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第5話 キス解禁
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その後、仕事を終えた優斗は約束通りカエサルと共に酒場で食事をとり、そのまま二人で宿へと向かった。
昼間からずっと昂った気持ちを我慢していた優斗は、部屋に入るなり堪らずカエサルを後ろから抱きしめると、そのまま彼の首筋に口付けを落とす。
「っ……!?ユウト、待て!先にシャワーを浴びたい」
「嫌っす……」
慌てるカエサルを無視して優斗は舌を這わす。
首筋から耳までを舐め上げ、そのまま耳朶を甘噛みすると、ぴくりと反応するカエサル。
「んっ……だめだよ、今日は汗になったから――」
「どうせこれから汗かくんだから一緒っすよ」
そう言って優斗は、有無を言わさず強引にベッドの方へカエサルを引きずるように連れていきそのまま押し倒すと、上から覆い被さるようにして彼の顔を覗き込んだ。
「やっと二人きりになれたんだし……お預けは無しっす」
「……仕方ないな……ちょっと待て、今、ポーションを飲むから」
呆れた表情でため息を吐きながら、カエサルは懐から小さな薬瓶を取り出すとそれを飲み干した。
因みにこの薬は、中を洗浄しなくても綺麗にしてくれる、という優れものらしい。
つまり、それをすぐに取り出せる懐に用意してあったということは、カエサルもまた口では「仕方ない」などと言いつつも、その実、満更でもないと思ってくれているのだ。
そんなカエサルの様子に嬉しさを隠せない優斗は甘えるように言う。
「じゃあさ、今日はキスしても良いよね?」
「それは駄目だ」
期待を込めた提案をあっさりを却下されてしまい、優斗は唇を尖らせた。
「えーなんでー?別にキスくらいいいじゃないっすか?――俺、ずっと思ってたんすけど、SEXはさせてくれるのにキスはダメっておかしいでしょ?」
「別におかしくはないさ。キスは恋人同士がするものだ。私達の関係はそういうものではないだろ?それに――」
「それに?」
「いや……なんでもないよ」
誤魔化すように言葉を濁すカエサルだったが、優斗はそれを許さなかった。
「ちゃんと言ってくれないと分かんないっすよ!」
優斗の追及に暫く何やら考えていた様子のカエサルはやがて諦めたように小さなため息を吐いた。
「……キスをするという事は……眼鏡を外さなければならないだろう?それが嫌なんだ……」
視線を逸らしつつ、言いにくそうに口を開くカエサルの言葉に、優斗には思い当たる事があった。
「そういや、カエサルさんって、いつでも眼鏡してるっすよね?――それこそSEXの最中も外さないし」
「まあね……」
「なんで?外せばいいのに」
優斗は一旦カエサルの上から寝返りを打つように退くと、肘枕をしながら隣に横たわっている彼の眼鏡の縁を指でなぞった。
(カエサルさんの裸眼姿、見たいのにな……)
「そんなに気になるかい?」
「そりゃ、ね……だって、風呂も一緒に入ってくれないし、寝顔だって見た事ないし――とにかく眼鏡を外さなきゃいけないシチュエーションの時は絶対避けるし」
言いながら剥れる優斗の様子に、困った様に眉尻をさげながら眺めていたカエサルだが、やがて観念したように苦笑を浮かべつつ話し出す。
「そうだな……君も知っての通り、私は『鑑定眼スキル』を持っているだろう?……そのおかげで、見たくもない他人の情報まで見えてしまうんだよ……」
『鑑定眼スキル』とは相手のステータスやら何やらを文字通り“視る”事が出来る能力の事だ。
それと眼鏡と何の関係があるのか?と首を傾げる優斗に、カエサルは更に説明を続ける。
「こうして眼鏡のレンズ越しに見ると、幾分かはそれが遮断されて余分な情報も視界に入らず、気が楽なんだ」
「そっか……なるほどねぇ……」
「この眼鏡は私にとって精神安定剤の様なものなのさ……まあ、とにかく、私は眼鏡を外した状態で誰かに顔を晒すのが嫌なんだ」
「ふぅん……」
相槌を打ちながらも優斗は他にも何か理由がある様な気がして、なんとなく腑に落ちないものを感じていた。
しかし、深く追求する気にはならなかった――これ以上しつこくしてカエサルの機嫌を損ねる事もしたくなかったし、何より早く続きをしたいという気持ちの方が強かったのだ。
(ま、いっか……とりあえず今は目の前のご馳走をいただく事に集中しよう)
優斗は肘枕の体勢から体を起こすと、再びカエサルの上に覆いかぶさるようにして彼の顔を覗き込んだ。
「んじゃ、それ掛けたままでならキスしてもいいって事っすか?」
「そういう問題ではないんだが……どうしてもしたいのか?」
「もちろん!」
満面の笑みで即答する優斗に呆れた表情を浮かべるカエサルだったが、やがて諦めたように小さくため息を吐いた。
「分かったよ……ただし、軽くだぞ?」
「――っす!やった!」
はしゃぐ優斗を見て、仕方ないなという風に苦笑するカエサルだったが、その瞳には微かな期待のような光も宿っているようだった。
「じゃ、いいっすか?」
「……ああ」
二人の視線が交錯し、そしてお互いの顔がゆっくりと近付いていき――。
(やった……!ついにカエサルさんと念願のキスができる!)
