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3章〜10年後(現在)〜
10. お父様
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扉を開けてお父様を中に入れる。
「お久しぶりです。お父様。お元気でしたか?」
まずは当たり障りのない会話から。これでだいたい機嫌がわかる。
「久しいなトワシャ。まぁそう堅苦しくするな」
今日はそこそこ機嫌がいいみたい。機嫌がいい時のお父様の相手は楽だからまだマシ。
「今日は少し話があってな。トワシャ、お前に大きく関係することだ。マリッサもこちらに来てくれないか?貴様にも関係する」
角に立っていたマリッサを呼び寄せて、お父様は上機嫌に言った。そんなに大事な話なの?珍しい…
「早速だがマリッサ。貴様に謝らねばならない。そしてトワシャ、お前にもだな」
意味のわからない話をされて、私たち2人は首を傾げた。
「どういうことですか?お父様?詳しくお聞きしたいです」
何なのだろうか。もったいぶらずに話して欲しい。
「まぁ、焦るな焦るな。言いにくい話であるから、順を追って話そう」
お父様が順を追うとはどういう風の吹き回しだろうか。
「10年前にこの宮へトワシャを移した理由からだな。実は、トワシャとマリッサには言っていなかったが、この部屋の下に巨大な装置がある。この装置はな…魔力吸収の魔道具だ」
「ッ!!」
まさか!と私とマリッサが顔を見合わせた瞬間、衛兵がザッと部屋に入ってきた。さっきまでは人気を感じなかったのに…その衛兵たちは私とマリッサを押さえつけ捉えた。魔法が使えず、目の前にいるこの男がこの部屋全体に私たちの魔力無効化をかけたことが容易に想像できた。
「今まではこの膨大な力をたもつため、月に1度この部屋に来てトワシャの魔力を装置から少しづつ貰う必要性があったが、ついに魔力を溜めておける魔導具の開発に成功したのだ!喜べ!」
気味の悪い笑みを浮かべてこちらを見ながらこいつは大喜びで言った。私はありがたいことに隣国を含めても一二を争うような魔力量が元より存在したが、こいつは、国王になるまでは魔力は並より少し下であまり魔力が無いはずだったのに、国王になった途端に魔力が王国トップまでの魔力量に上がったのだ。おかしいとは思っていたが、私たちが気づかないように魔法の痕跡を残さず上手く魔道具を設置し、そこから私の魔力を吸収していたらしい。私から吸収した魔力を使い、それを自らの力のようにして使っていたということだ。月に1度会いに来ていた理由は大事な娘だからというようなことではなく、利用しようとしているのだからよりおぞましかった。
「魔道具の完成からはしばらくトワシャの魔力を溜めるために待っていたが、今日ようやく私の一生分の魔力が溜まったのだ!…つまりトワシャは用済みだ。衛兵!崖まで連れて行き殺せ」
「お久しぶりです。お父様。お元気でしたか?」
まずは当たり障りのない会話から。これでだいたい機嫌がわかる。
「久しいなトワシャ。まぁそう堅苦しくするな」
今日はそこそこ機嫌がいいみたい。機嫌がいい時のお父様の相手は楽だからまだマシ。
「今日は少し話があってな。トワシャ、お前に大きく関係することだ。マリッサもこちらに来てくれないか?貴様にも関係する」
角に立っていたマリッサを呼び寄せて、お父様は上機嫌に言った。そんなに大事な話なの?珍しい…
「早速だがマリッサ。貴様に謝らねばならない。そしてトワシャ、お前にもだな」
意味のわからない話をされて、私たち2人は首を傾げた。
「どういうことですか?お父様?詳しくお聞きしたいです」
何なのだろうか。もったいぶらずに話して欲しい。
「まぁ、焦るな焦るな。言いにくい話であるから、順を追って話そう」
お父様が順を追うとはどういう風の吹き回しだろうか。
「10年前にこの宮へトワシャを移した理由からだな。実は、トワシャとマリッサには言っていなかったが、この部屋の下に巨大な装置がある。この装置はな…魔力吸収の魔道具だ」
「ッ!!」
まさか!と私とマリッサが顔を見合わせた瞬間、衛兵がザッと部屋に入ってきた。さっきまでは人気を感じなかったのに…その衛兵たちは私とマリッサを押さえつけ捉えた。魔法が使えず、目の前にいるこの男がこの部屋全体に私たちの魔力無効化をかけたことが容易に想像できた。
「今まではこの膨大な力をたもつため、月に1度この部屋に来てトワシャの魔力を装置から少しづつ貰う必要性があったが、ついに魔力を溜めておける魔導具の開発に成功したのだ!喜べ!」
気味の悪い笑みを浮かべてこちらを見ながらこいつは大喜びで言った。私はありがたいことに隣国を含めても一二を争うような魔力量が元より存在したが、こいつは、国王になるまでは魔力は並より少し下であまり魔力が無いはずだったのに、国王になった途端に魔力が王国トップまでの魔力量に上がったのだ。おかしいとは思っていたが、私たちが気づかないように魔法の痕跡を残さず上手く魔道具を設置し、そこから私の魔力を吸収していたらしい。私から吸収した魔力を使い、それを自らの力のようにして使っていたということだ。月に1度会いに来ていた理由は大事な娘だからというようなことではなく、利用しようとしているのだからよりおぞましかった。
「魔道具の完成からはしばらくトワシャの魔力を溜めるために待っていたが、今日ようやく私の一生分の魔力が溜まったのだ!…つまりトワシャは用済みだ。衛兵!崖まで連れて行き殺せ」
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