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番外編
そんな気持ちはいらない7
──翌日
「話したいことがある」
「なんでしょうか?」
「これから会社の体制が変わる。秘書課の人員配置も変える。何人かまた社員を戻す」
「認めてくれたってことですか!?」
「それとこれは話は別だ」
「勇輝さん、社長になったらもっと忙しくなりそうですね。体調気をつけてくださいね」
余計な一言を……。
「は?」
「失礼しました……」
「私が忙しくなれば君も忙しくなるな」
「……私続投なんですね」
「まだ君の力量をちゃんと測れてないからな」
力量なんて測るつもりはもうなかった。
かといって、この会社から追い出すつもりもなかった。
もう秘書をさせる必要もない。
──だが
なぜかそばに置きたかった。
その感情が何なのかはわからない。
今思うと、唯一、心を許せた人間だからだ。
信頼できると判断していた。
◇
──業務終了後
取引先との会食に向かうために出ようとすると、部屋のドアがノックされた。
「兄さん、俺です」
勇凛だった。
部屋に入った勇凛は一人だった。
その瞳は前とは違った。
「なんだ」
「俺は何も知りませんでした。兄さんのことも、この会社のことも。だから、知りたい」
「知る?」
「はい、俺はここで働きます。今度は兄さんと向き合うために」
勇凛。
強くなったな。
──完敗だ。
「そうか」
だけど俺は決して認めるとは言わない。
ただ、俺自身も自分と向き合うつもりだ。
◇ ◇ ◇
父から正式に身を引くことを言われた。
──社長
別に望んではいない。
ただ逃げたくなかった。
逃げたら、きっと君は悲しむだろう。
だから、あの日々を胸に、ただ歩む。
選んだ道にもう後悔をしないように。
誠実であるように。
家族にも。
これが俺の再出発の日。
──fin
勇輝の番外編を読んで頂きありがとうございました。
次は勇哉の番外編もアップしようと思います。
「話したいことがある」
「なんでしょうか?」
「これから会社の体制が変わる。秘書課の人員配置も変える。何人かまた社員を戻す」
「認めてくれたってことですか!?」
「それとこれは話は別だ」
「勇輝さん、社長になったらもっと忙しくなりそうですね。体調気をつけてくださいね」
余計な一言を……。
「は?」
「失礼しました……」
「私が忙しくなれば君も忙しくなるな」
「……私続投なんですね」
「まだ君の力量をちゃんと測れてないからな」
力量なんて測るつもりはもうなかった。
かといって、この会社から追い出すつもりもなかった。
もう秘書をさせる必要もない。
──だが
なぜかそばに置きたかった。
その感情が何なのかはわからない。
今思うと、唯一、心を許せた人間だからだ。
信頼できると判断していた。
◇
──業務終了後
取引先との会食に向かうために出ようとすると、部屋のドアがノックされた。
「兄さん、俺です」
勇凛だった。
部屋に入った勇凛は一人だった。
その瞳は前とは違った。
「なんだ」
「俺は何も知りませんでした。兄さんのことも、この会社のことも。だから、知りたい」
「知る?」
「はい、俺はここで働きます。今度は兄さんと向き合うために」
勇凛。
強くなったな。
──完敗だ。
「そうか」
だけど俺は決して認めるとは言わない。
ただ、俺自身も自分と向き合うつもりだ。
◇ ◇ ◇
父から正式に身を引くことを言われた。
──社長
別に望んではいない。
ただ逃げたくなかった。
逃げたら、きっと君は悲しむだろう。
だから、あの日々を胸に、ただ歩む。
選んだ道にもう後悔をしないように。
誠実であるように。
家族にも。
これが俺の再出発の日。
──fin
勇輝の番外編を読んで頂きありがとうございました。
次は勇哉の番外編もアップしようと思います。
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