上 下
1 / 1

しおりを挟む
「あ、そこの婚約者もいない暇なお姉さま、今日は私の婚約者のハルト伯爵が、これからみえるの。私は忙しいから、ちょっと買い物に行ってきて下さらない?」

「え、ええ、分かったわ。」

また妹のソフィアがマウントをとってくる。姉の私より先に婚約者が決まり、しかも、父の子爵よりも上の伯爵、ソフィアは得意気に段々横柄な態度をとりだしている。

「買ってきたわ。」

「まったく、遅いわね、もうハルト様がいらっしゃる時間じゃない!そんなにトロいから未だに婚約者もいないのよお姉さま。」

「そ、そうね。」

そんな日が続いていたが、

~~~数ヶ月後~~~

「お父様?ソフィアの姿が見えないけれど?」

「ん、ああ、そっとしておいてあげなさい。どうやら婚約破棄をしてきたようだ。」

「え?どうして?ハルト様は品行方正、女性遊びもしないとても素敵な方なのに。」

「ああ、どうやらソフィアは浮気現場に入ったそうなんだがな………相手はユーキ侯爵なんだそうだ。」

「え、女性に浮気されたのではなく、男性に?」

「まぁ、今はそう言うこともあるだろうが、ソフィアという婚約者がいるのに……ワシも強く抗議はしておいたがな。」

「そ、そうなんですね…。」

あんなにマウントとっていたのに、今では部屋で引きこもり………ざまぁないわ!













しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...