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欲を言えば、琉姫には生きた状態で捕まって欲しかった。
そうすれば犯人を逮捕した。という事実が生まれて僕への疑いは完全になくなったはずだったのだ。
だが仕方がない。琉姫には姉の声が聞こえている可能性があった。
もしも姉がすべてを思い出して、琉姫に伝えでもしたら大変なことになっていた。
現状、これが一番ベストの選択のはずだ。
それに予定は少し狂ったが、結果に大した影響はない。
後は残りのタスクを淡々とこなしていくだけ、勉強や仕事と何も変わらない。
机の引き出しを開けてカッターを取り出す。
先端だけが尖った細身のデザインカッター。
見るからに殺傷力は低そうだが、血が出るぐらいの怪我をさせる程度ならこれで十分だ。
デザインカッターを手に取ったまま、僕はキッチンに向かった。
シンクの前に立って蛇口をひねる。夜に使う前に、まずはこのカッターを洗わなければいけなかった。
証拠の一つとしてこのカッターを置いてくる際、僕の指紋がついていたらあらぬ疑いをかけられてしまう。
それを防ぐために、ゴム手袋を着用してから僕はカッターを洗い始めた。
蛇口をひねりカッターを洗い始める。
すると玄関を叩く音が聞こえてきた。
僕は水をを止めて様子を伺った。
そうしている間にも玄関はドンドンと何回も叩かれる。
誰だ――琉姫の親か?
一瞬、さっき見た二人の姿が頭に浮かんだが僕はすぐに違うだろうと考えた。
あの人たちは今頃、自分の娘を探すために近所を歩き回っているはずだ。
琉姫の死体だって山の中にある。こんな短時間の間に見つかることはありえない。
では、いったい誰が来たのだろうか。
ちなみに宅配だって受け取ったばかりで、他に何も注文もしていないからそういう類の客でもないはずだ。
外にいるのが誰か予想している間にも扉は叩かれている。
もしかしたらその内帰るかと期待していたが、この様子だとその可能性も低そうだ。
なによりあまり長い時間、扉を叩かれ続けると誰かに見られてしまう危険があった。
今日はアリバイ作りの仕上げ作業だ。変に目立つのは避けたい。
そう思って僕は玄関に向かった。
「――はい」
「やぁ、おとう――慎一君!」
白い歯を剝きだしで挨拶をする男に僕は目を丸くして固まっていた。
固まってしまったのは、出会い頭に義弟呼ばわりされかけたことにではなく、あまりにも予想していない来客だったからだ。
「ケーキ屋さんの……お兄さん。どうして?」
平静を保てずに間の抜けた声で質問すると店主は首を傾げる。
「どうしてって、何がだい?」
「あ……いえ。何でもありません」
警察に連れていかれたはずのあなたがどうしてこんなところにいるのか。
危うく尋ねてしてしまいそうになった問いかけを飲み込んだ。
琉姫は知っていたから一部では噂になっているのかもしれないが、店主が警察に捕まった話は発表されているわけではない。
ここで僕が余計なことを聞いて、変に質問を返されるのが嫌だった。
「それで、どうしてここに? というか家の場所教えましたっけ?」
「いや、家の場所は嵐山さんに教えてもらったんだ」
聞き覚えのある名前に僕はビクリと身体を揺らす。
前にこの店主の件で家にやって来た中年の刑事。彼の名前が確か嵐山だったはずだ。
警察の話題を出さないようにしていたというのに、まさか店主の方から話を振ってくるなんて。
裏表がなさそうな店主の顔に嫌気がさす。
改めて思ったが、僕はこの人がとても苦手だ。
「嵐山さん……って、確か警察の……」
店主の顔色を伺いながら曖昧な調子で言うと、店主は元気よく頷いた。
「そうそう! 実はちょっとした誤解で警察のご厄介になっていてね……。その時に嵐山さんから慎一君の家を訪ねたと聞いてね。話が盛り上がって家も教えてもらったんだ」
「そ、そうなんですか」
警察が一般人の家を変質者に教えるなんて、いったいこの町の個人情報はどうなっているんだ。
姉から始まり、琉姫やこの男、果ては警察までも。
薄々気付いていたけれど、この町にはおかしな人間が多すぎやしないか?
