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お仕置き
しおりを挟むオースティンという男は手が早かった。
「今夜から君は俺の部屋で一緒に眠るんだ。どうだ?」
「ありがとうございます。」
俺は潜入していたバーからオースティンの邸宅へお持ち帰りされた。
よほど俺のことが気に入ったらしい。
彼は今にでも俺と寝たいという欲望むき出しで、ギラギラしていた。
ちょろいな。こいつと寝て、愛人の座についたら俺に何でも話すだろう。
彼の邸宅は町外れの小高い丘の上にあった。
2000平方メートルはあるだろうか。周りは彼の部下たちでかなり厳重に武装されている。
「コニー。俺はこれから仕事で出かける。帰ってくるまで待っていてくれるか?」
キス。優しく触れるキス。腰に手を回してうっとりと俺を見つめる。
こいつ、かなりのロマンチストだ。
男の趣味はいいし、愛人は大切に扱うタイプ。
「俺も一緒に行きたい。離れたくないんです。」
彼に抱きついて足を絡めるように動かすと、彼は分かりやすく反応した。
こういうタイプが相手だと、実に仕事がやりやすい。
「俺も離れたくないんだが、どうしても外せない仕事なんだよ。危険だから君は連れて行けない。ここは安全だ。君はゆっくりと風呂に浸かって・・・俺を待っていてくれ。」
楽しみは一番最後にとっておくタイプだ。
一仕事終えて帰宅してからゆっくりと俺の身体を味わうつもりなのだろう。
まぁいい。発信機と盗聴器は仕掛けてある。
俺はこの部屋に居ながらにして情報を得られるというわけだ。
彼の言う通り、風呂にでも入って待つとするか。
服を脱いで、寝室の奥にあるバスルームに入る。
大きなバスタブにお湯を溜めながら、シャワーを浴びる。
「ルイ君。」
「な・・な・・な・・・・・!!!」
「今はコニー、だったかな。」
「気配を消して後ろから近づくのやめろマジで・・・!!」
またしても俺の目の前に、東城 脩二の姿があった。
バクバクと心臓がうるさい。
こうも簡単に後ろを取られると、スパイとしての自分の能力が不安になってくる。
(しかも裸かよ・・・!!心臓に悪すぎるだろ・・・こいつの裸・・・)
思わず彼の肉体に目を奪われる。
太くがっしりとした二の腕。綺麗に割れた腹筋。そしてその下には凶暴な・・・
見惚れている場合じゃない。
「お前・・・どうやってここに侵入した?」
外にはたくさんの武装した見張りが立っていたはずだ。
バスルームは音が反響する。顔を近づけて小声で質問すると、何を勘違いしたのか彼に思い切り口付けられた。
「ん・・・ん~~~!!!」
「静かにしたほうが良い。この部屋の外にも3人ほど見張りがいたからな。」
(だからどうやって侵入したんだよ・・・!?)
人差し指で俺の唇を押さえた彼は、あまりにもイケメンで、俺はくらりと眩暈がした。
武装した連中の間をくぐり抜けてわざわざこんな危ない場所に入り込んでくるとは、一体どういう神経してるんだ。
「お前・・・何考えて・・・!」
「言っただろう。君の中に挿れることしか今は考えられない。」
(いやいやいや!俺今任務中だから・・・!!)
「ん・・・・うぁ・・・っ・・・」
「安心してくれ、君の任務を邪魔する気はない。」
彼の指が無遠慮に俺のアナルをこじ開けて入り込んでくる。
「あッ・・・やめ・・・っ」
(邪魔する気しかないだろ絶対・・・・!!!)
「どうせ裸になったんだ。ついでにセックスするのは効率的だろう?」
「効率とか考えてないんだよ俺は・・っ!!おい・・・やめ・・・ろ・・・あ・・っ・・・」
「ルイ君、さっきあの男にキスさせていたな。」
東城の声が、さらにワントーン低くなる。怒っているみたいだ。
「お前・・いつから見てたんだよ・・・っ!!」
「俺というものがありながら、他の男とキスか。君にはキツイ仕置きが必要だな。」
彼は指をクイッと折り曲げて、ある部分を押し込んだ。
「あぁぁ・・・ッ!!!そこ・・ダメ・・ぇ・・・・やめ・・・」
ありとあらゆる物事に対してこいつの能力値はずば抜けて高い。
セックスも例外ではなかった。
俺の気持ちイイ部分を、こいつは知り尽くしている。
アナルの奥に指を突っ込まれるだけで、
任務中だというのに、俺はこの男に簡単に身体を開いてしまう。
東城に触れられると、身体中が性感帯になる。
「あ・・・やめろ・・・」
彼のペニスはすでに凶暴な形に武装されている。
ガチガチに勃起したソレを、彼は俺の尻にゴリゴリと押し付けて、こちらが泣いて懇願するのを待っているのだ。
(だから・・・今俺は・・・任務中なんだってば・・・・!!)
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