその後フリーアークに問題は?」

「ああ! レイドボスの素材を使ったんでしょう! ごめんね…… 何か交換できる物があれば良いんだけど……」

「釣り合うレアな素材となりますと…… 在庫がありませんね」

「狩る?」

「いえいえ、場所と機材を使わせてもらえるだけで助かりますから!」

モナに多大な恩義を感じるフレディ達の態度に、ただただ恐縮して小さくなるモナ。

「嬢ちゃんは俺達にとっても恩人だからな。なんでも言ってくれ」

「そうだねぇ。この老骨も骨身を惜しまずに手を貸すぞい」

フレディの背後にいたW.RCスタッフプレイヤー達が手を上げて、モナ達に喜び勇んで手を貸すと声を上げる。

「あ、ありがとうございます…… とりあえず、こちらの機材などになれるまで…… よろしくお願いします」

「「モナちゃんを、よろしくお願いします!」」

頭を下げるモナ、カノン、カンナに、フレディを始めとしたW.RCのスタッフが微笑ましく思いながら頷く。

「それじゃあ、さっそく始める?」

「は、はい、カノンくんとカンナちゃんは?」

「ごめんね。僕達は……」

「うん…… カノンにぃと私は……」

「「ちょっと修行に行ってきます」」

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「ここは……」

「吸血姫のダンジョンマスターが支配するダンジョン…… 通称〝錬金城塞〟と呼ばれているダンジョンよ」

モナと別れたカノンとカンナは、ツグミの案内でとあるダンジョンに来ていた。

「ここにいるの?」

ツグミの後を付いて、カノンとカンナが闘技場の中に入る……

かつて、このダンジョンのマスターと堕天使が大暴れした闘技場の中で、待ち合わせた人達がいると信じて……

「君達を待っていた」

闘技場の中央近くまで来たカノンとカンナに、観客席の最上段から現れた〝色とりどりのローブ姿の十三人〟が立ち上がる。

「トォ!」「オゥ!」「ハァ!」「ヤァ!」「いくよ!」「ハイ!」「若いね」「私達もでしょ」「そうそう」「私も!」「参ります!」

赤、黒、緑、桃、黄、白、灰、紫、青、金、銀のローブ姿の人物が闘技場の武台に降り立つと……

「真っ赤に燃える! 日熊の戦士!【クマカレッド】!」

「闇に潜みて、悪を断つ! 月ノ輪の侍!【クマカブラック】!」

「深緑の護り手…… グリズリーの兵士!【クマカグリーン】♪」

「白いくまさんの魔法使い……【クマカホワイト】……」

「幸運を呼ぶ! 黄色の熊猫パンダ♪【クマカイエロー】!」

「自然を愛する!桃色のアライグマ! 【クマカピンク】!」

「大空を舞う! 青空の戦士、【ヨクユウブルー】!」

「夜空に舞う…… 暗闇の住民……【ヨクユウバイオレット】…」

「天空の舞う。灰色の賢人。【ヨクユウグレー】」

「黄金に輝く、もうじゅうの戦士! 二代目【もうじゅうゴールド】」

「銀に輝く…… 猛獣の戦士…… 二代目【もうじゅうシルバー】です」

「我ら」

「もうじゅう戦隊!」×11

「司令!」「副司令です」

「「「「「「クマカジャー!!!」」」」」」

「と、「「ヨクユウジャー!!!」」」ドッカ~ン!!(背中にタイトルがバ~ン!)

カンナの前に、決めポーズで名乗りを上げたのは…… 二代目のゴールドとシルバーも含む、もうじゅう戦隊のメンバー達だった。

「今回は、私もこっちで参加するね」

そう言って、ツグミはもうじゅう戦隊の方に移動する。

「みんなが私の練習相手? よ、よろしくお願いします!」

「君が真に望む相手のスパーリングには、足りないが…… 本気でやらせてもらう」

「はい!」

クマカレッドの合図で、もうじゅう戦隊とカンナは闘技場の奥武台に移動した。

「となると…… 僕の相手は、貴方達ですか?」

ドッガーン!!!
残ったカノンの前に、土煙が立ち上がった!

「おっ? びびらねぇか…… なかなかに勇敢、それとも蛮勇って奴か? 会うのは二度目になるが…… 少年、名は?」

「カノンです。獣王さん…… そちらの方は?」

『我が名は、ウルバーン! 魔王騎士ウルバーンである』

獣王デンライと魔王騎士ウルバーンが、カノンの前に姿を見せる。

「獣王に…… 魔王……」

「へっ、神に挑むつもりなんだろう? 俺や魔王の一人や二人で、今さら怖じ気付くな」

『我は盟約によりこの地に来た…… 今さら手加減などせん、かかってくるがよい!』

「はい! 望むところです…… よろしくお願いします!」

手にしたライフルを構え直して、カノンはデンライとウルバーンに挑むのだった。

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