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解放編-4
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カギはリッタさんから預かっていた
お店に戻って、骨董屋さんがピアノを届けてくれるのを待つ
店の窓際の奥をピアノ置き場として使っていいと言ってもらった
「早く来ないかな~」
ドキドキ!
「うれしそうですね」
シェイクにコフェアを出して、二人で待つ
「はい!」
買ってきた楽譜を眺めながら、指を動かす
ああ~そうそう!こういう感じね
でも、やっぱり前の世界で聞いた曲はどれもない
文明がちがければそりゃそうだよね
まぁ思い出しながら知っている曲を楽譜に起こすのもいいかな
なんてニコニコして考えていたら大きな荷台がはいってきた
「きた!!!」
お店を出たらピアノをおろしているところだった
おじいちゃんが従業員さんらしき人に指示している
「おまたせ、お嬢ちゃん。どこに運ぶんじゃ??」
ふぅ~~と腰に手を当てている
ピアノ重たいものね
「こっちです!お店の中にお願いします!」
指定した場所へ置いてもらった
「うわ~!うれしい!!」
弾かなくてもインテリアとしての効果もかなりある
きちんと綺麗にして持ってきてくれたので、ピアノ独特の輝きがでている
セットの椅子がなかったが、高さを調節できる椅子をつけてくれた
「今度、わしにも聞かせておくれ」
「はいもちろんです!」
そうだ
おじいちゃん少しでも回復するように・・・「これ、もらってください」
カップケーキを渡した
「おや、いい匂いだね。ありがとう。いただくよ」
ありがとうございました!と再度頭を下げて見送る
よし!次は修理だ!
シェイクにピアノの構造を簡単に説明して開いてみた
「なるほど。そのハンマーの部分が壊れていますね」
「ああ、こっちもですね」
いろいろとカチャカチャとやってくれている
手が長く、指が細く、まさにシェイクが弾いたら絵になるだろうな
「マキアちゃん、ちょっと部品が足りませんね」
「やっぱり、そうですよね」
ただずれていたりするだけならまだ直しようがあると思うけども
きっとピアノの劣化と移動時の振動で破損があるのだろう
「似たような材質でちょっと作りますので、少し時間をいただいてもいいですか?」
「もちろんです!無理しないでくださいね。
お仕事もあるし、ピアノなんて後回しで構いません!」
すぐ直るとは思っていなかったけど、弾けなかったのはちょっと残念
「今の状態でも音がでますが・・・・何か弾けますか?」
??
音が出ない鍵盤は確認したからわかるけど
それを使わないで弾ける曲は・・・何かあったかな
う~ん・・・
「花の歌・・・」
イスに座って姿勢を正す
この瞬間が好きだ
緊張感もでて、自分だけの時間になる
~~~♪最初はスローテンポで
指が動く
~~~♪なめらかに
この子の指は短いけどちゃんと弾けるね
~~~♪途中から少し激しく、軽やかに
確かランゲの曲だったかな。好きな曲はよく練習していたから
~~~♪春の花が舞い踊るように
なかなか忘れないものだ
「あ」
やっぱり音がww
出ない場所を通ってしまう
仕方がない
~~~♪最後は優しく
「すごいです!!」
シェイクは拍手をして目を見開いている
あまり感情の表現が激しくないシェイクだけど、すごい感動してくれている
「へへ・・・ありがとうございます」
照れるな
実はそんなにうまくないんだけどね
誰も弾かないここでは、私はスターのようだ
「こんな素敵な音はきいたこがないです!素晴らしいですね!」
「いえ、音が飛んじゃって・・こんな拙いのに、喜んでもらってよかったです」
でも好きな曲なら永遠と弾いていられるタイプだからな私
この世界にピアノがあってよかった~
仕事をして生活をして、たまの休みに買い物に行ってもたのしいけども
趣味とか欲しかったし
こういうのもリラックスできていいよね
「これは早めになおして、みんなにも聞かせてあげたいですね」
わ~うれしい!
なおしてもらったらみんなに聞いてもらおう!
「マキアちゃん気づいていなかったと思いますが・・・弾いている最中に魔力が漏れていましたね」
え・・・マジで
やばい
最近は意識しないでもちゃんと体にしまえていたんだけどな
弾くと開放感がすごいからかな~あちゃ~
「音に乗ってとどく魔力は、とても居心地のいいものでしたよ」
気持ちがとても落ち着くといってくれるのはうれしいけど・・・
魔力が漏れたらだめだよね?
でも居心地がいいならいいのかな?
今度ガロにきいてみようかな
「来てくれた客さんが、おいしいお茶を飲んで、
さらにピアノを聞いたら、ストレスもなくなりますね」
たしかに~!!
それはそれでいいよね!
大々的に宣伝はできないけど、少しでも心身ともに回復してくれたらうれしい限り
「それでは、私は早速部品を探して作成いたします」
え!もう!?
「いや、あの、今日はいろいろと付き合ってもらったし!
急がないのでゆっくりでいいからね!」
シェイクはフフフと笑いながら「はい。大丈夫です。無理はしませんから」といって帰る準備を始める
「シェイク!今日はありがとう!いっぱい付き合ってもらって」
「いえいえ、お役に立てたのなら何よりです。また近々部品をもって来ますね」
軽やかに帰っていった
直してくれるのはうれしいけど、忙しい中申し訳ないな
ふふふ・・・でも楽しみだ☆
お店に戻って、骨董屋さんがピアノを届けてくれるのを待つ
店の窓際の奥をピアノ置き場として使っていいと言ってもらった
「早く来ないかな~」
ドキドキ!
