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解放編-33

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DULCISの猫地区、うさぎ地区無事にオープンしました~

え~2つの地区とも順調な売り上げをみせています


猫地区の「DULCIS FELES」も、
うさぎ地区の「DULCIS LEPUS」も一回も行ったことないんだけどねw

だって遠いんだもん
馬車で6時間くらいの距離

3つ合わせても結構な広さがある獣人地区
1泊二日の距離だよ~

試食とか、オープンに合わせて挨拶に~なんていけない

ごめんよ

でも、通話ストーンの報告によると、オープン日はかなりの売り上げがあったらしく、
午後には売り切れたようで

すごい反響~めっちゃうれしいわ

犬地区も二店舗同時オープンを記念して、
三店舗同時新商品として出したゼリーが爆売れしたけどもねw

びっくりしたわ~おひとり様2つにしていなかったら、もう一瞬で消えたレベル

冷蔵庫にいれていた在庫もなくなったし、余波でクッキーやらカップケーキも爆売れしたし
冷たいお菓子という概念がなかったのか、プリンもすごかった

なんなら隣のリッタさんのカフェにまで流れがww

すごかった・・・あれは
久しぶりに忙しかったな


おいしいものに貪欲なのはいいことだ

楽しいけど、忙しいと疲れるわ
リッタさんもぐったりしていたし

やはりほどほどにしてないとね



「お疲れ様です~」

だんだんDULCISも落ち着いてきたのと同じで
カフェも落ち着いてきた

ようやく通常通りって感じかな

「マキアちゃんお疲れ様~」
一緒に片付けをしながら一息する

「こちら洗っておきますね」
ノックスがいてくれると本当に助かる

力仕事もだけど、てきぱきと動いてくれて

またホフカ生産の時期になれば、戻っちゃうのかな・・・
いっそ正社員でもいいんじゃないかって思っているけど



「あ、今日マシュマロ残ったからスモアしますか?」

「スモア・・スモアとは・・」
ノックスが不思議な顔をしている

「リッタさん~」

「いいわよ~もちろんOK~なんでもOK~あたしのもお願い~」

倉庫から叫んでいるリッタさん

話は聞こえていたようだw
なんでもOKってw


じゃぁ、さっそく・・・

「あまっているマシュマロを少しやいて~クッキーにはさんで出来上がり~」

「それだけ?!」
ノックス驚いている

「それだけでーす」
簡単にできるものですね~・・・と感心している

「こっちはジャムもぬってみる?」

クッキーの間にジャムもぬって、マシュマロをはさんでみる

「味が変わっておいしいよ~」いろんな種類をつくってみる

「あら~いい感じ~」

リッタさんがうきうきしている

「今日もお疲れ様です!」
閉店後におやつだ



カランカラン~

「あれ?」

カフェは閉店の看板出しているんだけど・・・・って見ればシェイクがいた

「シェイク?」かけよる

「こんばんは、マキアちゃん」

めずらいし、閉店後にシェイクがくるの

「どうしたの~?シェイク」
リッタさんもびっくりしている

「すみません、こんな時間に」

「うちは大丈夫よ~今みんなでおやつにしていたの~」

「シェイクさんのも準備してきます」とノックスがキッチンに立ち上がる


「どうしたのどうしたの??」
イケメンがはいると華やかになる

「ありがとうございます」とノックスからコフェアとスモアをもらってる

シェイクも一緒におやつを食べながら談笑だ

「マキアちゃんちの家へ行こうと思ったんですが、こちらにまだいるかと思いまして」

なるなる
「あたし?ジアンじゃなくて?じゃぁ、一緒帰ろうか~」

「ゆっくりしてから行きましょう」

最近のことをいろいろと話してから、店を閉めて一緒に帰る

「マキアちゃんの腕輪の件と、あとは癒の魔石の件ですよ」
歩きながら来た理由を話してくれる

「腕輪は新しいのを持ってきたんです。性能のいいのを作ってきました」

「え!もう!?ごめんね~忙しいのに」

「いえいえ、これもお仕事のうちなので」

一緒に帰るもの何もすぐつくんだけどね

「ただいま~」

「おかえりなさいませマキア様」

「おかえりマキア・・・とシェイク?」

「こんばんは、おじゃまします」

ジアンも帰っていた
今日はカーラが来てくれる日だったからもうご飯できているかな??

「シェイク様の分も追加しますね」とすぐに取り掛かってくれるという優秀さ
素晴らしいメイドさんだ



三人で夕食を食べた後に本題に入る

「腕輪の件で」とシェイクがいうと、「ああ!もうできたのか」とびっくりしている

「マキア、おいで」ジアンに連れられて、一緒に客間に行く

「マキアちゃん、その腕輪だと少し不安なので、新しいのに交換しますね」

またあの力がブワっと来るのかな・・ドキドキだ

「ジアンここで大丈夫ですか?中庭へいきますか?」

「なめんな。大丈夫だ」ブオンときれいなシールドが発動している

さすが
自分が練習してよくわかる
このシールドをつくるのがどれだけ大変で高度な技術が必要か

しかも・・結構な厚みがあるよね

「これくらいなら大丈夫だろ」

「はい。充分です」シェイクが新しい腕輪を取り出してテーブルへ置く

「マキアちゃん、腕輪を外しますね」

「え?追加するだけじゃないの?」

今あるので足りないから三個目を作ってきたって話だよね?

「いえ、何個も腕につけるのは不便でしょうし、性能のいいもの一つで賄えるようにしてきました」

おお!すごい
たしかに腕重たくなってきていたしねw

「もうコントロールもだいぶできるようになっていますし。
いいですか、自分でもちゃんと抑え込むようにするんですよ」

「・・・うん!」頑張るぞ。

「それでは、腕、失礼します」まくり上げられてカチャリと一つ目を外される

!!!一気に放出される魔力

「う・・」間近で浴びているシェイクの顔が歪んでいる

すごい・・・どんどんあふれ出ている・・・はじけ飛びそう

「マキア、おさえろ」
そんなこといっても・・・

「もう一つ外します・・・」
え・・やばくない?それ‥カチャリ・・・!!




ッツツドン!!!!!!!!!!



だめだめだめ・・・出ないで・・・

一生懸命抑え込んでいるけど、関係なしにどんどん溢れ出てくる


あたしを中心に渦を巻く竜巻の中にいるようだ


「・・・っが!!」

魔力でシェイクが吹き飛んだ

わかっていても抑えられない・・・・
やばい頭がくらくらする

「・・・ジアン・・たすけて・・」

横目でジアンをみれば必死でシールドをしている

なんか言っている

口をパクパクさせているが聞こえない

ああ~やばいやばい・・この感じ
暴走していた時のような感じだ

一気にあふれ出ようと、体の中が熱くなる

「・・・・!!・・・だ!!」
その瞬間体が抑え込まる感覚になる


目をなんとか開ければ、シェイクが腕輪を付けようとしてくれている
集中しないと・・・

なんとか抑え込まないと

おとなしくしろ!とばりに気合を入れて魔力を抑え込む


「・・!!・・のうちに早く」




カチャリ




・・・・シュウゥゥゥゥ・・・・


一気におさまる魔力

「・・・ハァハァハァ・・・」

膝をついてしまう
すごい脱力感だ


「大丈夫か!マキア」
ジアンが駆け寄ってくれる

「・・・ハァ・・・大丈夫・・・みんなは??」

見渡せばリンクがいた
「何やってんだよ、外まですごかったぜ」

途中からリンクが参戦してくれていたようだ


ああ~もういやだ・・この感覚
ほぼ暴走じゃない?・・トホホ



「シールドの厚みが足りませんでしたね」

「あれで足りないのかよ・・おれショックだぜ」
2個目を外した後に、シェイクもシールドを重ねてくれたようだ

「俺が抑え込んでやったんだからね~」
リンクがまたなにやってんだよとあきれ顔だ

「そんで?腕輪付けたんでしょ?どうなのマキア」とのぞき込んでくる

ああ、そういえばつけたんだった
しっくりしている

なじむ感じだ

ストーンが三か所についている


「精度のいいストーンを使っています。軽くて腕にもフィットしていると思いますが、いかがですか?」

違和感がない

「うん!大丈夫。前よりいいかも」

「これなら許容量が前より断然いいので、当分大丈夫だと思います」

多分って後付けされたけど・・・

「さすがにここまでとは思わなかなったな」
はぁ~とジアンもため息をついている

「!シェイク!ケガしていない?吹き飛んでたでしょ?」

「大丈夫ですよ。少し油断してしまいました」

にっこり笑ってくれているが、そういえばシェイクのシールドもきれいだったな

「もしかしてシェイクも魔力値が高いの?」

「こいつ、俺より高いぞ」

聞いたことがなかったけど、ジアンが7900くらいだったよね

「マキアちゃんに比べれば半分以下です」

フフフって笑っている
自分の自慢はしない
いい男だな


「さて、腕輪はなんとかできたので、あとはこちらになります」

シェイクがジアンに書類のようなものを渡している

「ああ、・・・マキア!これお前の口座に入れとくな」

「??」

見に行けば癒の魔石をうったお金の振込金額と、
今後の癒の魔石の取り扱い契約書のようなものがあった


振込金額はもう見たことのない金額になっている


「・・・もうジアンに任せる~」

何が何だかわからないし、好きにしてくれって感じだ

「あ!!こっちもこっちも!!」

リンクが書類をだしてきた

「せっけんの収益書と、マキアへの振り込み金額確認書類ね」

・・・・いったいいくらになるのだ・・・

「マキア、お前屋敷でも買う?」

ニヤニヤしながらサインしているジアン




屋敷て・・・マジかよ



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