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プロローグ バイク買ったその日に死ぬとか聞いてない
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昔から、ヒーローが好きだった。
バイクを跨いで地を走り、悪を成敗する。そんなヒーローが好きで、毎週その日は、テレビにかじりついていたのをよく覚えている。というか、今でもかじりついている。
でも、ヒーローという存在は俺には大きすぎて、目指そうなんてとても思えない。
だけど、バイクならどうだ?
どんな場所にでもエンジンをふかして向かう事ができるバイク。
「ボク、バイクが欲しい!」
齢6歳にして、僕が父と母に言った始めてのおねだりである。
「そうか、リンはヒーローが好きだもんな」
「でも、免許取ったり、バイクを買ったりするのにもお金がかかるし、大人になったらね?」
「ホント!? 大人になったらバイクのメンキョをとって、買ってくれるの!?」
「す、すぐには無理だけど、お金が溜まったらね?」
そんな言葉を我武者羅に信じ、俺はその日からバイクを取るために必死にお小遣いを溜め始めた。
風呂掃除、食器洗い、トイレ掃除、肩もみ、洗濯物などなど……さまざまな手伝いを何年も続け、お小遣いを貰っていた。
それだけではない。じいちゃんやばあちゃん、親戚から貰うお年玉の一部を親に回収される前に抜き取り、貯金に加えた事もある。
そうやってコツコツとお金を貯め続けること10年……俺は、16歳の高校生となり、バイクの免許を取得できる歳になった。
「こうして俺は無事に免許を取り、10年間の間貯め続けた貯金で、欲しかったバイクを買ったんです」
「う、うむ…………」
「でも、バイクを買ったその日に死ぬなんて聞いてないんですけど!?」
心の底から思ったことを、目の前の人物……自称神を名乗る人物に向けて叫ぶ。
俺の目の前では白いローブのようなものを纏い、顔から白い髭を生やした威厳のある老人のような男が困ったような顔をしていた。
「なんなんですか!? ガソリンを補充しようとガソスタに行ったら暴走した大型トラックが突っ込んできて爆死って!? 意味分からないんですけど、バイク諸共黒焦げなんですけど!?」
そう……俺は、既に死んでいる。
周囲を見渡すと、果ての無い暗闇が広がっている。だというのに、自分の姿と目の前の神様を名乗る老人の姿だけはハッキリと認識できていた。
そんな現実ではあり得ない状態が実際に起こっているからこそ、俺は自分が死んだという事実を認識できていた。
「はぁ……なんで俺がこんな目に……10年の努力がパァだよ……」
10年間の間、想いを馳せ続けたというのに……文字通り全部爆死した。その事実があまり実感のない自身の死よりも心に深い傷となっていた。
「もうやだ死にたい……あ、もう死んでるのか……ならミジンコかなんかに生まれ変わりたい……」
「そ、そんな風に悲観するな……だからこそ、私がこうして来たのだから」
落ち込む俺を神様が慰めてくれるが……その発言に、一つの違和感を覚える。
「だからこそって……どういう意味なんですか? 俺は死んだんですよね? なんならまだ髪の毛がちょっと焦げてる気がするんですけど」
「そのままの意味だ」
神様は、落ち込みながら膝を付く俺の肩に優しく手を添えながら、穏やかな様子で説明をしてくれた。
「実はな、キミたちのように成人を迎える前に死を迎えた者には、神からの慈悲が与えられるのだ」
「神からの慈悲……?」
「うむ。輪廻転生の概念は知っているな?」
「い、一応は……」
確か、死んだ命が別の形になって生まれ変わる……という仏教の考えだった気がする。
「ってまさか……!?」
「そう、そのまさか……転生だ」
どうやら、この神様は俺を転生させるつもりらしい
「成人を迎える前に死した人間は、もう一度人間としての生を歩ませるという掟があってだな……どうだ、もう一度人間に生まれてみないか?」
「いやです」
「そうかそうか、ではもう一度人間に………………え? 今なんて言った?」
俺の言葉が予想外だったのか、神様は目を丸くして聞き返してきた。
