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スカイ・ブレイカーズ編

第5話「二体の機械少女に挟まる少年」

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 翌日の朝、僕はシルフィと共にアイリスの所へ向かっていた。
「昨日は楽しかったね!」
「あ、うん………」
「どうしたの?元気ないけど」
「いや、なんでもない」
 それもそうだ、昨日はシルフィを含めた4体のメカギアに搾り取られたんだ。それぞれ違った味があって………いやいや、何を考えてんだ僕は。
「颯太、おはよう」
「アイリス先輩、おはよう!」
「おはようございます」
「シルフィ、今日はパトロールじゃなかった?早く行かないと」
「あ、そうでした!」
「じゃあ、行ってきますね」
「うん、頑張ってきてね」
 シルフィは急いで基地を出て行った。
「あ、颯太君。君の戦利品充電しておいたよ」
 アイリスから僕のスマートフォンを渡された。そういえばあの時にアイリスの部屋に置いてきたままだった。
「あ、ありがとうございます」
「じゃあ、また後でね」
「はい」
 そう言って別れたものの、やっぱり少し寂しい。
 僕はラウンジに行き、カフェオレを飲みながら今後のことを考えていた。
(アイアン・レギオンとエンジェル・ウィングス………敵対してるってことは、いつか戦うことになるのか?)
 戦う理由………漫画の知識しかないけれど、恐らく科学技術なのか、それとも別の何かが原因なんだろう。
 その陣営達に希少な人間である僕の存在が知られたらどうなるのか……もっと面倒なことになって、元の世界に帰るのがかなり難しくなりそうな気がする。
(てなると、ここにいた方が全然安全だよな)
 後はメカギア達のセックスタイムさえ何とかなれば…………ってそれは無理か。
そんな事を考えていたら、突然誰かに声をかけられた。
「颯太、隣いいかい?」
「あ、はい」
声をかけてきたのは、赤いロングヘアーの少女だ。顔立ちは整っていて、かなりの美少女だと思う。赤い眼をしていて、豊満な胸を持ち、なんかクールな雰囲気を放っている。
「お前の情報はアイリスから聞いている。私はアザレア。メカギアの第6隊隊長だ」
「よろしくお願いします」
握手を交わす。
「颯太はどこから来たんだ?」
「日本です」
「にほん……聞いたこと無い国だな。どこか遠い所から飛ばされてきたのか?」
「はい……まぁ、そんな感じですね」
 そんな感じというか思いっきり転移させられたんだけど、それを話しても信じてもらえないだろうし、とりあえず曖昧にしておこう。しかし、アイリスと同じぐらいの高身長なんだなこの人。
{この少年が、アイリスが言っていた奴か………昨日で7回も射精を記録しているとは、中々だな}←颯太には聞こえない音声通話です。
 アザレアの目が光ったような気がしたが、気のせいだろうか。
「ところで、どうして僕の事を?」
「アイリスが伝達する情報はクラウドで共有している。つまり、全員が颯太の事を知っているぞ」
「く、くらうど………」
 僕はITに少し弱いため、聞き慣れない単語に首を傾げた。
「まぁ、気にしない方がいいさ。それより、これからよろしく頼む」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
 アザレアは笑顔で機械の手を差し出してきたので、僕もそれに応えるように握り返した。
 すると、そのまま腕を引っ張られると、アザレアは僕の身体と後頭部を押え込んで抱きしめてきた。
「え!?ちょっ!えぇ!?」
「はぁ……颯太……お前の匂い、嗅いでいてすごく落ち着くよ……」
「へ?え?あ、ありがとうございます……?」
 いきなり何が起こったんだ一体。関節部に、黒い機械が見える。
「んふふ……今日の夜、ここに書いてある部屋に来い。アイリスと共に待っている」
アザレアはそう言うと、紙切れを渡してきてその場を去った。
 僕は手渡された紙を見た。そこにはメカメカしい字体で『地下3階、第7格納倉庫』と書かれていた。
「ここに行けばいいのか……?」
 僕は、疑問を抱きながらも片耳イヤホンでシティポップを聞きながら、散策を開始した。

