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50よかよの儀式

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 城壁の警備を除いて、
やぐらを組んだ広場に住民全員が参加しての演奏会やら、
歌謡会が始まっている。

 鹿島の故郷の盆踊りを連想させる雰囲気である。

 今夜は満月が過ぎ下弦に入ったが、
亜人種族は、亜人協力国の成立以前は赤い魔石を内蔵したランプで充分であったが、
電気の光に慣れてしまったようで、
櫓の周りには電球が取り付けられている。

「閣下、」
と、パトラが声をかけてきた。

「パトラ、誕生日おめでとう。
ごめん、プレゼントの用意が出来なかった。
埋め合わせは、必ずします。」

「大丈夫です。プレゼントは剣を頂いていますし、
追加のプレゼントは既に発注しています。
それは受理されるとの予知をもらいました。」
「発注済み?予知?」

「それよりも大事な話があります。
私以外の者たちに飲み物を差し出されても、
決して飲んではいけません。忘れないで下さい。
そして、閣下の席から離れないでください。」

「何かやばいことが起きるのですか?」
「起きるのです。守ると約束してください。」

「理解できないが分かった。パトラの差し出す飲み物以外は断ろう。そして、成るべく席にいよう。」
「約束です」

 今日のパトラはかなりの緊張のせいなのか、ピリピリムードである。

 恐らく、未だ老樹霊を用心してのことだろうと、
鹿島の頭をよぎった。

 鹿島的には心の隅に期待が無いわけでは無いのだが、
そう思う鹿島自身は、
もう老樹霊の魔力に取り付かれているのだろうかと、
我が身ながら多数愛願望があるように思い、
自分の不貞さに良心の呵責を感じていた。

 櫓の前の中央テーブル席には、
鹿島の隣席はパトラで、周りは皆、多くの長老会が埋め尽くしていた。

 鹿島はふと気が付くと、
長老会の皆は自分に積極的に声掛けして来るが、
長老会同士で酌をしているのに、自分に酒を勧める者たちはなく、

仕方なく手酌にならざるを得ない原因を、
長老達にパトラの言葉に何か意味があるのか聞いてみたくなったが、既に鹿島の周りのパトラを含め、皆は宴会出し物の番になったようで、周りの席は空席だらけで、鹿島一人が浮いているようである。

 鹿島は弓の形だけに残った細い月を見ながら、
他の運営委員を探したが見当たらないので、
仕方なしにロック調の演奏を聴いて一人悦に入っていると、

「閣下、珍しい酒ですが、如何ですか?」

 と、若いエルフ娘達が鹿島の周りに集まり、
娘等はコップを両手に持ち片方を鹿島に勧めたので、
鹿島は身近な娘のコップを受け取り、
「お、お、ありがとう。いただきます。」
と、鼻の下を伸ばした。

 きれいなエルフ娘達の勧めに、鹿島は上機嫌となってしまったが、背中に悪寒を感じて振り向こうとした時、
尾刃剣を発動させた赤い刃が、鹿島と娘達の間に差し込まれた。

「今日は百八十歳四日夜の儀、私と張り合うのであれば受けるわよ。弓矢、刃、何でもいいわよ。」

 パトラの冷たい言葉が、鹿島の全身を凍り付かせた。

 きれいなエルフ娘達は、
テーブルを押し倒して櫓の人混みに逃げ去った。

「約束したでしょう。」
「悪い、つい反射的に受け取ってしまった。
でもあの娘達は見覚えがあるが、老樹霊ではないだろう。」

「老樹霊は人混みには現れません。寝室だけです。あれは耳掠め。」
「耳掠め?」
「耳長種族の横恋慕馬鹿。」

 パトラは静かに話しながら、
徳利を片手に持ったまま後ろのテーブルからハンドマイクを持ち出すと櫓に向かった。

 パトラは櫓の上から、ハンドマイクを口に当て、
「わたくしは、族長会合において、三支族を束ねるハンとなりました。
ハン・パトラです。
今夜、ハン・パトラは、四日夜の儀を行ないます。
相手は閣下です。不満の者は、命をかけるなら受け付けます。」

