妹が聖女だと言い張っているけど、本当は私なんだよね。静な生活の為に黙っていたけど、そんなにマウントを、とるならあとは任せるわね。

仰木 あん

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マリアから漏れ出る聖女の力により、マリアの住む領地には魔物が存在しなかった。だが、その力が周りに知れると、色々と面倒な事に巻き込まれると思い、マリアその事を内緒にしていた。そんな、なか………

「まったくお姉さまは何も出来ないですね。少しは魔法を行使して見てはどうですか?」

「いや、私はそう言うのは苦手だから。」

「そんな事を言って、何か私より得意な事はあるのかしら?最近は私のおかげでこの辺りは魔物さえいなくなったわ!」

「え?ソフィア、何を言っているの?」

「だ、か、ら、私の聖女の力で魔物が浄化されてこのお父様の領地が平和になったといっているのよ!」

「は、はぁ、そうなのね。」

「まったく、なにも考えずのうのうと暮らしているからそうなるのよ!近々私はこの力を使って王子様の婚約者として呼ばれるわ!」

「えっと、それは断った方が……」

「はぁ?なに言ってるの?こんな美味しい話を断るバカはいないわ!」

「いや、でも、貴女には力は…」

「はぁ!私に力がなかったら、どうしてこの辺りの魔物が消えたのよ!これがなによりの証拠よ!」

「そ、そうなのね。頑張ってね。」

~~~数ヶ月後~~~

「お、おかしいわ!私には聖女の力があるはずなのよ!」

「何を言っている!お前の嘘はもうすでに知れている!王国にてこのような嘘をつくものは死罪である!」

「そ、そんな……」

「ま、待って下さい。聖女は、私なんです。」

「ほう?お前も死罪になりたいのか?聖女と言うならこの私の失われた右目を治してみよ!」

マリアは聖女の力で近衛兵の傷を治して見せる。

「み、見えるぞ!あ、貴女が聖女様であられたのですね。」

「はぁ?マリアにそんな力があるわけないでしょ!」

ソフィアが逆上してマリアに殴りかかろうとすると、近衛兵が取り押さえる。

「こら!聖女様に何をする!お前はウソばかりでなく、国の宝に手を出すものなど、この場で切り殺してくれよう!」

「すみません、待って下さい。これでも一応妹なので命だけは。」

「せ、聖女様がそう言われるなら。」

完全に立場が逆転して、ソフィアは放心状態で座り込んだまま動けませんでした。












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