1 / 1
金魚だけど・・・私にも言わせて
しおりを挟む
口を大きく開けて、この家の家族に、「おはよう。」「今日も元気。」「ありがとう。」口をもぐもぐ、パクパクごはんを食べる為だけに口パク
してる訳ではない。家族は水槽に居る僕たちに耳を傾けてくれる
「金魚も水の中で会話をするよ。」
この家の人達には、我々金魚族の会話がある程度理解できる。
昔、私がこの家に迎えられた日の事を思い出していた。
この家に来る前、沢山の金魚の仲間に囲まれ金魚店に居た。
「私を家の子にしてね。可愛いでしょ?」色んなお客様にアピール。
ふと、私(金魚)に一人のお客さんが立ち止まった。
「可愛いわ、この金魚。」
OLさんらしい女性が金魚(私)に声を掛けた。
私が元気な金魚であることを知ってほしくて、尾ヒレをフリフリ・・・
アピールのかいがあって、家族の一員として迎えられた。
我が家には熱帯魚、出目金などの他の種類も居るようだ。
私はふんわりした(金魚)容姿だから家族受けは良いのだ。
その後、家族から名前をもらい、「ローズ」ちゃんと呼ばれることに。
その前に私の住む住環境に問題があった。
問題は、隣の水槽の熱帯魚の存在だ。何だか気が強そう。
こっちにやって来て威嚇をする。
私は女の子だから、ストレスがかかって水槽の端っこにじっとしていた。ママさんは私の様子を見て、隣の熱帯魚との相性が悪いと判断し、水槽の位置を変え私の気持ちを安定させてくれた。
季節の変わり目に水温が変わった。その温度差に体調の変化が起きた。と同時に、「体が水面から沈んでいく。体が動かない・・・ママさん助けて・・・・」
暫く意識が飛んでいた、そしてうずくまってしまった。
ママさんは網で私をすくい、綺麗な水に変えてくれた・・・
私が呼吸困難を起こして動かなくなったのを見て、
緊急事態と、察し行きつけの病院へと運ばれた。
先生も色んな手立てをして、私の体の中の異常を見つけてもらう。
ママも私を心配し、見守ってくれている。
金魚は一寸した変化に動揺してしまう・・・
だから今回は慎重に手当てを受けられた
魚の病院や動物病院に電話をして、治療を受け助かった。
体の仕組みで泳ぎにふらつきが出たりして、うまく動けない日もあった。水中に薬を入れて治療をしたりもする。
私達観賞用金魚は、長く生きるのも大変。観賞魚を専門に診てくれる機関も少ないみたい。
この家族と居る限りローズは、楽しく生きていく
私は今、そう決めている。
時々ママさんに合図をする。
「私にごはんをください。」お口を大きくアーンとした。
ママさんは私を理解して、「はいはい、ごはんですよ。」
私も「口をパクパク」して水の中にごはんが落とされた。
時折、嫌いな味の餌があると口から吐き出してしまう日もある。
金魚も体調を壊して薬を飲む時がある。
こんなことがあってママは私に神経質だ。心でママに「ごめんなさい!」を言った。明るい笑顔で水槽を綺麗にしてくれている。
水槽の中では楽しい遊びがあって、砂や水草を使い遊んだりする。
金魚の私達は人間と同じように沢山の感情を持って生きている。
他の金魚が病気をしたり怪我をしても、アイコンタクトをとって様子をみたりする。
金魚や他の魚達も、魚同士好き嫌いをはっきり持っているよ。
人間のような長寿じゃないから、心を通わせて暮らして生きたい。
これからも、ママやパパに心配をかける事もある。
けど、「ローズとの生活も悪くない。」
そう言ってもらえると嬉しいな!
