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9 当日の事
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何度もあの日の事を思い出す。めちゃくちゃだったあの日の事。
思い出したくなんかないけれど、頭が勝手に思い出す。
彼氏……元彼とその友達の会話を聞いた後、トイレに逃げ込んで泣きながら吐いた。
気持ち悪かった。
あんな男を信じていた自分が。
あんな男に身体を許してしまった自分が。
その上、知らない間にエッチな写真を撮られていて、それを勝手に友達に見せられて……最初から好きじゃなかったとか、もういらないとか……私が気づかなければ、今後も私を抱くつもりだったとか……。
知った事実の全てが気持ち悪くて、胃の中が空っぽになるまで吐いた。
何時間経ったのかわからない。けれど、トイレを出た時には夕方だった。
その日着ていた服にはフードがついていたから、薄暗い中それで顔を隠して大学を出た。
帰り道のコンビニで手当たり次第にお酒を買って、飲みながら帰った。
そして自分の部屋にこもってひたすら飲んで、トイレに行ったら遠矢と出くわしたのだ。
よっぽど酷い顔をしていたのだろう。
遠矢は私を見ると、ぎょっとして立ち竦んだ。「邪魔」と押し退けようとしたら、バランスを崩して倒れかけた。もう足元がフラフラで。遠矢がギリギリで受け止めてくれたから、床に身体を打ちつけずには済んだけど。
それで遠矢の部屋に連れていかれて、持ってきてくれた水を飲んだり、喚いて私の部屋から取って来させたお酒を追加で飲んだりしながら遠矢相手にクダを巻いた。
遠矢は大学に入って早々酔っ払いの相手には慣れたのか、最後まで話を聞いてくれた。時々怒ってもくれて……
それで……どうしてだっけ。
気がついたら遠矢の腕の中にいてキスされてた。苦しいくらいの長いキスに頭がぼんやりして、床に倒れるのが怖くて遠矢の服をぎゅっと握った。
何度もキスされて、それが心地よくて目を閉じた。身体がふわふわして、あちこちにキスされてる感触があって、とても気持ちよくてうっとりしてた。
気づいたら遠矢にじっと見下ろされていて、「いいよね?」って言われて何のことかわからないまま頷いた。気持ち良すぎてダメな事なんて何もない気がして。
そしたら大っきなものが身体の中に入ってきた。反射的に「マズい」って思ったけど、拒む前に奥まで入れられて気持ちよくなってしまった。
もう後は喘ぐことしかできなくて、身体を揺さぶられて中を擦るそれが気持ちよくて。気持ちよすぎて喘ぎ声が止まらなくなった。
遠矢は何度も「可愛いよ」って言ってたくさんキスしてくれてた気がする。そこは私の妄想かもしれないけど。
それで夢中で何度も遠矢の名前を呼んだ気がする。
気づいたら朝で、遠矢が隣で眠っていた。
思い出したくなんかないけれど、頭が勝手に思い出す。
彼氏……元彼とその友達の会話を聞いた後、トイレに逃げ込んで泣きながら吐いた。
気持ち悪かった。
あんな男を信じていた自分が。
あんな男に身体を許してしまった自分が。
その上、知らない間にエッチな写真を撮られていて、それを勝手に友達に見せられて……最初から好きじゃなかったとか、もういらないとか……私が気づかなければ、今後も私を抱くつもりだったとか……。
知った事実の全てが気持ち悪くて、胃の中が空っぽになるまで吐いた。
何時間経ったのかわからない。けれど、トイレを出た時には夕方だった。
その日着ていた服にはフードがついていたから、薄暗い中それで顔を隠して大学を出た。
帰り道のコンビニで手当たり次第にお酒を買って、飲みながら帰った。
そして自分の部屋にこもってひたすら飲んで、トイレに行ったら遠矢と出くわしたのだ。
よっぽど酷い顔をしていたのだろう。
遠矢は私を見ると、ぎょっとして立ち竦んだ。「邪魔」と押し退けようとしたら、バランスを崩して倒れかけた。もう足元がフラフラで。遠矢がギリギリで受け止めてくれたから、床に身体を打ちつけずには済んだけど。
それで遠矢の部屋に連れていかれて、持ってきてくれた水を飲んだり、喚いて私の部屋から取って来させたお酒を追加で飲んだりしながら遠矢相手にクダを巻いた。
遠矢は大学に入って早々酔っ払いの相手には慣れたのか、最後まで話を聞いてくれた。時々怒ってもくれて……
それで……どうしてだっけ。
気がついたら遠矢の腕の中にいてキスされてた。苦しいくらいの長いキスに頭がぼんやりして、床に倒れるのが怖くて遠矢の服をぎゅっと握った。
何度もキスされて、それが心地よくて目を閉じた。身体がふわふわして、あちこちにキスされてる感触があって、とても気持ちよくてうっとりしてた。
気づいたら遠矢にじっと見下ろされていて、「いいよね?」って言われて何のことかわからないまま頷いた。気持ち良すぎてダメな事なんて何もない気がして。
そしたら大っきなものが身体の中に入ってきた。反射的に「マズい」って思ったけど、拒む前に奥まで入れられて気持ちよくなってしまった。
もう後は喘ぐことしかできなくて、身体を揺さぶられて中を擦るそれが気持ちよくて。気持ちよすぎて喘ぎ声が止まらなくなった。
遠矢は何度も「可愛いよ」って言ってたくさんキスしてくれてた気がする。そこは私の妄想かもしれないけど。
それで夢中で何度も遠矢の名前を呼んだ気がする。
気づいたら朝で、遠矢が隣で眠っていた。
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