 その日の夜、指定された時間にその場所へと向かってみると、そこには2人のメカギアがいた。アイリスとアザレアだ。
「颯太君……よく来たね」
「ようこそ、颯太」
 ……………なんか嫌な予感がしたので帰ろうとした瞬間、扉が閉まって鍵をかけられてしまった。
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「颯太、逃げるつもりなのか?悪い子にはお仕置きが必要だな」
「大丈夫、怖がらないで……すぐに気持ち良くなるから」
二人は僕の両腕を掴み、強引にベッドに押し倒してくる。
「さぁ……まずは抱きしめてやる」
 アザレアは、僕を抱きしめてくる。額に豊満な胸を押し当てられてしまう。
「じゃあ、私も後ろから抱きしめてあげる」
アイリスにも背後から抱きつかれてしまう。二人の体温や機械音などを感じる度に心臓が激しく脈を打つ。
 高身長の女性型アンドロイドに挟まれる状態で、身動きが取れなくなってしまった。
「ん~いい匂いだ。クセになりそうだよ」
「ほんと、癒されるね」
「うぅ……」
抵抗しようとしても無駄だった。メカギアの力はとても強く、普通の人間である僕の力では到底敵わないのだ。
それに、二人が優しく包んでくれるものだから、不思議と嫌悪感を感じなかった。優しいロボットのお姉さん二人に襲われているようで興奮してしまう自分が情けなくて恥ずかしかった。
「さて、そろそろ本番と行くか」
 アザレアは僕のズボンを脱がせようとしてきた。僕は必死に抵抗するけど、後ろから抱きしめているアイリスは、僕を上向けにさせて膝枕させてきた。両腕はアイリスに、両足はアザレアに拘束されてしまった。
メカギアは力が強いため、僕の筋力なんて赤子の手をひねるようなものだろう。
「んー、脱がしにくいな……颯太、腰を上げてくれないか?」
「わ、わかりました……これでいいですか?」
「ああ、助かる。よし、次はパンツも下ろすぞ」
僕の下半身は完全に露出させられてしまい、僕は顔を真っ赤にした。
「おやおや、もう大きくなっているじゃないか」
「ち、違うんですこれは」
「恥ずかしがらなくてもいいんだよ?ほら、もっと楽になろう?」
アイリスは耳元で囁いてくる。
「ひっ」
「さぁ、一緒に楽しもう」
アザレアは僕の肉棒をゴツゴツした機械の手で掴んできた。
「痛くはないから安心しろ」
そのまま上下運動を開始する。まるで機械のように一定の間隔で動かされ続ける。しかし、絶妙なタッチで触ってくるのでかなりヤバい。僕は我慢の限界に達しようとしていた。
「颯太、このまま出してもいいんだぞ?」
「いや、でも、それは流石に……」
「遠慮しないで?私達はあなたのモノなんだから」
「うっ……イクッ!!!」ドピュッドピュー!!
僕は盛大に射精してしまった。アザレアの装甲板を汚して、ベッドシーツに大きなシミを作ってしまった。
「すごい量だな……溜まっていたのか?」
「はぁ……はぁ……すみません……」
「謝る事は無い。むしろ嬉しいくらいだ。颯太がこんなに喜んでくれたのだからな」
 すると、アザレアは股間部の装甲板を取り外し始めた。中からは女性器のような穴が顔を出した。
「颯太……これが女性器ユニットだ」
 と、堪能しろと言わんばかりに僕の顔に近づけていく。黒い塗装が施された綺麗な割れ目だ。そして、そこからはドロドロした液体が流れ出していた。そして車のガソリンのような匂いがムワッと広がっていく。
「今からこの女性器ユニットがお前の男性器を包み込む。覚悟はいいな?」
「は……はい」
すると、アザレアはゆっくりと腰を落としてきた。ズブブッと音が響き渡り、膣内へと挿入されていく。
「ふぎぅっ!?」