「うれしそうですね」
シェイクにコフェアを出して、二人で待つ
「はい!」
買ってきた楽譜を眺めながら、指を動かす
ああ~そうそう!こういう感じね
でも、やっぱり前の世界で聞いた曲はどれもない
文明がちがければそりゃそうだよね
まぁ思い出しながら知っている曲を楽譜に起こすのもいいかな
なんてニコニコして考えていたら大きな荷台がはいってきた
「きた!!!」
お店を出たらピアノをおろしているところだった
おじいちゃんが従業員さんらしき人に指示している
「おまたせ、お嬢ちゃん。どこに運ぶんじゃ??」
ふぅ~~と腰に手を当てている
ピアノ重たいものね
「こっちです!お店の中にお願いします!」
指定した場所へ置いてもらった
「うわ~!うれしい!!」
弾かなくてもインテリアとしての効果もかなりある
きちんと綺麗にして持ってきてくれたので、ピアノ独特の輝きがでている
セットの椅子がなかったが、高さを調節できる椅子をつけてくれた
「今度、わしにも聞かせておくれ」
「はいもちろんです!」
そうだ
おじいちゃん少しでも回復するように・・・「これ、もらってください」
カップケーキを渡した
「おや、いい匂いだね。ありがとう。いただくよ」
ありがとうございました!と再度頭を下げて見送る
よし!次は修理だ!
シェイクにピアノの構造を簡単に説明して開いてみた
「なるほど。そのハンマーの部分が壊れていますね」
「ああ、こっちもですね」
いろいろとカチャカチャとやってくれている
手が長く、指が細く、まさにシェイクが弾いたら絵になるだろうな
「マキアちゃん、ちょっと部品が足りませんね」
「やっぱり、そうですよね」
ただずれていたりするだけならまだ直しようがあると思うけども
きっとピアノの劣化と移動時の振動で破損があるのだろう
「似たような材質でちょっと作りますので、少し時間をいただいてもいいですか?」
「もちろんです!無理しないでくださいね。
お仕事もあるし、ピアノなんて後回しで構いません!」
すぐ直るとは思っていなかったけど、弾けなかったのはちょっと残念
「今の状態でも音がでますが・・・・何か弾けますか?」
??
音が出ない鍵盤は確認したからわかるけど
それを使わないで弾ける曲は・・・何かあったかな
う~ん・・・
「花の歌・・・」
イスに座って姿勢を正す
この瞬間が好きだ
緊張感もでて、自分だけの時間になる
~~~♪最初はスローテンポで
指が動く
~~~♪なめらかに
この子の指は短いけどちゃんと弾けるね
~~~♪途中から少し激しく、軽やかに
確かランゲの曲だったかな。好きな曲はよく練習していたから
~~~♪春の花が舞い踊るように
なかなか忘れないものだ
「あ」
やっぱり音がww
出ない場所を通ってしまう
仕方がない
~~~♪最後は優しく
「すごいです!!」
シェイクは拍手をして目を見開いている
あまり感情の表現が激しくないシェイクだけど、すごい感動してくれている
「へへ・・・ありがとうございます」
照れるな
実はそんなにうまくないんだけどね
誰も弾かないここでは、私はスターのようだ
「こんな素敵な音はきいたこがないです!素晴らしいですね!」
「いえ、音が飛んじゃって・・こんな拙いのに、喜んでもらってよかったです」
でも好きな曲なら永遠と弾いていられるタイプだからな私
この世界にピアノがあってよかった~
仕事をして生活をして、たまの休みに買い物に行ってもたのしいけども
趣味とか欲しかったし
こういうのもリラックスできていいよね
「これは早めになおして、みんなにも聞かせてあげたいですね」
わ~うれしい!
なおしてもらったらみんなに聞いてもらおう!
「マキアちゃん気づいていなかったと思いますが・・・弾いている最中に魔力が漏れていましたね」
え・・・マジで
やばい
最近は意識しないでもちゃんと体にしまえていたんだけどな
弾くと開放感がすごいからかな~あちゃ~
「音に乗ってとどく魔力は、とても居心地のいいものでしたよ」
気持ちがとても落ち着くといってくれるのはうれしいけど・・・
魔力が漏れたらだめだよね?
でも居心地がいいならいいのかな?
今度ガロにきいてみようかな
「来てくれた客さんが、おいしいお茶を飲んで、
さらにピアノを聞いたら、ストレスもなくなりますね」
たしかに~!!
それはそれでいいよね!
大々的に宣伝はできないけど、少しでも心身ともに回復してくれたらうれしい限り
「それでは、私は早速部品を探して作成いたします」
え!もう!?
「いや、あの、今日はいろいろと付き合ってもらったし!
急がないのでゆっくりでいいからね!」
シェイクはフフフと笑いながら「はい。大丈夫です。無理はしませんから」といって帰る準備を始める
「シェイク!今日はありがとう!いっぱい付き合ってもらって」
「いえいえ、お役に立てたのなら何よりです。また近々部品をもって来ますね」
軽やかに帰っていった
直してくれるのはうれしいけど、忙しい中申し訳ないな
ふふふ・・・でも楽しみだ☆
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