 大きなため息と拍手が広場にどよめいた。

 鹿島の周りの長老会の皆は鹿島に拍手を送り、
鹿島に矢張り酒を勧める事なく、乾杯の盃を飲み干している。

 パトラは片手に徳利を下げて鹿島の隣へ腰かけた。
徳利を鹿島のコップに近寄せ、
「はい。吞んで。」
と、コップになみなみと酒を注いだ。

 周りの長老会の囃子が始まり、
「駆けつけ三杯。いっき、いっき。」
と、言われたので、鹿島は立て続けに飲み干した。

 鹿島は何杯飲み干したか覚えていないが、
くちなしの花香りで目が覚めると、柔らかいベッドの中にいた。

 鹿島は夢うつつながらも、
隣にいるのはパトラだと気が付いた様子である。

 パトラの銀色の髪が、なぜか真っ赤に燃えているように感じた。

 鹿島は夢か現実化かを判断できないままに、
くちなしの花香りは、赤い髪のパトラの微笑んだ笑顔から発せられていることだけは判断出来た。 

 鹿島は夢花園を駆け回るように、
くちなしの花香りに引き寄せられていった。

 パトラと同衾している状態の中、
花香りの虜になっていてすでに考える余裕など失っていた。

パトラを愛しいと思う気持ちと欲望が、理性を失わせている。

 欲望のままにパトラの唇を吸いたくなりパトラの体を引くと、
一糸纏わぬ姿のようであるが、
夢の中ではすでに鹿島もすっぱであるのに気が付いた。

 欲望は、さらに加速するように理性を失わせてしまった。

 唇を吸い、くちなしの花香りを求めて身体中をまさぐり、
くちなし花の蜜を吸い始めると、
吸い込む量よりも、花の蜜はとどめなく噴き出してくる。

 鹿島は快楽の渦の中に落ちていった。

 パトラは嫌がるわけでないようだが、鹿島の行動を拒むように、
長い足を強く内股に絞り込んでいる。

「パトラ、きれいな足の力を抜いてくれ。」

 鹿島は、パトラの緊張した内股絞りに悪戦苦闘しながらも、
精一杯の満面の笑顔で懇願した。

「力の抜き方忘れたような、、、。出来ない。」
「息を吸って、膝をO脚にしてみない。」
「あ~、これ楽。」

 悪戦苦闘の末に何とかパトラがガニ股O脚足になったくれたので、奮い立った欲望は少しだけの抵抗で入り込んだ。

 パトラは歯を食いしばり、痛さをこらえている顔で、
目を開けようとしない。

「パトラ、愛しているよ。」
 と、言って、唇を合わせた。

「私も愛している。はじめて会った時から気になっていた。
こう成る事を願っていたかもしれない。」

 何とかパトラの緊張は解けた様子で、
首に回した腕の力が抜けると、
愛はスムーズにゆっくりと進行しだした。

 鹿島は、奥まで達したのを確認すると、
再びくちなしの花香りを求めるように、
白い両太ももの付け根に傷を癒すしぐさで顔をうずめた。

 鹿島は、パトラの緊張した内股に悪戦苦闘しながら、
儀式は何とかこなしたようである。

 鹿島は甘い味噌汁の香りで、目を覚ました。

 夢の中で何度も天国の花園でくちなしの花香りを満喫したのを想いだすと、
部屋のベッドにはまだくちなしの花香りの残香を漂わせている。

 見覚えのない天井と部屋を見渡すと、矢張り見覚えのない部屋であったが為なのか、鹿島は昨夜のことは現実だったと思い直して我に返った。

 鹿島は、突然に見覚えのない部屋のドアが開くと全身で緊張感を漂わせた。

 パトラは開けたドアと共に、笑顔で入ってくるとベッドの横に来て、
「お昼ご飯にしますか?それとも私、、、?ほかの希望が?」

 パトラの顔は満足気で、美の女神ヴェーナスのような美しさとやさしさを溢れさせて微笑んだ。

 鹿島はなぜ今ここにいるのかを問いただす勇気はなかった。
「おはよう。」
と、鹿島が固まってしまうと、赤く染まった髪の毛のパトラは、
鹿島の挨拶に満願笑顔で頷き、モーニングキスだと言って、
美の女神ヴェーナスの唇を鹿島に近づけた。

 鹿島はモーニングキスを受けると、
パトラを抱きしめて再びベッドの中に引き込んだ。

 パトラが用意した朝食兼昼食は、
野菜とチーズを挟んだサンドイッチに魔物の肉味噌汁であった。

「サンドイッチと味噌汁、よく合う美味しさだ。」

「私は味噌汁大好きです。今、マーガレットが栽培に取り組んでいる、ササニシキも好きです。」

 稲を育てるのに適した場所は外壁の外らしくて、
今は中断していると、鹿島は聞いた覚えがあった。

 鹿島は居間でくつろぎ、タブレットパソコンを確認しながら、
差し出された紅茶をすすっていると、鹿島の顔をチラチラと見ながら、紅茶を飲んでいるパトラに、
「パトラ、結婚式を挙げて、結婚しようか。」
と、声かけると直ぐ微笑んだが、何故かパトラは黙り込んで憂鬱な顔になり、
窓の外に目を移して、何かを眺めている。

 パトラは、マーガレットとテテサとの話し合いを思い出していた。

 テテサは、ガイア女神が夢の中に現れたときには、パトラやマーガレットと違い、冷静に対応したようで、伴侶としての鹿島の運命は、神の御子様として、五人の子供を生す義務を知らされていた。

 ガイア女神の啓示は、五人の子供を生す義務の相手は、鹿島の希望は受け入れられるが、ガイア女神の希望する女性だけが子を成でしょう。

 パトラとマーガレットにテテサは、ガイア女神の希望する女性だとのことである。
三人には、半身を断る権利があるとのことも伝えられていた。

 暫くの間、鹿島と目を合わせることなく、パトラは涙ぐんだ。
「パトラ、どうしたの。」
「一夫多妻の世界では、結婚に拘ることはないでしょう。
子供を授かれば、名を一層絆は強くなるでしょう
私の運命は、望んだ結果ですので、今すごく幸せです。」
「寂しい気持ちに、させているのかな。」
「いいえ、満足しているので幸せになります。四日間で子供を授かりますから。」
何故か、パトラを憂鬱にさせた原因を、知る事が出来ないもどかしさを鹿島は感じた。

 エルフは長命であるが、五年周期の四日間だけが排卵日で、その短い期間に子供を儲けなければならないらしい。

 四日夜の儀とは、パトラの排卵日四日間共に過ごし、子宝を授かる儀式のようだ。
 
しかしながら、酒で前後不覚に落ちて睦言を起してしまい、前後不覚まで飲むことは戒めようと思う事にした。

 パトラを憂鬱にさせたことは、鹿島の思慮が足りなかったことなので、鹿島は寿命の限り、パトラを悲しませないよう努める事が必要であると誓った。

 亜人協力国兵はみんな多忙中であるのに、寝坊し続ける自分を鹿島は申し訳ないと感じていた。

 四日夜の儀の明けた四日目の朝、鹿島はパトラと朝食中に、
「今日はマーガレットの誕生日ですが、パーティーには、気の許せる相手だけを呼んだみたいですね。」
鹿島は突然に、背後からトカゲモドキに不意打ちを食らった感じがした。
「え、え、え、マーガレットの誕生日?忘れていた!」
「え!忘れていたの、夕方から迎賓室にて、パーティーですよ。」
鹿島はかなり狼狽してしまった。
「意中の人の誕生日を忘れていたの?」
と、パトラは上目遣いに鹿島を覗き込んだ。
「意中の人?」
「国中の人は、見抜いていますよ。」
「今は、パトラだけです。」
「ホント!あたしもシンだけ!が、、、、約束どうしよう。」
「約束?」
「あ!独り言。気にしないで。何か飲み物は?」
「ありがとう。紅茶にミルク。」
「ミルクティーですね。すぐ作ります。」
と、パトラは慌てる様な素振りで厨房に向かった。
 
鹿島はマーガレットの誕生日を忘れていた事で失念しており、
パトラの約束発言を詮索する余裕は、すでになくなっていた。

 鹿島とパトラは腕を組んで戦略作戦室に入ると、既にマーガレットとテテサにマティーレは着席していたが、マーガレットは鹿島と目を合わすことなく、テテサとマティーレは、にやけ顔でテーブルの書類に見入っていた。

 鹿島は改めてマーガレットに目を向けて、
「本日は誕生日おめでとうございます。
プレゼントは、今はまだ用意していないので、後日改めて用意します。」
「期待しています。」

 マーガレットの顔は緊張したまま、無理に微笑みを作り出そうとしているぎこちない微笑みである。

 そして、テテサとマティーレは、
マーガレットとパトラを見比べながら、
意味ありげな微笑みを二人に向けている。

 マティーレはそんな静寂を破るように、
「閣下、申し訳ありませんが、此れから女子会を開くので、
十八時に迎賓室にお越しください。」
突然の退室命令である。

 皆全員が片手をあげ、鹿島に向かって手首を横に振り退席を促した。

 仕方なく鹿島は自室に戻り、
コーA.Iからガイア教会の伝達方法の中間報告を受けていた。

 コーA.Iの調査で分かったことは、
猫亜人の夢の中での伝達方法と似通ってはいるが、
何らかの異空間次元通信としか思えないとの事であった。

「魔法は、空間次元を自由に操作できるようですが、
重力波仮説理論としてならば、報告書を提出出来ます。」
「俺には、必要は無い。解明出来てから報告をくれ。」
と言って、鹿島は、通信を切った。

 マーガレットの誕生日パーティーは、
気の許せる相手だけを呼ぶとの事であったが、
元航宙技官はもとより、エルフ長老達と猫亜人長老に加え、
各運営組合幹部全員が押し掛けて来た模様である。

 さすがに戦況は緊張しているので、
軍関係者の姿は見受けられない様子であるが、
鹿島は一際にぎやかなグループに目をやると、
シーラーの姿が見て取れた。

「シーラー、任務は?」
この場にふさわしくない、
鱗甲冑に身を包んだシーラーに鹿島は唖然とした。

「大丈夫です。酒は飲んでいません。
首席行政長官の誕生日は欠席できません。
挨拶と指南が終わり次第、エアークラフトで送ってもらいます。」
「指南?」

「あ~。指南です。はい、男女間の指南ではなく、剣術の指南です。」
「何を言っているのだ。
相変わらず意味不明なことばかりで、兵の指導は!大丈夫か?」

「それは、二番目の得意ですから大丈夫です。」
「一番の得意は?」
「男の扱いです。」
「分かった。もういい。」
相変わらずの、脳筋娘の様子だ。

 鹿島はパトラを見つけて近づくと、
マティーレと深刻そうに話し込んでいる。

「あら、噂をすると来ちゃった。」
と、マティーレは、驚いたように鹿島を見つめた。

「俺の悪口でも?」
「ううん、自慢していたの。」
と、パトラは笑顔で応じたが、
その笑顔は落ち着きのない笑顔で、酒を遠慮気味に鹿島に勧めた。

 マティーレはいつの間にか居なくなり、
パトラと静かに酒を交わしていると、
マティーレに手を引かれたマーガレットが現れた。

 鹿島はマティーレの他愛もない話を聴きながら、
飲んでいたのだが、その後の記憶がない。

 甘いジャスミンの香りの中で、
パトラだと思って優しく抱き寄せると、
寄り添って居たのはマーガレットであったが、
夢の中の憧れ意中の人であったがために、
遠慮なく夢の続きに入っていった。

 鹿島の一物は欲望でみなぎり、
身体を横向きにしながら右腕でパトラを抱き込もうとしたが、
髪の色は薄青銀髪でなくて、マーガレットと同じように薄赤毛に驚き、両手で顔を押さえて確かめた。

 一物の欲望に負けた鹿島は、
頭の中ではこれは夢だと思い込もうと、自分に呼び掛けた。

「胸の願望の底にある、影を慕いての夢である。」

 パトラにはすまないと思いながら、
鹿島の体だけは良心の呵責もなく燃え上がっているようで、
二度目の鍵のかかった内股に苦労しながら、
何度も甘いジャスミンの香りを求めた。

 目的を果たした後には常に良心の呵責にさいなまれたが、
一物は欲望でみなぎり続けるので、すぐに忘れてしまうのであった。

 鹿島はマーガレットに長い期間、願望と妄想思い続けた分、
最後はやけ気味に挑んだかもしれない。

 朝、鹿島は目が覚めると、隣に寄り添っている赤い燃える髪のマーガレットに気が付いた。

 昨夜の夢は現実であったのだと驚き、
マーガレットを起こして床に両手をつけて謝った。

「ごめんなさい。昨日までの四日間は、パトラと同衾していました。
夕べは不覚にも理性な無いことをしてしまいました。

 マーガレットとパトラ両方ともに責任を取りますが、
マーガレットの怒りも受け止めます。
如何様にでもしてください」。

 マーガレットは観音菩薩の生まれ変わりのような微笑んだ顔のまま、何も言わずに調理台へ向かい、
「朝食はパンでよろしいですか?」
と、再び観音菩薩の微笑みで尋ねた。

 鹿島は味のしないパンと野菜を、一角獣の乳で流し込み、
今まさに絞首台に呼ぶ出される前の食事に感じた。

「閣下、味はどうですか?」
「美味しいです。」

「神降臨街のレモンは特別らしくて、
ムースンが言うには、二度目の競りでは倍の値段が付くそうです。」
「私も、レモンとオリーブオイルは大好きです。」

「すごく緊張している様子だけど、大丈夫ですか?」

 マーガレットはボタン花のような明るい雰囲気でほほえんでいるが、
罪悪感が全身を覆い被さる様な、
暗い気持ちに救いの光を放されてはいるが、
鹿島にはそれでも罪悪感まで払いきって貰えるほど、
救いの光を強くは感じてない様子である。

「一晩では、子供は期待できないので、
これからもお付き合いのほど、よろしく。」
「え!俺は、二股掛けることになるのですが?」
「あたしたちは、気にしていません。
間もなくパトラも来るでしょうから、
あなたが納得のいく、話し合いをなさいますか?」

 不覚にも唖然としてしまった。
「パトラも、この状態を知っていると?」
「二人で長い間話し合いました。皆も交えて相談した結果が、
夕べまでのことです。」

「パトラのときも、夕べも、ベッドまでたどり着いた記憶がないのですが、詳しく説明していただけませんか?」
「相変わらずの不器用で難しい人、記憶に御座いません。」

 何やらおかしいと思う出来事であるが、
マーガレットを相手に、議論しあっても負けるだろうし、
これ以上は藪蛇になりそうなので、追求は止めにしたのには、
鹿島の中の男ってう奴の密かな願望に抑えこまれていた。

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