6 / 8
廃棄少年
しおりを挟む
選曲は最新流行りのポップス。ダンスはアレンジを利かせて、歌の邪魔にならない程度で。
話し合った末、メインボーカルはシリウスになった。リゲルのあまりにも人の模倣をしてしまう歌い方、デネブのあまりに自身をアピールし過ぎる歌い方は周りを困惑させてしまうからと、一番模範的な歌い方をするリーダーの彼にキーを合わせることにしたのだ。
【マカリイ】の完全に一致したハーモニーにはならない。だが【destruction】の歌唱力には、人を魅了する魔法がかかっている。
リゲルは初めてのステージで、ただ興奮していた。
これだけ大勢の人が注目するなんてこと、田舎ではまずありえなかった。ショッピングモールにやってきたアイドルだって、これだけの人数の客を集めることはできなかったはずなのに。
歌は滑らかに。曲はリズミカルに。そしてあっという間に、持ち時間は終了した。
「はあ……」
一曲終わった途端にスタッフからドリンクを差し出され、それをリゲルは「ありがとう」と言いながら受け取りいただいた。
審査はこれから、観客の拍手の音を測定して行われる。
普通に考えれば先攻よりも後攻のほうが記憶に残るから有利だが、先攻はあの完璧な歌唱を誇った【マカリイ】なのだから、油断も隙もない。
リゲルは緊張しながら、得点を待った。
『第一回戦突破は──【destruction】です!!』
途端に拍手が鳴り響く。
リゲルはパッと笑顔になる。
「すごいよ! オレたち、第一回戦突破! 第二回戦に進出して──……」
「ああ、そうだな」
「うん。すごいよね」
そこでリゲルはようやくシリウスとデネブの様子がおかしいことに気が付いた。
ふたりの視線を追う。そこで、座り込んでいる【マカリイ】の面々が目に留まった。三人とも、全く同じ顔で、床に手を突いている。
やがて。ステージに不釣り合いな黒いスーツにサングラスの男たちが現れた。
「適合者が現れた。本日正午に摘出だ」
「……! 嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ……! 死にたくない! 死にたくないよぉぉぉぉ!」
三人ともジタバタ暴れているが、男たちは無視して彼らの首を締め落とす。力を無くした彼らを、そのまま荷物のように担いで、そのまま立ち去っていく。
この異様な光景に、リゲルは目を瞬かせた。
「え……? 適合……摘出?」
「……テレビやラジオでは、本戦しか映さないから、知らなかったかもしれないが。スターダストフェスティバルはそんな生優しいものじゃない」
シリウスの声は、どこか震えていた。そんな中、デネブだけは自嘲気味に言葉を継ぐ。
「昔はね、スターダストフェスティバルって、こんなアイドルの祭典じゃなかったんだよ……ダストフェスティバル……廃棄少年の競り市だったんだよ」
「え…………?」
先程まで聞こえた、【マカリイ】の泣き叫ぶ声を思い出す。
何度も何度もシリウスの「帰れ」という言葉や、節々の物々しさ。それはなにも脅しだったのではなく、大袈裟なんてものじゃなかった。
なによりも異質なのは、あの黒服の男たちがアイドルを抱えて立ち去っていったというのに、客席の人間が誰ひとりとして反応していない。
「……説明は休憩時間中に行う。とにかくステージは次の対戦カードが使う。行くぞ」
「え? えっ?」
「リゲルくん。早く早く」
そのままふたりに引きずられるようにして、リゲルは連れ去られた。
先程までの泣き声が、まだ耳に残っているのに。
****
体が冷えないよう、タオルを被せられ、水分を充分に摂らされる。
あと何回勝てば本戦に進出できるのかがわからないが、【destruction】が宛がわれた休憩室の静けさは異様だった。
その中、パイプ椅子に三角座りになっているリゲルは、未だにドリンクボトルを飲み終えられないでいた。
「……そう、本気で知らなかったのね。リゲルくんは」
