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正午にテレビを点けてみるとどれもこれもがニュースの話題だった。
元々ニュースが多い時間帯ではあるのだが、毎週用意されているニュース以外の番組も休止してまで、どの局もニュースを流していた。
ベッドに上半身だけ起こした状態でテレビにただ視点を合わす。
もう何回も繰り返し放送されている内容に、正直飽きてきていた。
テレビ画面には空中から見慣れた住宅が映し出されて殺人事件だとキャスターが深刻そうに話をしている。
画面が切り替わり映し出されたのはわたしが良く知っている、岩瀬慎一の顔だった。
ベッドの端からカタカタと震えが伝わってくる。
今日はそこにいるのかと音のなる方を見た。
「後悔してる?」
一人の病室で私は震えの震源地に向かって声をかける。すると、暫くしてから備えつけておいたペンが一人でにうごき始めた。
『そりゃぁ、少しわね。実の弟だもの』
「でもさ、怒られたり殴られたり滅茶苦茶な扱いをされていたんでしょ? 私も殺そうとしたしね。自業自得ってものよ、雫ちゃんは何も悪くないよ」
『――ありがとう。琉姫ちゃん』
「別に……思ったことを言っただけだよ」
感謝の言葉に照れくさくなり、顔面が火照ってきた。
慎一に崖から落とされて、次に目を覚ますと森の中だった。
衣服は土まみれでところどころが破れている。
体を動かしてみると節々が悲鳴を上げるように痛みが走った。
そうだ。私、あそこから落とされたんだ。
スマホを取り出すが、液晶部分が真っ白になるくらいの細かい亀裂が入っていて電源がつかない。
頭上を見上げてみると生い茂る葉の隙間から少しだけ黄泉比良坂の鳥居が見えた。
正確にはわからないが、十メートルから二十メートルぐらいの距離だろうか。
もともと坂になっていた部分が切り取られたのか、崖の途中には鋭い岩がいくつもあり、よくこんなところを落下して生きていたなと自分の運の良さに関心をする。
いや、これは幸運ではなくて不運なのか。
生きてはいるものの体が痛くて満足に動くことはできなかった。
それに身体を動かせたとしても、木々が邪魔をしてどこに向かえばいいのか見当もつかない。
上は立ち入り禁止区域。叫んだところで助けがやってくる確率も殆ど無いだろう。
つまり、このままいけば私は飢えと徐々に死んでいく恐怖に蝕まれながら死んでいかなくてはならない。
これならいっそ、一思いに死んだほうがいくらかマシだったのかも。
風に揺られて葉っぱが鳴る。
怪我のせいか、それとも不安のせいか、身体を撫でる風がとても冷たいものに感じられた。
痛む身体を動かして膝を組む。こんなものでは大して防寒にはならないが、少しは暖かくなるはずだ。
風が止んでしんとした森の中はととても心細いものだった。
どれだけ意識を失っていたのかわからないが、空にはまだ太陽が昇っていた。
それなのにわたしの周りはとても薄暗く、夜を連想させる。
わたしは脚を抱えた腕の力を強くした。
「……え」
すぐ近くでガサガサと葉が揺れる音がしてわたしは息を漏らした。
今はそんなに強い風は吹いていない、辺りは静かなものだ。
何かが揺らしたりしない限りは、勝手に葉が動きだしたりはしない。
ゆっくりと身体を動かしてその場から離れようとした。
しかし動きをゆっくりにすればするほど痛みは鋭くなり、思わず声を上げてしまいそうだ。
仮に何者かがいたとして、逃げ出してもこの痛みを抱えたままだと逃げ切ることはできないだろう。
身構えたまま葉の揺れる音に耳を傾ける。
近づくこともなく、かといって離れることもない音は何かを探しているようだった。
ドキドキと心音が聞こえて、寒さとは別に手が冷たくなってくる。
少し経って、ぴたりと音が止まった。
音が鳴っていた方向から、ゆっくりと小さな枝が飛び出してきた。
すぐさま私は枝の奥を見た。枝の持ち主が何者かを確認するために。
だが持ち主なんて存在しなかった。
手首から肘くらいまでの小さな枝は、操るものもなくひとりでこちらに向かってきたのだ。
ありえない光景を目の当たりにして、自分はもしかすると意識を失っている――いや、もはや死んでしまっているのではないかと錯覚する。
とにかく現実ではないのなら、枝が一人で宙を移動するなんてこともあるかもしれない。
しかし外の香りは生々しいし、相変わらず身体は痛む。
痛みは生きている証拠。
よく聞かれる言葉だが、その言葉通りわたしが生きているとすれば、目の前にある光景はいったいなんなのだ。
困惑しているあいだにも枝はふらふらとこちらにやってきて、そしてわたしの目の前で縦に落ちた。
突き刺さったように地面に接した枝は地面を削るように動く。
削れた後を見ていると、文字が書かれているように見えて、覗き込んで確認する。
「だ……い……じょ……う、ぶ……?」
見えづらいが地面には確かにそう書かれていた。
ご丁寧にクエスチョンマークまで用意してだ。
言葉通りに受け取るのなら、この枝は私の身を案じてくれているのだ。
文字を書き終えた枝はその場で固まっていた。
微動だにしない姿に不思議な力が無くなったのかと思ったが、姿勢は縦のままだ。ただの枝ならそのまま自立できているわけがない。
つまり、この枝は私の反応を待っているのだ。
「だ、大丈夫……体はあちこち痛いけど、死にそうではない、かな」
戸惑いながら身体の調子を伝えると、再び枝が動き出す。
さっきよりも少し早足で、まるで喜んでいるように思わせる。
『よかった、本当によかった。琉姫ちゃんが死ななくて』
「……わたしの名前、どうして……」
自分の交友関係は少ないものだと自覚をしている。
だからって寂しさに負けて枝を友達にした覚えも、ましてや名前を教えたことなどない。
わたしは訝しい表情を枝に向けた。
『私ね、雫。ゆーれいになっちゃったの』
「……雫ちゃん?」
一瞬。まさかと思った。
だけど、自分でも驚くほど素直にこの妄言じみた話に納得してしまう。
正常のわたしならこんな言葉、耳を傾けなかっただろう。
しかし今の私は知り合いに崖から突き落とされて、落ちた先ではコミュニケーションを図る枯れ枝がいる。
想像できない事態の連続。こんな状況で正常に物事を考える力なんて残っているわけがない。
「そっか……雫ちゃんか……久しぶり、元気してる?」
間の外れた質問をしてる気がするが、深く考えないようにする。
『琉姫ちゃんよりかは元気だよ』
すると、これまた間の外れた答えが返ってきた。
「死人以上の大けがしてるのかい、わたしは」
あぁ……雫ちゃんだ。
たった一言。
これだけの問答でも不思議と伝わってくる彼女の雰囲気に自然と涙が溢れ出てきた。
「雫ちゃん……何でわたしのいないあいだに死んでるのよ。このバカ……」
『――ごめんなさい』
「怒ってない、怒ってないんだよ。ばかぁ……」
組んだ膝に顔を埋めて、泣いているのを見られないようにした。
涙を見られたら、痛くて泣いているように思われるかもしれない、すると雫はとても心配するだろう。
少し鈍くて、要領も悪いが雫は人を想えるとてもいい娘なのだ。
死んでしまった今となっても、私の身体を気遣うくらい調子の狂う娘なのだ。
そんな彼女に無駄な心配をさせたくなかった。
うずくまっていると、ジャリジャリと土を掻く音が聞こえた。
恐らく雫が何かを書いているのだろう。
そのまま土の音を聞いていると音が止んで、私は顔を上げた。
『驚かずに聞いて欲しいの』
前フリとばかりにそれだけ書かれた文章に私は頷いて答えた。
さっきから驚くことばかりだ、今更驚くことはない。
枝が動いて続きを綴る。
『私を殺したのは、慎一。理由はわからないけど……』
「そんな予感はしてたよ」
突き落とされた時点で、慎一が人を殺せる人間だというのは認識している。
それどころか慎一は、人を殺しておいて今の今まで犯人探しなどとやっていたのだから常人の神経ではない。
元々ニュースが多い時間帯ではあるのだが、毎週用意されているニュース以外の番組も休止してまで、どの局もニュースを流していた。
ベッドに上半身だけ起こした状態でテレビにただ視点を合わす。
もう何回も繰り返し放送されている内容に、正直飽きてきていた。
テレビ画面には空中から見慣れた住宅が映し出されて殺人事件だとキャスターが深刻そうに話をしている。
画面が切り替わり映し出されたのはわたしが良く知っている、岩瀬慎一の顔だった。
ベッドの端からカタカタと震えが伝わってくる。
今日はそこにいるのかと音のなる方を見た。
「後悔してる?」
一人の病室で私は震えの震源地に向かって声をかける。すると、暫くしてから備えつけておいたペンが一人でにうごき始めた。
『そりゃぁ、少しわね。実の弟だもの』
「でもさ、怒られたり殴られたり滅茶苦茶な扱いをされていたんでしょ? 私も殺そうとしたしね。自業自得ってものよ、雫ちゃんは何も悪くないよ」
『――ありがとう。琉姫ちゃん』
「別に……思ったことを言っただけだよ」
感謝の言葉に照れくさくなり、顔面が火照ってきた。
慎一に崖から落とされて、次に目を覚ますと森の中だった。
衣服は土まみれでところどころが破れている。
体を動かしてみると節々が悲鳴を上げるように痛みが走った。
そうだ。私、あそこから落とされたんだ。
スマホを取り出すが、液晶部分が真っ白になるくらいの細かい亀裂が入っていて電源がつかない。
頭上を見上げてみると生い茂る葉の隙間から少しだけ黄泉比良坂の鳥居が見えた。
正確にはわからないが、十メートルから二十メートルぐらいの距離だろうか。
もともと坂になっていた部分が切り取られたのか、崖の途中には鋭い岩がいくつもあり、よくこんなところを落下して生きていたなと自分の運の良さに関心をする。
いや、これは幸運ではなくて不運なのか。
生きてはいるものの体が痛くて満足に動くことはできなかった。
それに身体を動かせたとしても、木々が邪魔をしてどこに向かえばいいのか見当もつかない。
上は立ち入り禁止区域。叫んだところで助けがやってくる確率も殆ど無いだろう。
つまり、このままいけば私は飢えと徐々に死んでいく恐怖に蝕まれながら死んでいかなくてはならない。
これならいっそ、一思いに死んだほうがいくらかマシだったのかも。
風に揺られて葉っぱが鳴る。
怪我のせいか、それとも不安のせいか、身体を撫でる風がとても冷たいものに感じられた。
痛む身体を動かして膝を組む。こんなものでは大して防寒にはならないが、少しは暖かくなるはずだ。
風が止んでしんとした森の中はととても心細いものだった。
どれだけ意識を失っていたのかわからないが、空にはまだ太陽が昇っていた。
それなのにわたしの周りはとても薄暗く、夜を連想させる。
わたしは脚を抱えた腕の力を強くした。
「……え」
すぐ近くでガサガサと葉が揺れる音がしてわたしは息を漏らした。
今はそんなに強い風は吹いていない、辺りは静かなものだ。
何かが揺らしたりしない限りは、勝手に葉が動きだしたりはしない。
ゆっくりと身体を動かしてその場から離れようとした。
しかし動きをゆっくりにすればするほど痛みは鋭くなり、思わず声を上げてしまいそうだ。
仮に何者かがいたとして、逃げ出してもこの痛みを抱えたままだと逃げ切ることはできないだろう。
身構えたまま葉の揺れる音に耳を傾ける。
近づくこともなく、かといって離れることもない音は何かを探しているようだった。
ドキドキと心音が聞こえて、寒さとは別に手が冷たくなってくる。
少し経って、ぴたりと音が止まった。
音が鳴っていた方向から、ゆっくりと小さな枝が飛び出してきた。
すぐさま私は枝の奥を見た。枝の持ち主が何者かを確認するために。
だが持ち主なんて存在しなかった。
手首から肘くらいまでの小さな枝は、操るものもなくひとりでこちらに向かってきたのだ。
ありえない光景を目の当たりにして、自分はもしかすると意識を失っている――いや、もはや死んでしまっているのではないかと錯覚する。
とにかく現実ではないのなら、枝が一人で宙を移動するなんてこともあるかもしれない。
しかし外の香りは生々しいし、相変わらず身体は痛む。
痛みは生きている証拠。
よく聞かれる言葉だが、その言葉通りわたしが生きているとすれば、目の前にある光景はいったいなんなのだ。
困惑しているあいだにも枝はふらふらとこちらにやってきて、そしてわたしの目の前で縦に落ちた。
突き刺さったように地面に接した枝は地面を削るように動く。
削れた後を見ていると、文字が書かれているように見えて、覗き込んで確認する。
「だ……い……じょ……う、ぶ……?」
見えづらいが地面には確かにそう書かれていた。
ご丁寧にクエスチョンマークまで用意してだ。
言葉通りに受け取るのなら、この枝は私の身を案じてくれているのだ。
文字を書き終えた枝はその場で固まっていた。
微動だにしない姿に不思議な力が無くなったのかと思ったが、姿勢は縦のままだ。ただの枝ならそのまま自立できているわけがない。
つまり、この枝は私の反応を待っているのだ。
「だ、大丈夫……体はあちこち痛いけど、死にそうではない、かな」
戸惑いながら身体の調子を伝えると、再び枝が動き出す。
さっきよりも少し早足で、まるで喜んでいるように思わせる。
『よかった、本当によかった。琉姫ちゃんが死ななくて』
「……わたしの名前、どうして……」
自分の交友関係は少ないものだと自覚をしている。
だからって寂しさに負けて枝を友達にした覚えも、ましてや名前を教えたことなどない。
わたしは訝しい表情を枝に向けた。
『私ね、雫。ゆーれいになっちゃったの』
「……雫ちゃん?」
一瞬。まさかと思った。
だけど、自分でも驚くほど素直にこの妄言じみた話に納得してしまう。
正常のわたしならこんな言葉、耳を傾けなかっただろう。
しかし今の私は知り合いに崖から突き落とされて、落ちた先ではコミュニケーションを図る枯れ枝がいる。
想像できない事態の連続。こんな状況で正常に物事を考える力なんて残っているわけがない。
「そっか……雫ちゃんか……久しぶり、元気してる?」
間の外れた質問をしてる気がするが、深く考えないようにする。
『琉姫ちゃんよりかは元気だよ』
すると、これまた間の外れた答えが返ってきた。
「死人以上の大けがしてるのかい、わたしは」
あぁ……雫ちゃんだ。
たった一言。
これだけの問答でも不思議と伝わってくる彼女の雰囲気に自然と涙が溢れ出てきた。
「雫ちゃん……何でわたしのいないあいだに死んでるのよ。このバカ……」
『――ごめんなさい』
「怒ってない、怒ってないんだよ。ばかぁ……」
組んだ膝に顔を埋めて、泣いているのを見られないようにした。
涙を見られたら、痛くて泣いているように思われるかもしれない、すると雫はとても心配するだろう。
少し鈍くて、要領も悪いが雫は人を想えるとてもいい娘なのだ。
死んでしまった今となっても、私の身体を気遣うくらい調子の狂う娘なのだ。
そんな彼女に無駄な心配をさせたくなかった。
うずくまっていると、ジャリジャリと土を掻く音が聞こえた。
恐らく雫が何かを書いているのだろう。
そのまま土の音を聞いていると音が止んで、私は顔を上げた。
『驚かずに聞いて欲しいの』
前フリとばかりにそれだけ書かれた文章に私は頷いて答えた。
さっきから驚くことばかりだ、今更驚くことはない。
枝が動いて続きを綴る。
『私を殺したのは、慎一。理由はわからないけど……』
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