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2人きりの、貸切風呂で
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「俺、脱ぎますね。先生、少し背中向けててもらえますか?」
風音さんが、ほんのり頬を赤くして言う。
「さすがに恥ずかしいので……」
その恥じらいが妙に艶っぽくて、心臓がバカみたいに大きく跳ねる。
(え……このすぐ後ろに、裸の風音さんが……?
無理……妄想が止まらない……)
脱衣所の奥で、扉が開く音。
お湯を体にかける音が静かに響く。
(BL小説の情景を考えなきゃ……
でも……風音さんの裸が気になりすぎて集中できない……)
「先生、良いですよ」
振り返ると、湯煙の向こうに――
濡れた黒髪、白い肌、整った顔立ち。
風音さんが湯船に浸かりながら、手招きしてくる。
「陸、おいで」
「……風人……!」
彼はBL小説の攻め「風人」に完璧になりきっている。
(……心臓がもたない……)
「風人っ……いや……二人きりでお風呂っていうのは……緊張するっていうか……」
受けの「陸」を演じていても、彼の裸が気になって集中できない。
「何そんなに警戒してるの?」
くすっと笑って、手を差し出す。
「おいで」
「いや、でも……」
(あまり近づくと風音さんの裸が……全部見えちゃいそうだし……ひぇー……緊張するぅ……)
「俺、何もしないよ?」
「な、何もって……なに……」
「陸が期待してるようなこと」
「き、期待なんて……してないっ……!」
(いや、期待しまくってるでしょう私……!)
30分後・・・
「先生、大丈夫ですか?」
私は脱衣所の椅子に横たわり、風音さんにうちわであおがれていた。
「温泉に入ってない先生がのぼせるなんて……すみません、俺、つい再現に力が入っちゃって」
「いやいや……仕事熱心で本当に助かります……」
(風音さんの再現がカッコよすぎて……
のぼせたなんて……情けない……)
彼は心配そうに私を覗き込む。
その距離の近さに、また心臓が跳ね上がった。
風音さんが、ほんのり頬を赤くして言う。
「さすがに恥ずかしいので……」
その恥じらいが妙に艶っぽくて、心臓がバカみたいに大きく跳ねる。
(え……このすぐ後ろに、裸の風音さんが……?
無理……妄想が止まらない……)
脱衣所の奥で、扉が開く音。
お湯を体にかける音が静かに響く。
(BL小説の情景を考えなきゃ……
でも……風音さんの裸が気になりすぎて集中できない……)
「先生、良いですよ」
振り返ると、湯煙の向こうに――
濡れた黒髪、白い肌、整った顔立ち。
風音さんが湯船に浸かりながら、手招きしてくる。
「陸、おいで」
「……風人……!」
彼はBL小説の攻め「風人」に完璧になりきっている。
(……心臓がもたない……)
「風人っ……いや……二人きりでお風呂っていうのは……緊張するっていうか……」
受けの「陸」を演じていても、彼の裸が気になって集中できない。
「何そんなに警戒してるの?」
くすっと笑って、手を差し出す。
「おいで」
「いや、でも……」
(あまり近づくと風音さんの裸が……全部見えちゃいそうだし……ひぇー……緊張するぅ……)
「俺、何もしないよ?」
「な、何もって……なに……」
「陸が期待してるようなこと」
「き、期待なんて……してないっ……!」
(いや、期待しまくってるでしょう私……!)
30分後・・・
「先生、大丈夫ですか?」
私は脱衣所の椅子に横たわり、風音さんにうちわであおがれていた。
「温泉に入ってない先生がのぼせるなんて……すみません、俺、つい再現に力が入っちゃって」
「いやいや……仕事熱心で本当に助かります……」
(風音さんの再現がカッコよすぎて……
のぼせたなんて……情けない……)
彼は心配そうに私を覗き込む。
その距離の近さに、また心臓が跳ね上がった。
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