それが、金魚ローズの主張です
してる訳ではない。家族は水槽に居る僕たちに耳を傾けてくれる
「金魚も水の中で会話をするよ。」
この家の人達には、我々金魚族の会話がある程度理解できる。
昔、私がこの家に迎えられた日の事を思い出していた。
この家に来る前、沢山の金魚の仲間に囲まれ金魚店に居た。
「私を家の子にしてね。可愛いでしょ?」色んなお客様にアピール。
ふと、私(金魚)に一人のお客さんが立ち止まった。
「可愛いわ、この金魚。」
OLさんらしい女性が金魚(私)に声を掛けた。
私が元気な金魚であることを知ってほしくて、尾ヒレをフリフリ・・・
アピールのかいがあって、家族の一員として迎えられた。
我が家には熱帯魚、出目金などの他の種類も居るようだ。
私はふんわりした(金魚)容姿だから家族受けは良いのだ。
その後、家族から名前をもらい、「ローズ」ちゃんと呼ばれることに。
その前に私の住む住環境に問題があった。
問題は、隣の水槽の熱帯魚の存在だ。何だか気が強そう。
こっちにやって来て威嚇をする。
私は女の子だから、ストレスがかかって水槽の端っこにじっとしていた。ママさんは私の様子を見て、隣の熱帯魚との相性が悪いと判断し、水槽の位置を変え私の気持ちを安定させてくれた。
季節の変わり目に水温が変わった。その温度差に体調の変化が起きた。と同時に、「体が水面から沈んでいく。体が動かない・・・ママさん助けて・・・・」
暫く意識が飛んでいた、そしてうずくまってしまった。
ママさんは網で私をすくい、綺麗な水に変えてくれた・・・
私が呼吸困難を起こして動かなくなったのを見て、
緊急事態と、察し行きつけの病院へと運ばれた。
先生も色んな手立てをして、私の体の中の異常を見つけてもらう。
ママも私を心配し、見守ってくれている。
金魚は一寸した変化に動揺してしまう・・・
だから今回は慎重に手当てを受けられた
魚の病院や動物病院に電話をして、治療を受け助かった。
体の仕組みで泳ぎにふらつきが出たりして、うまく動けない日もあった。水中に薬を入れて治療をしたりもする。
私達観賞用金魚は、長く生きるのも大変。観賞魚を専門に診てくれる機関も少ないみたい。
この家族と居る限りローズは、楽しく生きていく
私は今、そう決めている。
時々ママさんに合図をする。
「私にごはんをください。」お口を大きくアーンとした。
ママさんは私を理解して、「はいはい、ごはんですよ。」
私も「口をパクパク」して水の中にごはんが落とされた。
時折、嫌いな味の餌があると口から吐き出してしまう日もある。
金魚も体調を壊して薬を飲む時がある。
こんなことがあってママは私に神経質だ。心でママに「ごめんなさい!」を言った。明るい笑顔で水槽を綺麗にしてくれている。
水槽の中では楽しい遊びがあって、砂や水草を使い遊んだりする。
金魚の私達は人間と同じように沢山の感情を持って生きている。
他の金魚が病気をしたり怪我をしても、アイコンタクトをとって様子をみたりする。
金魚や他の魚達も、魚同士好き嫌いをはっきり持っているよ。
人間のような長寿じゃないから、心を通わせて暮らして生きたい。
これからも、ママやパパに心配をかける事もある。
けど、「ローズとの生活も悪くない。」
そう言ってもらえると嬉しいな!
それが、金魚ローズの主張です
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
ありふれた聖女のざまぁ
雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。
異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが…
「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」
「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」
※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
卒業パーティーのその後は
あんど もあ
ファンタジー
乙女ゲームの世界で、ヒロインのサンディに転生してくる人たちをいじめて幸せなエンディングへと導いてきた悪役令嬢のアルテミス。 だが、今回転生してきたサンディには匙を投げた。わがままで身勝手で享楽的、そんな人に私にいじめられる資格は無い。
そんなアルテミスだが、卒業パーティで断罪シーンがやってきて…。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる