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ダンジョンまでの足を確保できた。
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翌朝は、手持ちが4000円を切っていたので失業保険の給付日という事もあり銀行へと向かった。
コンビニでお金を卸してもいいが、じつは一人暮らししてからずっと利用していた事もあり、店長とは顔見知り。
なので付き合いで商品を買う羽目になるので、銀行へと足を運んだわけだ。
千葉の興業銀行に向かうと朝9時少し過ぎではあったが人は疎らだった。
家賃と、水道光熱費、ネット利用料、携帯料金を支払った結果、手元に残ったは10万円ちょい。
「世知辛い……」
どうして神様は、ダンジョン入り口を養老渓谷に作ったのか。
往復で、諸々と足代で一日4000円必要になるわけで――、
「はぁー。お金がない……」
せめて足だけでも確保できれば、通勤費が浮くんだが……。
今の俺の現状ってどっちかと言えば個人経営者なので、木戸商事からの契約金が入ってこない限り、お金にならない。
「えっと……、養老渓谷までの往復が4000円として月が30日あるから……、通勤費だけで12万円か……」
地味にきついというか、足代が足りないが?
重要な琴に気がつく。
そうなると方法は一つしかない。
「仕方ない。ダンジョン内で寝泊まりするか……」
寝袋を一個持っていけば、ダンジョン内は一階層ごとに広大。
他の冒険者に見つかることもないだろう。
「あれ? そうしたら、ダンジョン内にテントを持っていってアウトドアをしたほうがいいのでは?」
10階層まではモンスターが出ないし、食材も畜産系は11階層以降だが成果と農作物関係は10階層までにあるし……。
考えれば考えるほどいい案な気がする。
そうと決まればアウトドア用品を売買しているディスカウントショップが、木戸商事が運営しているスーパーの近くにあったので行ってみるとしよう。
日差しが少しずつと強くなっていくが、まだエアコンが必要ない4月中旬。
10時半ごろに、アウトドア用品を取り扱っているディスカウントショップへと自転車で向かう。
途中で、木戸商事が運営しているスーパーの前を通り過ぎたところで思わず自転車のブレーキを全力で握りしめた。
その理由は、店頭前に試食エリアと、高く積まれた籠を見ただけでなく、大きくテロップが書かれた看板があったから。
そして看板には【☆養老渓谷ダンジョン産! 産地直送! 無農薬野菜と無農薬フルーツを格安で販売中!☆】と、書かれていた。
「どうやって宣伝するかと思っていたら――」
しかし、どう見てもお食事処を経営しているようなプロな方が多いよな。
箱単位で野菜やフルーツが、バンバン売れている。
試しに価格を見てみれば市販のフルーツや野菜の7割引きの価格で売られていた。
一般的に、桃が2個800円くらいだとしたら、200円で売っているような感じで、フルーツエリアには主婦が殺到していた。
「桃が1個100円から200円か……。自分で買うとしたら、それでも高いと思うが、売る側になると少し微妙な気持ちになるな」
まぁ、それでも売り上げの3割は入ってくるから1個あたり30円から60円は入ってくる計算か。
「あ! 佐藤さん! どうかされましたか?」
俺が店前で、ドンドン売れていく野菜やフルーツをぼーっと見ていたら俺に気がついたのだろう。
スーパーの店長、田所さんが話しかけてきた。
とってもにこやかな笑顔だ。
「おはようございます、田所さん。すごく売れていますね」
少し驚いていた事もあり語彙力が損失していた。
「そうでしょう。私も、ここまでの反響があるとは思っていなかったのですが、とくに昨今では、フルーツや野菜の価格が庶民の手に届かないレベルまで高騰していましたから」
「たしかに!」
そこは、俺も強く頷くことに同意せざるを得ない。
だいたい、桃が1個で400円から1000円とか、普通に考えて価格がバグっているとしか思えなかったし。
「ですが、ダンジョン産のフルーツと野菜で価格も庶民の手に届く範囲まで落とせました。とくにお子さんがいるご家庭には大好評ですよ? あとは食事処を経営している方にも」
「そうですか。それは良かったです」
「ところで、今日は当店へ買い物へ?」
「いえ、アウトドアショップに行こうかと」
「そうでしたか。ところで何故にアウトドアショップに?」
「養老渓谷まで往復は大変なので」
「それなら調達部門に連絡しておきますよ? 一緒にトラックに乗って養老渓谷までどうですか?」
「いいんですか?」
「はい。佐藤さんの自宅までトラックで迎えに行くくらい大したことではないと思いますので」
「それは助かります」
「いえいえ。当社のスーパーは、佐藤さんの力に助けられていますので、そのくらいの融通は可能だと思いますので」
何故か、ダンジョンまでの往復の足が確保できてしまった。
これなら生活費に残りの10万ちょいを使っても大丈夫かも知れない。
コンビニでお金を卸してもいいが、じつは一人暮らししてからずっと利用していた事もあり、店長とは顔見知り。
なので付き合いで商品を買う羽目になるので、銀行へと足を運んだわけだ。
千葉の興業銀行に向かうと朝9時少し過ぎではあったが人は疎らだった。
家賃と、水道光熱費、ネット利用料、携帯料金を支払った結果、手元に残ったは10万円ちょい。
「世知辛い……」
どうして神様は、ダンジョン入り口を養老渓谷に作ったのか。
往復で、諸々と足代で一日4000円必要になるわけで――、
「はぁー。お金がない……」
せめて足だけでも確保できれば、通勤費が浮くんだが……。
今の俺の現状ってどっちかと言えば個人経営者なので、木戸商事からの契約金が入ってこない限り、お金にならない。
「えっと……、養老渓谷までの往復が4000円として月が30日あるから……、通勤費だけで12万円か……」
地味にきついというか、足代が足りないが?
