三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして

七転び八起き

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第49話

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「いい映画だったねー私も原作読むよ!」
「はい、ぜひ読んでみてください」

 もう陽が傾いていた。

「次はどうしようかなー」

 今度はもっと色々調べよう。

「七海さん、猫アレルギーとかあります?」
「ないよ」
「じゃあ猫カフェ行きませんか?最後に」
「猫カフェ……?」

 聞いたことあるけど行ったことはなかった。

「この近くにあるんですよ」

 勇凛くんについて行った。
 するとそこは、一見普通の建物。
 中に入ると受付があって、店員に注意事項を説明された。

 そして、上の階に上がって扉を開くと──

 猫、猫、猫
 至る所に猫がいる。

 そして机にも椅子にも。
 座る場所がない。
 私は実家で犬を飼っていたけど猫とはあまり関わりがなくて、ただ傍観していた。

 勇凛くんは猫に近づいて撫でている。
 猫が羨ましい。

 なぜか勇凛くんに猫が群がる。
 勇凛くんは包囲されている。
 私が近づけない!
 猫に嫉妬していた。

「七海さん、可愛くないですか?」

 勇凛くんが抱き上げている猫を見せてきた。

「う、うん」

 恐る恐る猫に触れようとしたら猫パンチをされた。

「痛い……」
「あ……この子は頭に触って欲しくないみたいですね……」

 私は猫と相性が悪いのが何となくわかった。
 そして、そのあと一時間くらいのんびりして猫カフェを後にした。

 もう外はだいぶ暗かった。

「勇凛くんはよく行くの?あそこ」
「いえ……あそこは保護猫活動をしていて、俺も捨て猫をあそこに連れて行った縁があるんです」

 優しい……。
 惚れ直す。

「あ!勇凛と七海ちゃんだ」

 その声に私たちは硬直した。
 そして振り返らなかった。
 走った。

「待って~」

 私が足が遅いせいで捕まった。

「どこ行ってたの?」

 満面の笑みの勇哉さん。
 勇凛くんは悔しそうだ。

「七海さんに触らないでください!!」

 私の腕を掴んでいる勇哉さんの手を払った。

「いいな~俺もデートしたい」

 知るか!!

「あ、勇凛、来週から頑張ってね~森川君もそのうち行くから~」

 森川さん……
 何とかこの男を制御して……

「じゃあ俺これからクラブ行くから~じゃあね~」

 せっかく楽しかったデートの余韻をぶち壊して行った。

 ***

 私たち無言のまま帰路を辿っていた。
 こんな気持ちのまま終わらせたくない!

「……七海さん。今日うちに来ませんか?」
「うん!行く!」

 よかった。
 まだ一緒にいられる。
 勇凛君の家に向かった。
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