親友

sobayasan

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親友

あなたは言う。
「君がいれば他になにもいらない」
そんな私が1番、
あなただけでは駄目なんじゃないかな。

ぬるい水の中溺れもせずに。
水と自分の境界の、
その曖昧さに甘えるような。

感情を腐らせたその甘いような酸っぱいような香りで、現状維持を選ばずには居られないのはあなたに依存しているからなのかな。

いつから新しい事が嫌いになったのだろう?
そんなことはないと思うんだけど。
絶えず老いていく身体と頭と…取り巻く環境。
古く古くなっていくのを黙って見つめてちゃ後悔するぞって、情けない原動力でしか新しい事を始められずにいる。

新しい事、新しいこと。面倒な事。
自分で始めた新しい事はすぐに後悔する。
ここでも後悔するならいっそ黙って朽ちていくのが賢そうだ。どうせなにを選んでも後悔するなら、面倒な事が1番嫌だ。私だけが変われない。

クーラーも扇風機の風も立ち入らない西日が焼く、傾いたベッドの上で携帯を触る私は私が決めた範囲で変わろうと踠くも無様に溶けて、気がついたらまた元の形に戻っていた。
こんなことを死ぬまで繰り返すのだろう。

繰り返しの中でも特に無駄な繰り返し。

キスが苦手だと言う彼との行為は
むしろ都合が良かった。

なにも孕まぬと決めた私。
意志が揺らがぬ様、
希望など見ない方がいい。

あなたは?
あなたは、私だけでいいと言ってくれるのに。
私がその気になって手を伸ばせば引っ張り上げてくれると言う、あなたの隣には、
何も執着をしないあなたが、こんなくだらない私だけを選ぶ意味を、私は未だ理解できていないので、おまじないの様なあなたの言葉の効果も、うんと低くて嫌になる。

あなただけでは不安なんだ。
未熟な私。
助けてと、手を伸ばすふりをして
できもしない自立を志す醜い私に
呪いの様な優しさを、
いつまで享受しようかな。
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