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2章〜10年前の出来事〜
8. 侍女
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侍女長と手を組んだからと言って心から信用した訳では無い。これが罠でアーノルドの犬ということも考えられるからだ。王宮の中ほどではないがそこそこの長さの廊下を侍女長と話しながら歩いていくと王女の部屋にたどり着いた。
「失礼致します。トワシャ王女様。入ってもよろしいでしょうか」
と丁寧に侍女長が声をかける。
「どうぞ」
といういかにも王女らしい返事を頂いてから扉をくぐった。その中はやはり落ち着きがある内装で、椅子に座った王女はそれにそぐわぬ幼さだった。
「突然で大変申し訳ありませんが、今日からこのマリッサ様が王女様の専属の侍女にございます。いきなりで戸惑われるかと思います。しかし、陛下の命令ですのでどうかご理解ください」
「…そっか」
王女は口数こそ少ないもののすごく悲しそうな顔をしている。宮の中に1人しか入れないので、今日限りで王女は侍女長には会えない。寂しいのも無理はない。
悲しい顔をしたかと思えばクルっと私の方へ向いて満面の笑顔で
「今日からよろしくね!」
と表情をコロコロ変えた。本人の精一杯の強がりだろう。こんなに幼いのに私に気遣いができるのは随分と大人びている。
「今日から王女様の侍女になります。マリッサ・バーネットでございます。こちらこそよろしくお願いいたします」
「失礼致します。トワシャ王女様。入ってもよろしいでしょうか」
と丁寧に侍女長が声をかける。
「どうぞ」
といういかにも王女らしい返事を頂いてから扉をくぐった。その中はやはり落ち着きがある内装で、椅子に座った王女はそれにそぐわぬ幼さだった。
「突然で大変申し訳ありませんが、今日からこのマリッサ様が王女様の専属の侍女にございます。いきなりで戸惑われるかと思います。しかし、陛下の命令ですのでどうかご理解ください」
「…そっか」
王女は口数こそ少ないもののすごく悲しそうな顔をしている。宮の中に1人しか入れないので、今日限りで王女は侍女長には会えない。寂しいのも無理はない。
悲しい顔をしたかと思えばクルっと私の方へ向いて満面の笑顔で
「今日からよろしくね!」
と表情をコロコロ変えた。本人の精一杯の強がりだろう。こんなに幼いのに私に気遣いができるのは随分と大人びている。
「今日から王女様の侍女になります。マリッサ・バーネットでございます。こちらこそよろしくお願いいたします」
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