優斗は内心で大喜びしながら、そっと唇を重ねた。
初めて触れる彼の唇は想像していたよりずっと柔らかく、そしてとても甘く感じられるものだった。
(はぁ……柔らけえ……)
啄むように何度も繰り返し口づけを交わしていく。
柔らかな感触が心地よく、いつまでもこうしていたいと思ってしまう程だった。
(でも……やっぱり物足りないな……)
唇の感触も好きだが、やはりそれだけでは満足できないのが男だ。
もっと深い快楽が欲しい――何より、彼とより深く繋がりたい――優斗はそんな欲求を抑えきれなくなっていた。
気付けばカエサルの唇を舌でこじ開け、彼の口腔内に舌を差し入れていた。
「んんっ!?んぅ……!!」
突然のことに驚いた様子のカエサルだったが、優斗は構わずに夢中で舌を絡ませる。
そんな優斗に最初は戸惑っていたカエサルも、やがて抵抗を諦めたのかされるがままになっていた。
深く口づけを交わすと、優斗の顔に押されたカエサルの眼鏡がカチャリと音を鳴らす。
優斗はその音と顔に感じる硬質の冷たさに、不思議と胸が高鳴るのを感じた。
まるで何かイケナイ事をしているような背徳感に襲われつつも、その行為が優斗の興奮をどんどん高めていく。
(ああ……やばいなこれ……)
そう思った時、不意に肩を押し返して優斗の唇から逃れるようにカエサルが顔を背けた。
「んぁっ……ユウト、もうそろそろいいだろ?」
ずれた眼鏡の位置を直しつつ、やや呆れた様子のカエサルだったが、その瞳の奥には情欲の炎が灯っているように見える。
そんなカエサルの表情に優斗はもう我慢の限界だった。
「まだ、全然足りないっす……」
そう言うと再びカエサルの口を塞ぎながら、優斗の手は性急に動いていき、カエサルの衣服を脱がしにかかる。
「ふっ……ユウト……今日は随分とがっついているじゃないか?」
口付けの合間にクスリと笑って囁くカエサルに、優斗は悪戯っぽく笑ってみせる。
「だって、昼間は途中で邪魔が入ったっすから……」
「……ふふっ、そうだったな」
そう言って笑い合いながらも行為に及ぶ手は休めず、互いに手際よく服を脱いでいく。
(いつ見ても綺麗だよな……)
優斗はベッドに横たわるカエサルの裸体を見下ろしながら心の中で感嘆の声を上げた。
その肢体は細くしなやかで、それでいて引き締まった筋肉が男らしさを感じさせる。
優斗の目にはまるで芸術品のように映った。
そんな優斗の視線に気付いたカエサルは、少しだけ恥ずかしそうな笑みを浮かべつつ両腕を優斗の首に回し、耳元で囁いた。
「そんなにまじまじと見ないでくれ……流石に少し恥ずかしいな……」
「ああもう……ホントなんでそんなに可愛いのさ……」
「何を言っているんだ、君は。私はそんな歳じゃないぞ」
そんな憎まれ口を叩きながらも嬉しそうな表情を浮かべるカエサルに、優斗はなんだか幸せな気持ちになる。
「へへっ、でもホントの事だし。めちゃくちゃ可愛いっすよ」
「――っ……全く……馬鹿な事言ってないで早くしろ」
照れ隠しなのか、素っ気ない態度を取るカエサルに、優斗はクスッと笑って応じる。
「了解」
そしてそのまま思う存分カエサルの身体を味わうことにしたのだった。
昼間からずっと昂った気持ちを我慢していた優斗は、部屋に入るなり堪らずカエサルを後ろから抱きしめると、そのまま彼の首筋に口付けを落とす。
「っ……!?ユウト、待て!先にシャワーを浴びたい」
「嫌っす……」
慌てるカエサルを無視して優斗は舌を這わす。
首筋から耳までを舐め上げ、そのまま耳朶を甘噛みすると、ぴくりと反応するカエサル。
「んっ……だめだよ、今日は汗になったから――」
「どうせこれから汗かくんだから一緒っすよ」
そう言って優斗は、有無を言わさず強引にベッドの方へカエサルを引きずるように連れていきそのまま押し倒すと、上から覆い被さるようにして彼の顔を覗き込んだ。
「やっと二人きりになれたんだし……お預けは無しっす」
「……仕方ないな……ちょっと待て、今、ポーションを飲むから」
