長髪

熊取 建

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接近

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 校門で待っていたゆいなの姿をとらえて、千香はすぐに駆け寄っていった。
 
「ごめんねー、遅くなっちゃって」

「構いませんよ。例の校則の真相ですが…中部先生はなんと言っていました?」

「うーん…知らないって言ってたけど、かなり怪しい感じだった」

「それは、どのように?」

「なんかねぇ、途中ちょっと黙ったり、言いにくそうな感じで。あと最後に、この校則は最初からあるようなもんだと思っとけ、って感じの事言ってた」

「なんでしょうね…6年前にできたことは確かですが、時期を気にするなとおっしゃっているならば…」

ゆいなは少し思案した後に、こう言葉をつなげた。

「何らかの、あまり良くないきっかけでできた可能性があるという事ですね。今日、姉に卒業アルバムを借りて当時の3年生の方に少しあたりを付けてみます。長髪の方がいないか、と」

「そうだね、何かのヒントになるかもしれないし。何かあったら連絡ちょーだい」

「分かりました。それではまた」

そうして二人は、各々の家と寄り道先へ向かっていくのだった。
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