「いやです。もう一度人間をやり直すなんて、絶対に嫌です」
「いやなんで!? 人間にそんな嫌な思い出でもあるのか!?」
慌てた様子の神様。なにか不都合でもあるらしいが……
「だって……生まれ変わるって事は、また赤ん坊からやり直せってことでしょ? つまり、またバイクを買うまで16年間お金を貯めて生きなきゃいけない……」
「で、でも……転生させる時はお金持ちの家で、なおかつ健康と安全が約束された家に転生させることができるが……」
「そうじゃないんです!!」
俺は、神様に向けて全力の抗議をした。
「俺は10年間の間、必死になってお金も貯めて、ようやくバイクを買ったんですよ!? それなのに爆死! たかが10年、されど10年なんだよ!! またやり直すなんて絶対に嫌です!!」
「な、なるほど……そ、そうだよね……人間って寿命短いもんね……」
ちょっと驚いた様子の神様。どうやら、納得はしてくれたらしい。
「どうしたものか………………ん? ちょっと待てよ……」
俺のワガママに頭を悩ませる神様だったが……ふと何かを思いついた様子だった。
「そういえば、あの世界の奴が……」
何かぶつぶつと呟きながら考える神様。
「ちょっと失礼」
「あ、ハイ」
神様は突然、自身の耳に手を当て……突然会話を始めた。
「あ、あー、聞こえてるか? うん、こっちの世界から引き抜こうとして、一人拒否した奴がいるって言ってただろう? その枠、まだ余ってるか? お、助かる助かる」
(誰と話しているんだろう……)
恐らく、誰かと通信的なことをしているとは思うのだが……はたから見ると、ただ虚空に話しているようにしか見えなかった。
「ところでお主、異世界は信じるか?」
「なるほど、俺異世界行きですか」
「察し良すぎない?」
呆れたような目を向ける神様。
「ま、まぁ、そういうことだな。異世界なら赤ん坊からやり直す必要はないし……お主が願うなら、バイクと一緒に送ることもできる」
「お願いします」
迷うことはない、一択だった。
「ただその場合、特殊なスキルを与えることはできないが……いいのか?」
「スキル? ……その世界、もしかして魔法とかがある世界なんですか?」
創作ものでよく出てくる『スキル』。アニメや漫画に関しては、そこそこの知識があった。アニメオタクという訳ではないが……仲の良かった友人にアニメオタクがいたおかげで、そういった事に関しては人並み以上に知識があったのだ。
「その通り。実は、キミのいた世界……地球は戦うための才能が凄まじい人間が生まれることがあってな。その者が死んだとき、必要な世界に送ることがあるのだ」
「なるほど……そういった才能が必要なくらい物騒な世界なんですね」
「どうする? 君のいた国……日本よりも少しだけ危険だし、治安も悪い世界だが……」
「むしろ燃えますね」
「あ、そう……」
聞いた限り、その世界にはバイクはおろか、車もない……要は、道路交通法がなさそうだ。つまり、ある程度スピードを出しても問題ないということだ。
現実世界では速度の出し過ぎなんてしたら最悪の場合警察に捕まるが……異世界なら問題ないだろう。
「……キミ、よく免許とれたね」
「………………」
目を逸らす。なるほど、神様は考えも読めるらしい。
「と、とにかく、異世界でなら、バイクも一緒に転生できるんですよね?」
「あぁ、その通りだ」
誤魔化すために聞いた質問だったが……それでも、神様はしっかりと答えてくれた。
「お願いします……俺を、バイクと一緒に異世界へ転生させてください」
異世界でバイクに乗る。ヒーローには慣れなくても、バイク乗りにならなれる。
「心得た」
その言葉に、神様は笑顔で頷いた。
「それじゃあ、良い人生を」
それだけを告げると、神様は俺の頭に手を添える。
次の瞬間、俺の意識は次第にゆっくりと深い闇に落ちるのだった。
バイクを跨いで地を走り、悪を成敗する。そんなヒーローが好きで、毎週その日は、テレビにかじりついていたのをよく覚えている。というか、今でもかじりついている。
でも、ヒーローという存在は俺には大きすぎて、目指そうなんてとても思えない。
だけど、バイクならどうだ?
