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秘密
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「私ね、今……美汪のおかげで、こうして元気で、いられるんだ。みっちゃんは、頭がいいから、わかるよね……? 美汪のことをバラすってことは、私が棘病であるってことも、みんなに知られることなんだよ?」
困ったように僅かに悲しげに、眉を下げながら言う穏花に、みちるは目を見開き、そして項垂れた。
「そう……そう、よね、私……何言ってるのかしら……ごめんなさい、穏花、元はと言えば私が提案したことだったのに、まさか、こんなことになるなら、最初から病院に無理にでも連れて行けばよかったのか、って……」
みちるはすべてを察した。
美汪が吸血族であり、穏花は血を吸われることで、棘病の進行を食い止めているのだと。
実際穏花は美汪の言いなりになることで、一週間に一枚程度しか花弁を吐かなくなっていた。
ならばみちるは喜ぶべきなのに、なぜこんなに取り乱しているのか。
それにはみちるの穏花への知られざる感情があったからだ。
――その時。
穏花の鞄の中で、スマートフォンの振動音がした。
気づいた穏花はみちるに目を配りながらも、ゆっくりとそれを取り出した。
そしてその画面を見た穏花の表情が一気に明るくなるのを目の当たりにしたみちるは、本人よりも早く、彼女の想いを知ったのである。
「みっちゃん、いつも私のこと心配してくれて本当にありがとう。……でも、行かなきゃ、ごめんね」
穏やかな花、まさにその名の通りの柔らかな笑顔でそんなことを言われては、みちるはもう、静かに頷き見送る道しかなかった。
困ったように僅かに悲しげに、眉を下げながら言う穏花に、みちるは目を見開き、そして項垂れた。
「そう……そう、よね、私……何言ってるのかしら……ごめんなさい、穏花、元はと言えば私が提案したことだったのに、まさか、こんなことになるなら、最初から病院に無理にでも連れて行けばよかったのか、って……」
みちるはすべてを察した。
美汪が吸血族であり、穏花は血を吸われることで、棘病の進行を食い止めているのだと。
実際穏花は美汪の言いなりになることで、一週間に一枚程度しか花弁を吐かなくなっていた。
ならばみちるは喜ぶべきなのに、なぜこんなに取り乱しているのか。
それにはみちるの穏花への知られざる感情があったからだ。
――その時。
穏花の鞄の中で、スマートフォンの振動音がした。
気づいた穏花はみちるに目を配りながらも、ゆっくりとそれを取り出した。
そしてその画面を見た穏花の表情が一気に明るくなるのを目の当たりにしたみちるは、本人よりも早く、彼女の想いを知ったのである。
「みっちゃん、いつも私のこと心配してくれて本当にありがとう。……でも、行かなきゃ、ごめんね」
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