普通の人間はもはや僕ぐらいしかいないのではないだろうかと、そう思えるほどだ。
例え警察ではなくても、許可もなく人の住所を教えるなんてあってはならないことだとわかると思うのだが。
――待てよ。
何か引っかかるものを感じて僕は考えを改めた。
もしも意図して教えていたとしたらどうだろうか。
店主に話した相手は刑事だ。
僕の知らないところで姉に手をかけた疑いをかけられている可能性もある。
家に来たのだって調書を取るためと言っていたが、実際は僕の様子を探りにきたのではないだろうか。
店主の顔色を伺おうと目を見るが、いつもにこにことしているので腹の底に持っているものを見ることができない。
――どちらにしても、迂闊な態度は控えた方がいいな。
僕の考えすぎだとしても、店主を伝って万が一警察に悪いイメージを与えてしまったらこの後が動き辛くなる。
せっかくここまで順調にやってきたのに、こんなところでミスを犯すわけにはいかない。
「どうかしたのかい、ぼーっとして」
「えっ」
気が付けば首を傾げて店主がこちらを見ていた。
考え事はとりあえず辞めておこう。
会話に集中しなければ、変な間を作ってしまう。
「ごめんなさい。なんだか頭が働いてなくて、まだちゃんと起きてないのかな」
「それはいけないな。でも、丁度良かった」
店主は手を上げて、四角い小箱を見せつけるように前に出す。
「尋ねにきたのに手土産も無いのはどうかと思ってね、家のケーキを持ってきた。一緒に食べようじゃないか」
「そんな、悪いですよ」
「ははは。そんな遠慮せずに、甘いものは頭の働きを良くするからね、今の君にピッタリだよ」
断わりを入れたのにも関わらず、店主は積極的にケーキを進めてくる。
まるで押し売りだ。
「慎一君は珈琲が好きなんだってね」
「そうですけど……それも嵐山さんから聞いたんですか?」
店主が頷く。
「このケーキは慎一君の口に合うように味を調整してみたんだ。一緒に食べれば多分いつもより珈琲が上手く飲めると思うよ」
「はぁ……」
中々魅力的な文句だったが、今はゆっくりと楽しむような心境ではなかった。
やんわりと断りを入れて追い払おうと試みたが、店主は僕の言葉に耳を貸さずにケーキを薦め続けてきた。
このまま断り続けても帰ってくれそうにない雰囲気に、僕は仕方なく頷いて店主を家に入れることにした。
「はー……雫さんはここで生活していたんだね」
家の中を見渡して店主が呟く。
リビングへと案内しながら、僕は「そうですね」と気のない返事を返すが、店主は聞いてはなさそうだった。
「珈琲で大丈夫ですか?」
ソファに案内してから尋ねると店主は頷く。「美味しいのを頼むよ」
コーヒーミルに普段通りに豆を入れてハンドルを回す。
ゴリゴリと豆が削れる心地のいい音がリビングに響き、珈琲豆の香りが部屋を包む。
僕が珈琲の準備をしているあいだ、店主は小箱から紙で出来た小皿を取り出してその上に苺の乗ったショートケーキを乗せて準備をしていた。
珈琲を淹れて店主の元に持っていくと、ケーキが盛りつけられた小皿の隅にはご丁寧に木製の使い捨て用フォークまで添えてあった。
「お待たせしました」
喫茶店のマスターのように珈琲を机に置くと、湯気が立つカップに店主が顔を近づける。
そうすれば犯人を逮捕した。という事実が生まれて僕への疑いは完全になくなったはずだったのだ。
だが仕方がない。琉姫には姉の声が聞こえている可能性があった。
もしも姉がすべてを思い出して、琉姫に伝えでもしたら大変なことになっていた。
現状、これが一番ベストの選択のはずだ。
それに予定は少し狂ったが、結果に大した影響はない。
後は残りのタスクを淡々とこなしていくだけ、勉強や仕事と何も変わらない。
机の引き出しを開けてカッターを取り出す。
先端だけが尖った細身のデザインカッター。
見るからに殺傷力は低そうだが、血が出るぐらいの怪我をさせる程度ならこれで十分だ。
デザインカッターを手に取ったまま、僕はキッチンに向かった。
シンクの前に立って蛇口をひねる。夜に使う前に、まずはこのカッターを洗わなければいけなかった。
証拠の一つとしてこのカッターを置いてくる際、僕の指紋がついていたらあらぬ疑いをかけられてしまう。
それを防ぐために、ゴム手袋を着用してから僕はカッターを洗い始めた。
蛇口をひねりカッターを洗い始める。
すると玄関を叩く音が聞こえてきた。
僕は水をを止めて様子を伺った。
そうしている間にも玄関はドンドンと何回も叩かれる。
誰だ――琉姫の親か?
一瞬、さっき見た二人の姿が頭に浮かんだが僕はすぐに違うだろうと考えた。
あの人たちは今頃、自分の娘を探すために近所を歩き回っているはずだ。
琉姫の死体だって山の中にある。こんな短時間の間に見つかることはありえない。
では、いったい誰が来たのだろうか。
ちなみに宅配だって受け取ったばかりで、他に何も注文もしていないからそういう類の客でもないはずだ。
外にいるのが誰か予想している間にも扉は叩かれている。
もしかしたらその内帰るかと期待していたが、この様子だとその可能性も低そうだ。
なによりあまり長い時間、扉を叩かれ続けると誰かに見られてしまう危険があった。
今日はアリバイ作りの仕上げ作業だ。変に目立つのは避けたい。
そう思って僕は玄関に向かった。
「――はい」
「やぁ、おとう――慎一君!」
白い歯を剝きだしで挨拶をする男に僕は目を丸くして固まっていた。
固まってしまったのは、出会い頭に義弟呼ばわりされかけたことにではなく、あまりにも予想していない来客だったからだ。
「ケーキ屋さんの……お兄さん。どうして?」
平静を保てずに間の抜けた声で質問すると店主は首を傾げる。
「どうしてって、何がだい?」
「あ……いえ。何でもありません」
警察に連れていかれたはずのあなたがどうしてこんなところにいるのか。
危うく尋ねてしてしまいそうになった問いかけを飲み込んだ。
琉姫は知っていたから一部では噂になっているのかもしれないが、店主が警察に捕まった話は発表されているわけではない。
ここで僕が余計なことを聞いて、変に質問を返されるのが嫌だった。
「それで、どうしてここに? というか家の場所教えましたっけ?」
「いや、家の場所は嵐山さんに教えてもらったんだ」
聞き覚えのある名前に僕はビクリと身体を揺らす。
前にこの店主の件で家にやって来た中年の刑事。彼の名前が確か嵐山だったはずだ。
警察の話題を出さないようにしていたというのに、まさか店主の方から話を振ってくるなんて。
裏表がなさそうな店主の顔に嫌気がさす。
改めて思ったが、僕はこの人がとても苦手だ。
「嵐山さん……って、確か警察の……」
店主の顔色を伺いながら曖昧な調子で言うと、店主は元気よく頷いた。
「そうそう! 実はちょっとした誤解で警察のご厄介になっていてね……。その時に嵐山さんから慎一君の家を訪ねたと聞いてね。話が盛り上がって家も教えてもらったんだ」
「そ、そうなんですか」
警察が一般人の家を変質者に教えるなんて、いったいこの町の個人情報はどうなっているんだ。
姉から始まり、琉姫やこの男、果ては警察までも。
薄々気付いていたけれど、この町にはおかしな人間が多すぎやしないか?
普通の人間はもはや僕ぐらいしかいないのではないだろうかと、そう思えるほどだ。
例え警察ではなくても、許可もなく人の住所を教えるなんてあってはならないことだとわかると思うのだが。
――待てよ。
何か引っかかるものを感じて僕は考えを改めた。
もしも意図して教えていたとしたらどうだろうか。
店主に話した相手は刑事だ。
僕の知らないところで姉に手をかけた疑いをかけられている可能性もある。
家に来たのだって調書を取るためと言っていたが、実際は僕の様子を探りにきたのではないだろうか。
店主の顔色を伺おうと目を見るが、いつもにこにことしているので腹の底に持っているものを見ることができない。
――どちらにしても、迂闊な態度は控えた方がいいな。
僕の考えすぎだとしても、店主を伝って万が一警察に悪いイメージを与えてしまったらこの後が動き辛くなる。
せっかくここまで順調にやってきたのに、こんなところでミスを犯すわけにはいかない。
「どうかしたのかい、ぼーっとして」
「えっ」
気が付けば首を傾げて店主がこちらを見ていた。
考え事はとりあえず辞めておこう。
会話に集中しなければ、変な間を作ってしまう。
「ごめんなさい。なんだか頭が働いてなくて、まだちゃんと起きてないのかな」
「それはいけないな。でも、丁度良かった」
店主は手を上げて、四角い小箱を見せつけるように前に出す。
「尋ねにきたのに手土産も無いのはどうかと思ってね、家のケーキを持ってきた。一緒に食べようじゃないか」
「そんな、悪いですよ」
「ははは。そんな遠慮せずに、甘いものは頭の働きを良くするからね、今の君にピッタリだよ」
断わりを入れたのにも関わらず、店主は積極的にケーキを進めてくる。
まるで押し売りだ。
「慎一君は珈琲が好きなんだってね」
「そうですけど……それも嵐山さんから聞いたんですか?」
店主が頷く。
「このケーキは慎一君の口に合うように味を調整してみたんだ。一緒に食べれば多分いつもより珈琲が上手く飲めると思うよ」
「はぁ……」
中々魅力的な文句だったが、今はゆっくりと楽しむような心境ではなかった。
やんわりと断りを入れて追い払おうと試みたが、店主は僕の言葉に耳を貸さずにケーキを薦め続けてきた。
このまま断り続けても帰ってくれそうにない雰囲気に、僕は仕方なく頷いて店主を家に入れることにした。
「はー……雫さんはここで生活していたんだね」
家の中を見渡して店主が呟く。
リビングへと案内しながら、僕は「そうですね」と気のない返事を返すが、店主は聞いてはなさそうだった。
「珈琲で大丈夫ですか?」
ソファに案内してから尋ねると店主は頷く。「美味しいのを頼むよ」
コーヒーミルに普段通りに豆を入れてハンドルを回す。
ゴリゴリと豆が削れる心地のいい音がリビングに響き、珈琲豆の香りが部屋を包む。
僕が珈琲の準備をしているあいだ、店主は小箱から紙で出来た小皿を取り出してその上に苺の乗ったショートケーキを乗せて準備をしていた。
珈琲を淹れて店主の元に持っていくと、ケーキが盛りつけられた小皿の隅にはご丁寧に木製の使い捨て用フォークまで添えてあった。
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