金魚だけど・・・私にも言わせて

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金魚だけど・・・私にも言わせて

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口を大きく開けて、この家の家族に、「おはよう。」「今日も元気。」「ありがとう。」口をもぐもぐ、パクパクごはんを食べる為だけに口パク
してる訳ではない。家族は水槽に居る僕たちに耳を傾けてくれる
「金魚も水の中で会話をするよ。」
この家の人達には、我々金魚族の会話がある程度理解できる。
昔、私がこの家に迎えられた日の事を思い出していた。

この家に来る前、沢山の金魚の仲間に囲まれ金魚店に居た。
「私を家の子にしてね。可愛いでしょ?」色んなお客様にアピール。
ふと、私(金魚)に一人のお客さんが立ち止まった。
「可愛いわ、この金魚。」
OLさんらしい女性が金魚(私)に声を掛けた。
私が元気な金魚であることを知ってほしくて、尾ヒレをフリフリ・・・
アピールのかいがあって、家族の一員として迎えられた。
我が家には熱帯魚、出目金などの他の種類も居るようだ。
私はふんわりした(金魚)容姿だから家族受けは良いのだ。
その後、家族から名前をもらい、「ローズ」ちゃんと呼ばれることに。
その前に私の住む住環境に問題があった。
問題は、隣の水槽の熱帯魚の存在だ。何だか気が強そう。
こっちにやって来て威嚇をする。
私は女の子だから、ストレスがかかって水槽の端っこにじっとしていた。ママさんは私の様子を見て、隣の熱帯魚との相性が悪いと判断し、水槽の位置を変え私の気持ちを安定させてくれた。
季節の変わり目に水温が変わった。その温度差に体調の変化が起きた。と同時に、「体が水面から沈んでいく。体が動かない・・・ママさん助けて・・・・」
暫く意識が飛んでいた、そしてうずくまってしまった。
ママさんは網で私をすくい、綺麗な水に変えてくれた・・・
私が呼吸困難を起こして動かなくなったのを見て、
緊急事態と、察し行きつけの病院へと運ばれた。
先生も色んな手立てをして、私の体の中の異常を見つけてもらう。
ママも私を心配し、見守ってくれている。
金魚は一寸した変化に動揺してしまう・・・
だから今回は慎重に手当てを受けられた

魚の病院や動物病院に電話をして、治療を受け助かった。
体の仕組みで泳ぎにふらつきが出たりして、うまく動けない日もあった。水中に薬を入れて治療をしたりもする。
私達観賞用金魚は、長く生きるのも大変。観賞魚を専門に診てくれる機関も少ないみたい。
この家族と居る限りローズは、楽しく生きていく
私は今、そう決めている。
時々ママさんに合図をする。
「私にごはんをください。」お口を大きくアーンとした。
ママさんは私を理解して、「はいはい、ごはんですよ。」
私も「口をパクパク」して水の中にごはんが落とされた。
時折、嫌いな味の餌があると口から吐き出してしまう日もある。
金魚も体調を壊して薬を飲む時がある。
こんなことがあってママは私に神経質だ。心でママに「ごめんなさい!」を言った。明るい笑顔で水槽を綺麗にしてくれている。
水槽の中では楽しい遊びがあって、砂や水草を使い遊んだりする。
金魚の私達は人間と同じように沢山の感情を持って生きている。
他の金魚が病気をしたり怪我をしても、アイコンタクトをとって様子をみたりする。
金魚や他の魚達も、魚同士好き嫌いをはっきり持っているよ。
人間のような長寿じゃないから、心を通わせて暮らして生きたい。
これからも、ママやパパに心配をかける事もある。
けど、「ローズとの生活も悪くない。」
そう言ってもらえると嬉しいな!
それが、金魚ローズの主張です
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