呆れた表情でため息を吐きながら、カエサルは懐から小さな薬瓶を取り出すとそれを飲み干した。
因みにこの薬は、中を洗浄しなくても綺麗にしてくれる、という優れものらしい。
つまり、それをすぐに取り出せる懐に用意してあったということは、カエサルもまた口では「仕方ない」などと言いつつも、その実、満更でもないと思ってくれているのだ。
そんなカエサルの様子に嬉しさを隠せない優斗は甘えるように言う。
「じゃあさ、今日はキスしても良いよね?」
「それは駄目だ」
期待を込めた提案をあっさりを却下されてしまい、優斗は唇を尖らせた。
「えーなんでー?別にキスくらいいいじゃないっすか?――俺、ずっと思ってたんすけど、SEXはさせてくれるのにキスはダメっておかしいでしょ?」
「別におかしくはないさ。キスは恋人同士がするものだ。私達の関係はそういうものではないだろ?それに――」
「それに?」
「いや……なんでもないよ」
誤魔化すように言葉を濁すカエサルだったが、優斗はそれを許さなかった。
「ちゃんと言ってくれないと分かんないっすよ!」
優斗の追及に暫く何やら考えていた様子のカエサルはやがて諦めたように小さなため息を吐いた。
「……キスをするという事は……眼鏡を外さなければならないだろう?それが嫌なんだ……」
視線を逸らしつつ、言いにくそうに口を開くカエサルの言葉に、優斗には思い当たる事があった。
「そういや、カエサルさんって、いつでも眼鏡してるっすよね?――それこそSEXの最中も外さないし」
「まあね……」
「なんで?外せばいいのに」
優斗は一旦カエサルの上から寝返りを打つように退くと、肘枕をしながら隣に横たわっている彼の眼鏡の縁を指でなぞった。
(カエサルさんの裸眼姿、見たいのにな……)
「そんなに気になるかい?」
「そりゃ、ね……だって、風呂も一緒に入ってくれないし、寝顔だって見た事ないし――とにかく眼鏡を外さなきゃいけないシチュエーションの時は絶対避けるし」
言いながら剥れる優斗の様子に、困った様に眉尻をさげながら眺めていたカエサルだが、やがて観念したように苦笑を浮かべつつ話し出す。
「そうだな……君も知っての通り、私は『鑑定眼スキル』を持っているだろう?……そのおかげで、見たくもない他人の情報まで見えてしまうんだよ……」
『鑑定眼スキル』とは相手のステータスやら何やらを文字通り“視る”事が出来る能力の事だ。
それと眼鏡と何の関係があるのか?と首を傾げる優斗に、カエサルは更に説明を続ける。
「こうして眼鏡のレンズ越しに見ると、幾分かはそれが遮断されて余分な情報も視界に入らず、気が楽なんだ」
「そっか……なるほどねぇ……」
「この眼鏡は私にとって精神安定剤の様なものなのさ……まあ、とにかく、私は眼鏡を外した状態で誰かに顔を晒すのが嫌なんだ」
「ふぅん……」
相槌を打ちながらも優斗は他にも何か理由がある様な気がして、なんとなく腑に落ちないものを感じていた。
しかし、深く追求する気にはならなかった――これ以上しつこくしてカエサルの機嫌を損ねる事もしたくなかったし、何より早く続きをしたいという気持ちの方が強かったのだ。
(ま、いっか……とりあえず今は目の前のご馳走をいただく事に集中しよう)
優斗は肘枕の体勢から体を起こすと、再びカエサルの上に覆いかぶさるようにして彼の顔を覗き込んだ。
「んじゃ、それ掛けたままでならキスしてもいいって事っすか?」
「そういう問題ではないんだが……どうしてもしたいのか?」
「もちろん!」
満面の笑みで即答する優斗に呆れた表情を浮かべるカエサルだったが、やがて諦めたように小さくため息を吐いた。
「分かったよ……ただし、軽くだぞ?」
「――っす!やった!」
はしゃぐ優斗を見て、仕方ないなという風に苦笑するカエサルだったが、その瞳には微かな期待のような光も宿っているようだった。
「じゃ、いいっすか?」
「……ああ」
二人の視線が交錯し、そしてお互いの顔がゆっくりと近付いていき――。
(やった……!ついにカエサルさんと念願のキスができる!)
優斗は内心で大喜びしながら、そっと唇を重ねた。
初めて触れる彼の唇は想像していたよりずっと柔らかく、そしてとても甘く感じられるものだった。
(はぁ……柔らけえ……)
啄むように何度も繰り返し口づけを交わしていく。
柔らかな感触が心地よく、いつまでもこうしていたいと思ってしまう程だった。
(でも……やっぱり物足りないな……)
唇の感触も好きだが、やはりそれだけでは満足できないのが男だ。
もっと深い快楽が欲しい――何より、彼とより深く繋がりたい――優斗はそんな欲求を抑えきれなくなっていた。
気付けばカエサルの唇を舌でこじ開け、彼の口腔内に舌を差し入れていた。
「んんっ!?んぅ……!!」
突然のことに驚いた様子のカエサルだったが、優斗は構わずに夢中で舌を絡ませる。
そんな優斗に最初は戸惑っていたカエサルも、やがて抵抗を諦めたのかされるがままになっていた。
深く口づけを交わすと、優斗の顔に押されたカエサルの眼鏡がカチャリと音を鳴らす。
優斗はその音と顔に感じる硬質の冷たさに、不思議と胸が高鳴るのを感じた。
まるで何かイケナイ事をしているような背徳感に襲われつつも、その行為が優斗の興奮をどんどん高めていく。
(ああ……やばいなこれ……)
そう思った時、不意に肩を押し返して優斗の唇から逃れるようにカエサルが顔を背けた。
「んぁっ……ユウト、もうそろそろいいだろ?」
ずれた眼鏡の位置を直しつつ、やや呆れた様子のカエサルだったが、その瞳の奥には情欲の炎が灯っているように見える。
そんなカエサルの表情に優斗はもう我慢の限界だった。
「まだ、全然足りないっす……」
そう言うと再びカエサルの口を塞ぎながら、優斗の手は性急に動いていき、カエサルの衣服を脱がしにかかる。
「ふっ……ユウト……今日は随分とがっついているじゃないか?」
口付けの合間にクスリと笑って囁くカエサルに、優斗は悪戯っぽく笑ってみせる。
「だって、昼間は途中で邪魔が入ったっすから……」
「……ふふっ、そうだったな」
そう言って笑い合いながらも行為に及ぶ手は休めず、互いに手際よく服を脱いでいく。
(いつ見ても綺麗だよな……)
優斗はベッドに横たわるカエサルの裸体を見下ろしながら心の中で感嘆の声を上げた。
その肢体は細くしなやかで、それでいて引き締まった筋肉が男らしさを感じさせる。
優斗の目にはまるで芸術品のように映った。
そんな優斗の視線に気付いたカエサルは、少しだけ恥ずかしそうな笑みを浮かべつつ両腕を優斗の首に回し、耳元で囁いた。
「そんなにまじまじと見ないでくれ……流石に少し恥ずかしいな……」
「ああもう……ホントなんでそんなに可愛いのさ……」
「何を言っているんだ、君は。私はそんな歳じゃないぞ」
そんな憎まれ口を叩きながらも嬉しそうな表情を浮かべるカエサルに、優斗はなんだか幸せな気持ちになる。
「へへっ、でもホントの事だし。めちゃくちゃ可愛いっすよ」
「――っ……全く……馬鹿な事言ってないで早くしろ」
照れ隠しなのか、素っ気ない態度を取るカエサルに、優斗はクスッと笑って応じる。
「了解」
そしてそのまま思う存分カエサルの身体を味わうことにしたのだった。
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