 とてもキツくて熱かった。僕の男性器はその熱で溶かされてしまうのではないかと思うほどだった。
「アイアン・レギオンの野郎共と戦っていてな、それで内部CPUが熱くなってしまったんだ」
と、アザレアは自身の事を話し始める。
「颯太、動くぞ」
そう言うと、アザレアはピストン運動を開始した。パンッパチュンパチュンという淫靡な音を立てながら、僕の男根を出し入れする。
「アザレアの中、熱いの?」
 僕はビクビクしながら何度も首を縦に振った。
 グヂュッジュブッヌチョッグポォ!っと激しい水音をたてながら僕の性欲を刺激していく。
「そろそろ出す頃合いだな……颯太、躊躇すること無く出せ」
「ぁ……あぁぁ!!」
ドクンドクンッビュルルルー!!
 僕は再び大量の精液を放出してしまった。
「いっぱい出たな……そんなに気持ち良かったのか?」
「はい……」
「じゃあ、今度は私の番だね!」
と、アイリスが僕の下半身にまたがってきた。そしてアザレアは僕の頭を装甲の太ももで挟み込んできた。
「行くよ? えいっ♪」
ズボオッ!!!
勢いよく腰を落としたアイリスは、僕の男性器を根元まで飲み込んでしまった。
「あぁっ!! はぁ……はぁ………」
抵抗する事も出来ず、ただされるがままになっているだけの自分。
それでもメカギア二人の愛撫を受けると身体が反応してしまう。
「どう?
私の中に出しちゃっていいんだよ?」
アイリスは容赦なく僕の男性器を締め付けてくる。
「出せ、私の時よりも勢いよくな」
アザレアは僕の乳首を強くつねってきた。
「ひゃうっ!」
思わず声が出てしまう。
「あれれ~?颯太君、まだ大きくなるのかな~?」
「まったく、これでは収まりがつかないな」
メカギア二人の攻撃になす術もなく喘ぐことしか出来ない。
 グチュ……ゴチュッ……
アイリスが激しく上下運動を始める。彼女の大きな胸が激しく揺れ動き、僕の視覚センサーを刺激する。
「うぅ……出る!!」
ドピュッドピュービュールルルー!!
僕は三度目の絶頂を迎えた。アイリスの股間部に大量にぶちまけられる僕の遺伝子情報。彼女は満足そうな表情を浮かべていた。
「気持ちよかった?颯太君の精子美味しかったよ?」
僕は返事をする気力すら残っていなかった。メカギア二人による奉仕が終わった頃には、僕の全身の感覚は既に失われてしまっていた……。
僕の意識は闇の中へ消えていった───。
目が覚めると、僕はベッドの上で眠っていた。両隣にはアイリスとアザレアがスリープ状態のまま僕を抱きしめている。
「夢……だったのか……?」
そう思いたかったが、アイリスとアザレアの下腹部には乾いた白い液体が付着しており、僕の下半身は未だに硬直したままである事から、先程の行為が現実であった事が証明された。
「………よく生きてるよな、僕」
と、僕は苦笑いした。
メカギアに搾り取られて死んじゃいました、なんてシャレにならないしな。
(※主人公が死ぬ事はありません)
すると、いきなり扉が開くと、そこには黒髪ロングの赤眼で、その女性の人もメカギア系といった感じの見た目をした少女が現れた。
「アンタかい? この世界に人間が紛れ込んだっていう奴は」
「え?ああ、はい」
 と、軽々と返事をしてしまったのが仇となった。瞬速で僕の首元に針を刺してきたのだ。
「あっ………」
 声を上げる暇もなく、僕の意識は遠のいていく。
「これで完了だ。コイツはアタシが有効活用してやるさ」
薄れゆく視界の中で、最後に見えたのは不気味な笑みを浮かべた、赤眼の少女の姿だけだった─────────

スカイ・ブレイカーズ編 ~完~

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