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転生編-16

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この世界にはストーンというものがある
生活するうえで必要なかかせないものらしい

ストーンに魔法を吹き込み、ストーンを使用して生活をしているということ

ライトストーンでは電気のようにあかるくなり、ファイアストーンで調理する
浴室のシャワーは火と水を組み合わせて温水をだし、タッチするだけで出てくる仕様だったようだ

ひねるノブがないから、センサーか何かかと思って立っていたけど出てこないわけよね・・・

メイドさんが髪の毛を乾かしてくれたのも火+風の温風ストーン!

面白いな・・ストーン

てか魔法!いいな!
異世界ならでは!!

私も使えるのかと思ったら、まだらしい

17歳でだいたい魔法が使えるような体力と自分の魔法属性がわかるようだ

へーへーへ!!
すごい!!なんだろう!

風とか楽しそう~飛んでみたり物をうかべたりできるのかな~

「お前は・・まず体力つけろ。17歳になっても魔法使えないぞ・・」


・・・ソウデスヨネ


お金の単位も同じだった
1ルビー1円ですね

同じ同じ。楽だったな。

つまり・・今5万ルビーあるので、5万円くらいあるということか

全財産10万ルビーとか、マジで少ないわ~

あんなに前の世界では頑張って貯めたのに・・
あのお金はどこに行ったんだろうか・・悲しみ

物価も同じようなので、宿になんかとまったらすぐになくなるじゃん・・

これは早めに働かないと・・
最悪ちょっと領主様の家に泊まらせてもうらうことできないかな・・

「よし、じゃぁこれからお前の後継人は俺がなってやるから」

さらっといっているけど、いやいやいや
伯爵家とは言え記憶もなくお金もなくガリガリで魅力もない私を後継人って・・・

「え、特にそういうのはなくても大丈夫です」

丁重に断ったつもりだったが、ジアンは「ブハっ」って噴き出して笑っている
そんな面白いこと言ってませんが
ジト目でにらんでやる

「お前なんかあった時にどうすんだよ。俺だってこのままお前が野垂れ死にして次に会ったときには死体とか夢見が悪いぜ~」

さらっとすんごいこといっているけど、絶対になさそうな冗談にも聞こえる

しかし異世界・・マジでそういうこともあり得るのかもしれない

このやろ・・記憶がないからって本当かどうかわからない情報を入れてくるな・・

「・・ぐ・・では、お願いします」

ジアンは笑いながら「そうしとけ」っていっている

「ああ~あと働くところだけどな、ローアンの知り合いのカフェで住み込みで募集していたから、そこにしようかと思う」

おお!カフェ!!

おしゃれな代官山のカフェを思い浮かべるわ!
昨日食べたカフェも味がなかったけど、おしゃれできれいだったな~!

「じゃ、あとはローアンに詳しいことを聞いてくれ」

アンは「俺はこれでも忙しいんだぜ~」ってローアンにバトンタッチしてくれた

「あ!!あの、このワンピースとか・・!」

もうその住み込みの店に移動するなら、ここには帰らないよね??
服とか・・髪の毛につけてくれたアクセサリーとか返さないと

「ああ・・って、お前それ返されても誰も着るやついないぜ」
にやにやして笑っている

確かにそうだけども・・・

「それはそのままやるから。あと生活に足りなさそうなものがあれば、
ローアンに言えば準備してもらえるからな」

ジアンはそういって部屋を出ていく準備をしている
本当に忙しいようだ

「あの・・!!ジアン、ありがとう!いろいろと・・!!」

ジアンは振り返ってしゃがんでくれた
頭に手を置いてなでてくれる

「獣人はみんな優しくて紳士的なやつが多いから。
安心してがんばれ。記憶がもどったらお前のことちゃんと教えてくれよ」

「うん!!ありがとう!!私がんばるね!」


ローアンもだけど、ジアンもいなかったらここまですんなりこれなかった

それとも、もともとこういう流れだったのだろうか

神様がいっていた「幸せ」という言葉はもう決められたルートの上なのだろうか
私の選択肢でかわる未来なのだろうか



異世界の生活は始まったばかりだ
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