【完結】なにぶん、貴族の夫婦ですので

ハリエニシダ・レン

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変化1

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夫に好きな人がいると知ってから、夫が外の家で暮らすようになってから、私の中でダンの占める割合がどんどん大きくなっていった。

ダンに想いのこもった瞳を向けられるたびに、心臓がドクンと大きく脈打った。薄っすら染まった頬を、俯いて隠すことも増えた。

何だろう。心がとてもふわふわする…。

初めての感情に戸惑いつつも、つい気分が浮き立ってしまう。側にいるときダンの体温を感じると、もっと近づいて欲しいと思ってしまう。
この腕の中に抱きしめられたら…

不意に湧いたそんな考えを、頭を降って振り払う。
ダメ。そういうのはダメ。
してよいことといけないこと。その線引きは自分でしなければ。
…もう既に、してはいけないことに足を踏み入れてしまっている気も、しなくはないのだけれど…。

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