「あのう……廃棄少年って? スターダストフェスティバルは、本当は廃棄少年の競り市だったって教えてもらったんですけど」
織姫もやってきて、皆で座る。
「あなたの故郷では、社会科で法律の話はどこまでやった?」
「ええっと……大まかな部分は大体やったと思います」
「じゃあかいつまんで説明するけれど、デザインベビー制定法って覚えている?」
「デザインベビーが社会的に認められた法律ですよね。たしか百年前くらいに」
「ええ。元々は母胎を危険にさらさず、なおかつ子供が遺伝子疾患が見つかったら速やかに治療できるようにと法律が制定されたのだけれど……それと同時に一部企業が、子供を思いのままにつくれるようにと大々的に宣伝しはじめた……実際に上京して思ったんじゃないかしら? ここにいる人間のほとんどの容姿は、他と比べると驚くほど整っていると」
「そういえば」
実際にしゃべらなかったら、アイドルとそれ以外の区別なんて付かなかった。
特に予選会に来ている客席の人々の顔は、芸能人とほぼ遜色がないのだ。それにシリウスは制汗剤を自身にふりかけつつ続ける。
「今ここに家を買って住めるような人間なんて、俺たちみたいな企業所属の廃棄少年以外だったら、デザインベビーとして誕生した金持ちしかいない。今でもデザインベビーなんて、相当の金持ち以外は生まれようもないんだからな」
「そうそう。だから、上京してきたって言ってるリゲルくんが、ぼくたちと容姿が変わらなくってびっくりしちゃったんだよね」
「でも……デザインベビーと廃棄少年って、なにがどう違うの? それに、そんなことニュースではちっとも」
「倫理的に、ダストフェスティバルのことがかかわるから、なかったことにしてるんだよ……廃棄少年は、いわば親から捨てられたデザインベビー……作成依頼者の依頼にそぐわないからってことで、引取拒否された存在なんだよ」
それにリゲルは言葉を詰まらせた。
リゲルは既に両親は死んでいるが、愛されていた自覚がある。しかし、シリウスにもデネブにも、生まれてきた子を簡単に捨てる親がいたし、もうどこの誰なのかわからないんだ。
織姫は溜息をつく。
「ええ……それは受注ミスなため、引取拒否をされたら依頼を受けた企業が引き取るしかない。最初は彼らにはまだ戸籍が存在していないからと言い訳をして、臓器が必要な病院に提供されたのよ」
「それって……」
デザインベビーは遺伝子レベルで疾患しないよう調整をされているが、未だにデザインベビーは少数派だ。病気になり、臓器提供者を待っている人はごまんといる。
リゲルがぞっとしている中「だがな」とシリウスは続ける。
「それだと金にならない……デザインベビーをつくる費用は、一般人の生涯年収を軽く越えるのだから、引取拒否を起こされた時点で、費用が回収できないんだ。だから、企業のアピールのためにダストフェスティバル……廃棄少年たちの競り市が行われた……チケットを販売し、どんなタイプのデザインベビーがつくれるか、どれだけ健康なデザインベビーがつくれるかのアピールをしたんだよ。その競り市は大盛況になった……それからだ、廃棄物《ダスト》から星屑《スターダスト》として、富裕層以外にもチケットを販売してイベントをはじめたのは」
リゲルは愕然とした。
はじめてのステージは、見ている人々の拍手、熱気、それに乗って歌って踊るのが楽しくて楽しくて仕方がなかった。
それなのに、目の前の客は、舞台に並んだ品にしか興味なかったのだとしたら。
話し合った末、メインボーカルはシリウスになった。リゲルのあまりにも人の模倣をしてしまう歌い方、デネブのあまりに自身をアピールし過ぎる歌い方は周りを困惑させてしまうからと、一番模範的な歌い方をするリーダーの彼にキーを合わせることにしたのだ。
【マカリイ】の完全に一致したハーモニーにはならない。だが【destruction】の歌唱力には、人を魅了する魔法がかかっている。
リゲルは初めてのステージで、ただ興奮していた。
これだけ大勢の人が注目するなんてこと、田舎ではまずありえなかった。ショッピングモールにやってきたアイドルだって、これだけの人数の客を集めることはできなかったはずなのに。
歌は滑らかに。曲はリズミカルに。そしてあっという間に、持ち時間は終了した。
「はあ……」
一曲終わった途端にスタッフからドリンクを差し出され、それをリゲルは「ありがとう」と言いながら受け取りいただいた。
審査はこれから、観客の拍手の音を測定して行われる。
普通に考えれば先攻よりも後攻のほうが記憶に残るから有利だが、先攻はあの完璧な歌唱を誇った【マカリイ】なのだから、油断も隙もない。
リゲルは緊張しながら、得点を待った。
『第一回戦突破は──【destruction】です!!』
途端に拍手が鳴り響く。
リゲルはパッと笑顔になる。
「すごいよ! オレたち、第一回戦突破! 第二回戦に進出して──……」
「ああ、そうだな」
「うん。すごいよね」
そこでリゲルはようやくシリウスとデネブの様子がおかしいことに気が付いた。
ふたりの視線を追う。そこで、座り込んでいる【マカリイ】の面々が目に留まった。三人とも、全く同じ顔で、床に手を突いている。
やがて。ステージに不釣り合いな黒いスーツにサングラスの男たちが現れた。
「適合者が現れた。本日正午に摘出だ」
「……! 嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ……! 死にたくない! 死にたくないよぉぉぉぉ!」
三人ともジタバタ暴れているが、男たちは無視して彼らの首を締め落とす。力を無くした彼らを、そのまま荷物のように担いで、そのまま立ち去っていく。
この異様な光景に、リゲルは目を瞬かせた。
「え……? 適合……摘出?」
「……テレビやラジオでは、本戦しか映さないから、知らなかったかもしれないが。スターダストフェスティバルはそんな生優しいものじゃない」
シリウスの声は、どこか震えていた。そんな中、デネブだけは自嘲気味に言葉を継ぐ。
「昔はね、スターダストフェスティバルって、こんなアイドルの祭典じゃなかったんだよ……ダストフェスティバル……廃棄少年の競り市だったんだよ」
「え…………?」
先程まで聞こえた、【マカリイ】の泣き叫ぶ声を思い出す。
何度も何度もシリウスの「帰れ」という言葉や、節々の物々しさ。それはなにも脅しだったのではなく、大袈裟なんてものじゃなかった。
なによりも異質なのは、あの黒服の男たちがアイドルを抱えて立ち去っていったというのに、客席の人間が誰ひとりとして反応していない。
「……説明は休憩時間中に行う。とにかくステージは次の対戦カードが使う。行くぞ」
「え? えっ?」
「リゲルくん。早く早く」
そのままふたりに引きずられるようにして、リゲルは連れ去られた。
先程までの泣き声が、まだ耳に残っているのに。
****
体が冷えないよう、タオルを被せられ、水分を充分に摂らされる。
あと何回勝てば本戦に進出できるのかがわからないが、【destruction】が宛がわれた休憩室の静けさは異様だった。
その中、パイプ椅子に三角座りになっているリゲルは、未だにドリンクボトルを飲み終えられないでいた。
「……そう、本気で知らなかったのね。リゲルくんは」
「あのう……廃棄少年って? スターダストフェスティバルは、本当は廃棄少年の競り市だったって教えてもらったんですけど」
織姫もやってきて、皆で座る。
「あなたの故郷では、社会科で法律の話はどこまでやった?」
「ええっと……大まかな部分は大体やったと思います」
「じゃあかいつまんで説明するけれど、デザインベビー制定法って覚えている?」
「デザインベビーが社会的に認められた法律ですよね。たしか百年前くらいに」
「ええ。元々は母胎を危険にさらさず、なおかつ子供が遺伝子疾患が見つかったら速やかに治療できるようにと法律が制定されたのだけれど……それと同時に一部企業が、子供を思いのままにつくれるようにと大々的に宣伝しはじめた……実際に上京して思ったんじゃないかしら? ここにいる人間のほとんどの容姿は、他と比べると驚くほど整っていると」
「そういえば」
実際にしゃべらなかったら、アイドルとそれ以外の区別なんて付かなかった。
特に予選会に来ている客席の人々の顔は、芸能人とほぼ遜色がないのだ。それにシリウスは制汗剤を自身にふりかけつつ続ける。
「今ここに家を買って住めるような人間なんて、俺たちみたいな企業所属の廃棄少年以外だったら、デザインベビーとして誕生した金持ちしかいない。今でもデザインベビーなんて、相当の金持ち以外は生まれようもないんだからな」
「そうそう。だから、上京してきたって言ってるリゲルくんが、ぼくたちと容姿が変わらなくってびっくりしちゃったんだよね」
「でも……デザインベビーと廃棄少年って、なにがどう違うの? それに、そんなことニュースではちっとも」
「倫理的に、ダストフェスティバルのことがかかわるから、なかったことにしてるんだよ……廃棄少年は、いわば親から捨てられたデザインベビー……作成依頼者の依頼にそぐわないからってことで、引取拒否された存在なんだよ」
それにリゲルは言葉を詰まらせた。
リゲルは既に両親は死んでいるが、愛されていた自覚がある。しかし、シリウスにもデネブにも、生まれてきた子を簡単に捨てる親がいたし、もうどこの誰なのかわからないんだ。
織姫は溜息をつく。
「ええ……それは受注ミスなため、引取拒否をされたら依頼を受けた企業が引き取るしかない。最初は彼らにはまだ戸籍が存在していないからと言い訳をして、臓器が必要な病院に提供されたのよ」
「それって……」
デザインベビーは遺伝子レベルで疾患しないよう調整をされているが、未だにデザインベビーは少数派だ。病気になり、臓器提供者を待っている人はごまんといる。
リゲルがぞっとしている中「だがな」とシリウスは続ける。
「それだと金にならない……デザインベビーをつくる費用は、一般人の生涯年収を軽く越えるのだから、引取拒否を起こされた時点で、費用が回収できないんだ。だから、企業のアピールのためにダストフェスティバル……廃棄少年たちの競り市が行われた……チケットを販売し、どんなタイプのデザインベビーがつくれるか、どれだけ健康なデザインベビーがつくれるかのアピールをしたんだよ。その競り市は大盛況になった……それからだ、廃棄物《ダスト》から星屑《スターダスト》として、富裕層以外にもチケットを販売してイベントをはじめたのは」
リゲルは愕然とした。
はじめてのステージは、見ている人々の拍手、熱気、それに乗って歌って踊るのが楽しくて楽しくて仕方がなかった。
それなのに、目の前の客は、舞台に並んだ品にしか興味なかったのだとしたら。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
不倫妻への鎮魂歌 ―サレ夫が選んだ、最も残酷で静かな復讐―
MisakiNonagase
大衆娯楽
「サレ夫、再生。不倫妻、転落。──その代償は、あまりに重い。」
「嘘で塗り固めた20年より、真実で歩む明日がいい。」
失って初めて気づく、守られていた日々の輝き。
46歳の美香にとって、誠実な夫と二人の息子に囲まれた生活は、退屈で窮屈な「檻」だった。若い男からの甘い誘惑に、彼女は20年の歳月を投げ打って飛び込んだ。 しかし、彼女が捨てたのは「檻」ではなく「聖域」だったのだ。 不倫、発覚、離婚、そして孤独。 かつての「美しい奥様」が、厚化粧で場末のスナックのカウンターに立つまでの足取りと、傷つきながらも真実の幸福を掴み取っていく夫・徹の再生を描く。 家族とは何か、誠実さとは何か。一通の離婚届が、二人の人生を光と影に分かつ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる