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転生編-25

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お店にきて二週間がたった

だいぶ要領もわかり、いつもくるお客さんの顔や好みもわかるようになった

ガロさんは甘いのが好きなようで、「ジャムたっぷりで頼むぜ~」とジャム入りのサンドイッチを頼むようになっていた

ミルク入りのコフェアよりジャム入りのミルクのがもしかして好きなんじゃ・・・って試しに渡したら、耳がピンっと立った

おもしろい・・
反応が・・
これはきっと尻尾がみえていればすごい勢いで左右に振っていることだろう・・

商品化したら毎日出してあげよう

ちゃんと歯を磨けよガロさん



カランカラン・・・

「いらっしゃいませ~!!」

元気に挨拶をしてドアを見れば、おお!懐かしい!!

「ジアン!!!!」急いで駆け寄っていった
「おお!マキア!元気にやっているか!?」ジアンはしゃがんで目線をあわせてくれる

以前と変わらない優しいやつだ

「うん!!ありがとう!すごい楽しい!!」

もう目をキラキラしながらはなすマキアにニコニコして付き合ってくれる


「マキアちゃん!」リッタさんが慌ててる
周りのお客さんもびっくりしている

ハッとする!
ああ~やばい!
みんなの前で普通にため口きいちゃったよ~・・・

やってしまった~って感じに汗汗

ああ!・・・って顔をしているジアン

「リッタ、大丈夫、マキアは友達みたいなもんだから」

ジアンのフォローがはいるが、まだ空気が・・・

「・・・・わかりました」

なにやらリッタさんは複雑そうな顔をしている


「ごめんなさい、私・・・」
おずおずと少し下がると、ジアンが「問題ないない!」とにっこりと笑ってくれる

すごいフランクなジアンで、みんなから話しかけられるけど、敬語は当然のような感じだ

そりゃ領主となれば敬意は払わないとだよね・・・

「俺、友達少ないんだよ。こういう話し方まじで貴重だから!」
ジアンはリッタさんにいっている

「わかりました。でもマキアちゃん、格式ある場所や人が多いところでは敬語をわすれないようにね」
ジアンに了承しつつ私にもちゃんとくぎを刺してくれる

「はい!気を付けます!」
焦ったな


「ジアン、私が作ったジャム食べて!」
こそこそっと耳元でささやいて作る準備をする

ジアンはカウンターに座りながらリッタさんに「なんか有名だぜ~ここのジャム」と街中の様子を教えてくれた

みんな食べてくれるみたいで、猫地区からの問い合わせも来たそうだ

「マキアちゃんが考えてくれたんですよ。すごいおいしくて、私もびっくりしたんです」
リッタさんはジアンにコフェアを出しながら言った

ミルクの小さなポットをそばに出したら
「ミルク?コフェアに??」とびっくりしていた

入れてみるとまろやかになっておいしいですよとリッタさんがいうと
「まさか・・これも・・」とジアンが私のほうへ視線をむける

「はい。マキアちゃんです」
ふふふと笑いながらプランケタとジャムを皿に盛りつけているマキアをニコニコしてみている

「ジアン!食べて!」
ジアンの前にプランケタとフラーグムジャムの盛り合わせを出す

「これがジャムか~どれどれ・・・」
一口がデカイ!さすが犬!!

犬属は口が大きいのか・・
ジアンの口が大きいのか・・

このペースで食べたらガロさんの昼食サンドイッチも足りなさそうとか考えてしまう

「おお!!うまいぜ!これ!!!」

絶賛してくれた

「でしょ~よかった~~!!」


「・・・・」ジャムを見ながらジアンが固まっている
「これって・・・」

なんだ・・??髪の毛でも入っていた??

ジアンが私をみて、額に手をかざす。

・・・??

なんだ??何かついている??



「・・・いや、んなわけないか・・・」


ぶつぶつとなんかいっている
なんだろう
疲れているのか?



カランカラン~

お客さんだ!「いらっしゃいませ~!!」

おお~すごい美人さんがきた!!!

きょろきょろとしている美人さんと目が合った
「こんにちはお嬢さん」
低い・・・!!声低い!!

美形か!男子か!!すんごい美人だけど・・・!

「シェイク!こっちこっち~」
ジアンが叫んでいる

「ああ、いたいた」
ジアンのいるカウンターに座る

長い脚、サラサラの髪の毛、耳は長くて黒
ウサギ属だ

目の色と同じ赤いピアスを耳にしている
色気が半端ない

めちゃめちゃかっこいい・
宝塚か・・
見ているだけで眼福だわ


「リッタさん、お久しぶりです。相変わらずおきれいで」
リッタさんに丁寧にあいさつをして、ジアンには声がデカイと悪態をついている

仲良しさんかな
ガロさんもジアンと幼馴染とか言っていたから、きっと同じような年齢なのかもしれない

「ほら!これでも食べてみろよ!マジでうまいぜ!」
プランケタにジャムをつけて手渡している

「・・・!おいしいですね!」
目がカっ!と大きくなって耳がピンとたった 

かっこいいうさぎはなんでもかっこいいな

シェイクさんにも気に入ってもらえたかな??
わくわくしてみているとおや?っとした顔で見られた

「こちらは・・・」
シェイクさんは口をナプキンで拭きながら私を見てくる

「こんにちは。マキアと申します。先日からこちらで働かせいただいております」
ペコリと頭を下げた

「ああ、あなたが。こんにちは。私はウサギ属のシェイクと申します」

シェイクさんは椅子からおりて、わざわざ同じ目線にしてくれた
しゃがんでくれたかと思ったら、まさかの膝をつき、手をとって甲にキス!!

きゃ~~~~!!!
こんなことされたことない!!
これがここでのあいさつ?!!

お姫様を扱ってくれるように貴族がするようなあいさつをしてくれた

「おま!!」
ジアンが引きはなしている

うわうわうわ~~~
顔が赤い!!

こんなきれいな人にキキキキキキス~~って!!
頭から湯気がでそうになる


「いいから!シェイク!!調査結果がでたのか??」
空気を断ち切ろうとジアンがシェイクさんに話を振っている

こちらになりますと書類を手渡しているシェイクさん

お仕事かな??
邪魔にならないように私はお仕事に戻ろう・・・

かっこいい人たちを見ながら仕事!
今日はいい日~・・・



「マキア待て、お前の人属のころの詳細だ」


・・・でもなかったかも・・・
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