どんな場所にでもエンジンをふかして向かう事ができるバイク。
「ボク、バイクが欲しい!」
齢6歳にして、僕が父と母に言った始めてのおねだりである。
「そうか、リンはヒーローが好きだもんな」
「でも、免許取ったり、バイクを買ったりするのにもお金がかかるし、大人になったらね?」
「ホント!? 大人になったらバイクのメンキョをとって、買ってくれるの!?」
「す、すぐには無理だけど、お金が溜まったらね?」
そんな言葉を我武者羅に信じ、俺はその日からバイクを取るために必死にお小遣いを溜め始めた。
風呂掃除、食器洗い、トイレ掃除、肩もみ、洗濯物などなど……さまざまな手伝いを何年も続け、お小遣いを貰っていた。
それだけではない。じいちゃんやばあちゃん、親戚から貰うお年玉の一部を親に回収される前に抜き取り、貯金に加えた事もある。
そうやってコツコツとお金を貯め続けること10年……俺は、16歳の高校生となり、バイクの免許を取得できる歳になった。
「こうして俺は無事に免許を取り、10年間の間貯め続けた貯金で、欲しかったバイクを買ったんです」
「う、うむ…………」
「でも、バイクを買ったその日に死ぬなんて聞いてないんですけど!?」
心の底から思ったことを、目の前の人物……自称神を名乗る人物に向けて叫ぶ。
俺の目の前では白いローブのようなものを纏い、顔から白い髭を生やした威厳のある老人のような男が困ったような顔をしていた。
「なんなんですか!? ガソリンを補充しようとガソスタに行ったら暴走した大型トラックが突っ込んできて爆死って!? 意味分からないんですけど、バイク諸共黒焦げなんですけど!?」
そう……俺は、既に死んでいる。
周囲を見渡すと、果ての無い暗闇が広がっている。だというのに、自分の姿と目の前の神様を名乗る老人の姿だけはハッキリと認識できていた。
そんな現実ではあり得ない状態が実際に起こっているからこそ、俺は自分が死んだという事実を認識できていた。
「はぁ……なんで俺がこんな目に……10年の努力がパァだよ……」
10年間の間、想いを馳せ続けたというのに……文字通り全部爆死した。その事実があまり実感のない自身の死よりも心に深い傷となっていた。
「もうやだ死にたい……あ、もう死んでるのか……ならミジンコかなんかに生まれ変わりたい……」
「そ、そんな風に悲観するな……だからこそ、私がこうして来たのだから」
落ち込む俺を神様が慰めてくれるが……その発言に、一つの違和感を覚える。
「だからこそって……どういう意味なんですか? 俺は死んだんですよね? なんならまだ髪の毛がちょっと焦げてる気がするんですけど」
「そのままの意味だ」
神様は、落ち込みながら膝を付く俺の肩に優しく手を添えながら、穏やかな様子で説明をしてくれた。
「実はな、キミたちのように成人を迎える前に死を迎えた者には、神からの慈悲が与えられるのだ」
「神からの慈悲……?」
「うむ。輪廻転生の概念は知っているな?」
「い、一応は……」
確か、死んだ命が別の形になって生まれ変わる……という仏教の考えだった気がする。
「ってまさか……!?」
「そう、そのまさか……転生だ」
どうやら、この神様は俺を転生させるつもりらしい
「成人を迎える前に死した人間は、もう一度人間としての生を歩ませるという掟があってだな……どうだ、もう一度人間に生まれてみないか?」
「いやです」
「そうかそうか、ではもう一度人間に………………え? 今なんて言った?」
俺の言葉が予想外だったのか、神様は目を丸くして聞き返してきた。
「いやです。もう一度人間をやり直すなんて、絶対に嫌です」
「いやなんで!? 人間にそんな嫌な思い出でもあるのか!?」
慌てた様子の神様。なにか不都合でもあるらしいが……
「だって……生まれ変わるって事は、また赤ん坊からやり直せってことでしょ? つまり、またバイクを買うまで16年間お金を貯めて生きなきゃいけない……」
「で、でも……転生させる時はお金持ちの家で、なおかつ健康と安全が約束された家に転生させることができるが……」
「そうじゃないんです!!」
俺は、神様に向けて全力の抗議をした。
「俺は10年間の間、必死になってお金も貯めて、ようやくバイクを買ったんですよ!? それなのに爆死! たかが10年、されど10年なんだよ!! またやり直すなんて絶対に嫌です!!」
「な、なるほど……そ、そうだよね……人間って寿命短いもんね……」
ちょっと驚いた様子の神様。どうやら、納得はしてくれたらしい。
「どうしたものか………………ん? ちょっと待てよ……」
俺のワガママに頭を悩ませる神様だったが……ふと何かを思いついた様子だった。
「そういえば、あの世界の奴が……」
何かぶつぶつと呟きながら考える神様。
「ちょっと失礼」
「あ、ハイ」
神様は突然、自身の耳に手を当て……突然会話を始めた。
「あ、あー、聞こえてるか? うん、こっちの世界から引き抜こうとして、一人拒否した奴がいるって言ってただろう? その枠、まだ余ってるか? お、助かる助かる」
(誰と話しているんだろう……)
恐らく、誰かと通信的なことをしているとは思うのだが……はたから見ると、ただ虚空に話しているようにしか見えなかった。
「ところでお主、異世界は信じるか?」
「なるほど、俺異世界行きですか」
「察し良すぎない?」
呆れたような目を向ける神様。
「ま、まぁ、そういうことだな。異世界なら赤ん坊からやり直す必要はないし……お主が願うなら、バイクと一緒に送ることもできる」
「お願いします」
迷うことはない、一択だった。
「ただその場合、特殊なスキルを与えることはできないが……いいのか?」
「スキル? ……その世界、もしかして魔法とかがある世界なんですか?」
創作ものでよく出てくる『スキル』。アニメや漫画に関しては、そこそこの知識があった。アニメオタクという訳ではないが……仲の良かった友人にアニメオタクがいたおかげで、そういった事に関しては人並み以上に知識があったのだ。
「その通り。実は、キミのいた世界……地球は戦うための才能が凄まじい人間が生まれることがあってな。その者が死んだとき、必要な世界に送ることがあるのだ」
「なるほど……そういった才能が必要なくらい物騒な世界なんですね」
「どうする? 君のいた国……日本よりも少しだけ危険だし、治安も悪い世界だが……」
「むしろ燃えますね」
「あ、そう……」
聞いた限り、その世界にはバイクはおろか、車もない……要は、道路交通法がなさそうだ。つまり、ある程度スピードを出しても問題ないということだ。
現実世界では速度の出し過ぎなんてしたら最悪の場合警察に捕まるが……異世界なら問題ないだろう。
「……キミ、よく免許とれたね」
「………………」
目を逸らす。なるほど、神様は考えも読めるらしい。
「と、とにかく、異世界でなら、バイクも一緒に転生できるんですよね?」
「あぁ、その通りだ」
誤魔化すために聞いた質問だったが……それでも、神様はしっかりと答えてくれた。
「お願いします……俺を、バイクと一緒に異世界へ転生させてください」
異世界でバイクに乗る。ヒーローには慣れなくても、バイク乗りにならなれる。
「心得た」
その言葉に、神様は笑顔で頷いた。
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