重要な琴に気がつく。
そうなると方法は一つしかない。
「仕方ない。ダンジョン内で寝泊まりするか……」
寝袋を一個持っていけば、ダンジョン内は一階層ごとに広大。
他の冒険者に見つかることもないだろう。
「あれ? そうしたら、ダンジョン内にテントを持っていってアウトドアをしたほうがいいのでは?」
10階層まではモンスターが出ないし、食材も畜産系は11階層以降だが成果と農作物関係は10階層までにあるし……。
考えれば考えるほどいい案な気がする。
そうと決まればアウトドア用品を売買しているディスカウントショップが、木戸商事が運営しているスーパーの近くにあったので行ってみるとしよう。
日差しが少しずつと強くなっていくが、まだエアコンが必要ない4月中旬。
10時半ごろに、アウトドア用品を取り扱っているディスカウントショップへと自転車で向かう。
途中で、木戸商事が運営しているスーパーの前を通り過ぎたところで思わず自転車のブレーキを全力で握りしめた。
その理由は、店頭前に試食エリアと、高く積まれた籠を見ただけでなく、大きくテロップが書かれた看板があったから。
そして看板には【☆養老渓谷ダンジョン産! 産地直送! 無農薬野菜と無農薬フルーツを格安で販売中!☆】と、書かれていた。
「どうやって宣伝するかと思っていたら――」
しかし、どう見てもお食事処を経営しているようなプロな方が多いよな。
箱単位で野菜やフルーツが、バンバン売れている。
試しに価格を見てみれば市販のフルーツや野菜の7割引きの価格で売られていた。
一般的に、桃が2個800円くらいだとしたら、200円で売っているような感じで、フルーツエリアには主婦が殺到していた。
「桃が1個100円から200円か……。自分で買うとしたら、それでも高いと思うが、売る側になると少し微妙な気持ちになるな」
まぁ、それでも売り上げの3割は入ってくるから1個あたり30円から60円は入ってくる計算か。
「あ! 佐藤さん! どうかされましたか?」
俺が店前で、ドンドン売れていく野菜やフルーツをぼーっと見ていたら俺に気がついたのだろう。
スーパーの店長、田所さんが話しかけてきた。
とってもにこやかな笑顔だ。
「おはようございます、田所さん。すごく売れていますね」
少し驚いていた事もあり語彙力が損失していた。
「そうでしょう。私も、ここまでの反響があるとは思っていなかったのですが、とくに昨今では、フルーツや野菜の価格が庶民の手に届かないレベルまで高騰していましたから」
「たしかに!」
そこは、俺も強く頷くことに同意せざるを得ない。
だいたい、桃が1個で400円から1000円とか、普通に考えて価格がバグっているとしか思えなかったし。
「ですが、ダンジョン産のフルーツと野菜で価格も庶民の手に届く範囲まで落とせました。とくにお子さんがいるご家庭には大好評ですよ? あとは食事処を経営している方にも」
「そうですか。それは良かったです」
「ところで、今日は当店へ買い物へ?」
「いえ、アウトドアショップに行こうかと」
「そうでしたか。ところで何故にアウトドアショップに?」
「養老渓谷まで往復は大変なので」
「それなら調達部門に連絡しておきますよ? 一緒にトラックに乗って養老渓谷までどうですか?」
「いいんですか?」
「はい。佐藤さんの自宅までトラックで迎えに行くくらい大したことではないと思いますので」
「それは助かります」
「いえいえ。当社のスーパーは、佐藤さんの力に助けられていますので、そのくらいの融通は可能だと思いますので」
何故か、ダンジョンまでの往復の足が確保できてしまった。
これなら生活費に残りの10万ちょいを使っても大丈夫かも知れない。
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