かっぱさんこんにちは

FEEL

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かっぱさんこんにちは

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ある寒い冬の日、ママは夕食の支度をしてお風呂の準備をしていた。
学校から帰ったケンちゃんはランドセルを置いたまま
遊びに行ってしまいました。
帰ってきたケンちゃんはママから、「泥だらけだから、早くお風呂に入りなさい。」といわれるままお風場へ。
暫くすると、ケンちゃんが風呂から飛び出して来ました。
「ママお風呂に、誰か居るよ。」びっくりしたような、困ったような表情をしていました。「緑の身体のおじちゃんがいたよ。」
ママは、「緑の身体のおじちゃん?頭にお皿乗せてた?」って聞いてきた。
ママは、バアチャンから昔話としてカッパの存在を聞いていた。実際は見たことも無かったので、半信半疑ではあったけど・・・
子供に、嘘が無いことを知っていたママは続けた。
「緑のおじちゃんの近くに、きゅうりおいてなかった?」
僕はとっさに「タオル乗ってたで。」って答えた。
それで僕は、「何できゅうりなん?」って聞いたら
ママは、「カッパはやっぱりきゅうりや。」
訳分からん答えが返ってきた。
改めてお風呂に入ろうと湯船に入っていると、後ろにまたカッパがいた。
僕はびっくりして、「おじちゃんカッパなん?」って聞いたら「そやな、カッパかもしれんな。」悪びれるようすもない。
おじちゃんはなおも続けて、「それでな、向こうの池からきたんや。」今度は頭に乗せたタオルを気にしつつ僕を見た。
僕はとっさに、「何しに来たん?」そう聞いてみた。
緑色したおじちゃんは、「今日は寒かったからお風呂入りに。」
僕はあっけにとられ,緑のおじちゃんを見た。
湯船に浸かりながら、相変わらず、頭にタオルを乗せ上機嫌だ。
ママは、僕がのぼせないかと心配したのか、「ケンちゃん上がって。」とママの声。
「ママ、緑のおじちゃん。」と言った瞬間カッパに似た生き物はもう目の前から居なくなっていた。
今の状況は夢なのか?僕は判断が出来なかった。湯船には
池に浮かんでいた藻のようなものが、残っていた。
僕の見たものは、カッパだったのか?
今でも疑問が残った。
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