犬の鳴き声

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犬の鳴き声

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私の家は、住宅街にある。
朝はジョギングをする人、朝歩きをする人が爽やかだ。
普段朝起きが苦手な私が、朝6時に目覚め町内を散歩している。
早朝は日が高くなるが早くなった。
距離が折り返し地点に来た時、一匹の犬が私に向かって走り寄ってきた。
驚く私になおも、「こっちに来て!」と指示を出す。
振り向きざま私を確認しつつ、歩いて行った道
を犬が、急ぎ足で目的地に向かわせる。
馴染みの無い道に差し掛かった時、そこに一匹の子犬がいた。母犬の姿を確認すると、子犬は
「クーン」と甘えて見せた
私が近くに行くと、怪我をしていて元気がなかった。
まずは家に連絡し、「ゲージ」を持って来て貰い病院へ運んだ。勿論「親犬」も一緒だ。
1週間ほど我が家で「保護。」
2匹の犬は家でくつろぎ、怪我も手当てをし
昔からの、家族のような日々を過ごした。
彼らは人を受け入れ、時には散歩にも応じた。
犬を飼ったことの無かった我々に、数日のサプライズをして貰い犬好きとなった。
そうして過ごした犬との生活は離れがたいものとなった。
けれど、彼らとの別れの日は案外にも早くやってきた
犬たちは何度も何度も後ろを振り向き、私達を
見送った。
ある朝、花に水やりをしていると親子犬がひょっこり現れた。
玄関先で物音がして、「ワン!」
と鳴き、私の顔を見た。あの時の保護犬であることは、明白だった。
暫くぶりの再会に、お互い喜び合った。
我々の再会に二匹はクルクル回ったり、お腹を見せてゴロンとした。
この二匹が一年間、どんな生活をしていたのか?毛並みも体調も良好のようで目も輝いていた。
「元気でよかった!」心からそう思った・・・
彼らの優しさを喜んだ。
親犬を先頭に2匹は走った・・・
今度、いつ会えるとの約束はしないまま2匹の
犬を見送った。
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