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人属編-36

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まさかこんなことになるとは・・・

部屋に戻って待機している
一人一人にお医者さんが回るようだ

切られている人がいればあたしが手当てするのに・・
ってわけにもいかないか

ジアンはさっきからずっとアンドレア様とダンテ様と話している

きっとあたしのことだろう
まぁバレてしまったら仕方がない

リンクがひょこっと顔を出してきた

「マキア大丈夫だった?」

「うん、平気平気~リンクは?」

へっちゃら~って手をふりふりしている

「あのおばさん助けたんだけど、僕の方見てヒィって言ったんだよ。ひどくない?」

おばさん・・おばさん・・

「もしかして・・ミラ様・・?」

「ああ、そうそう、それ」

おいおいおい、ミラ様をおばさん扱いww

「リンクそれ大きな声で行っちゃだめだからね」

「わかってるよ~でも守ってやったのにさ~ヒィはなくね?」

まぁそうだけどww

「怖かったんじゃないの?リンクの顔が」

「うっわ!僕のこのかわいい女の子みたいな顔を・・・!!」

二人でキャハハと笑っていたらコンコンとノックされカーラが入ってきた

「マキア様、ミレイ様がおいでです、いかがいたしましょうか」
ミレイ様?

「リンクちょっと待っててね~」

「へーい」




扉を開けるとミレイ様が護衛とともに立っていた

「ミレイ様、どうなされましたか?」

さっきの今で・・大丈夫かな

「あ、あの、先ほどはありがとうございました!わたくし、お礼もきちんと申し上げずに・・」

「ええ!いいんですよ!怖かったですね。けがはありませんでしたか?」

「はい、おかげさまで大丈夫です!」

にっこりと笑顔だ
もう平気なようだな

「あの、それで・・・」
なんかもじもじしている

話したいことでもあるのかな?

「あの、よければお入りになりますか?」

「え!いいんですか?」
キラキラした目でみてくる

獣人属の部屋に王族が入るって・・・いいのかな??
よくわからんな・・

一応護衛の人とメイドの人も一緒にいれておくか

「はい。どうぞよければお入りください」

「マキア~?」

が!!
そうだ!リンクいたんだった

「あぁ!すみません、犬地区領主の側近で、友達のリンクです」

「リンク、こちら第二王女のミレイ様です」

リンクがぐてーっとしながら、テーブルに置いておいたDULCISのお菓子を口に詰めているところを挨拶してしまったw

ピキーンと立ち上がって挨拶をする

「このたぶは・・ごきゅげんうりゅわしゅく・・」

口の片側にカップケーキを押し込んでしゃべろうとしている
無理だろう・・・何言ってんだ・・・

「・・っぷ!!きゃははは・・」
ミレイ様が涙目になって笑っているw

「何をお食べになっているの?もしかしてDULCISのお菓子ではありませんか?」と近寄って行ってる

「やっぱり!そうそう!これわたくしも好きなんですよ」

ゴクン!!と大きな音を鳴らして飲みこみ「はい、自分もです」と敬礼ポーズをするリンク

「かしこまらないでください。同じような年齢の方もいらっしゃらなくて、是非お友達になってくれると嬉しいですわ」

同じような年齢・・・

確かにリンクは背が低く幼く見られるが・・・年齢はジアンと同じくらいのはず
あたしだってミレイ様と大差ない身長だけど成人したんだけど・・

「はい、もちろんです。よろしくお願いいたします。」
リンクのキラキラモード初めて見たぞw

いつもぐでたまのように溶けているくせに

少し顔が赤くなっているミレイ様
10以上年齢ちがうからね?だめだよミレイ様



その後はDULCISのお菓子で盛り上がった
リンクのお菓子の熱でミレイ様も興奮している

特に食べたことのない、ケーキ、プリン、ぜリーに関してリンクの話はもう大げさだろうってくらい誇張されている
初めて食べたときはそれはそれは・・・!!ってもうこの世の食べ物ではない!ってww

ミレイ様も「まぁ!!」と興味津々

「それで、そのプリンというのは・・・作るのは難しいのでしょうか?」
プリンが気になったようだ

「いえ、簡単ですが、やはりレシピに関しては公開できません。ですので、厨房をお借りして私が作る・・ということなら可能ですよ」

「僕も手伝います」

リンクがまざってきた。手伝いという名の実食係

「まぁ、それではわたくしも手伝いたいですわ」
いやいやいや、ミレイ様も・・・

「ですが、まだ厨房を借りていいのかの話もしておりませんし・・」
ジアンは事後処理で忙しそうだし何の話もしていない

「ああ、それなら」
ミレイ様が後ろにいたメイドさんに話をしている

「かしこまりました」
頭をさげてメイドさんが出て行った

「今借りられるか聞いておりますので、お待ちください」

「え!今!?」

「やった~!!プリン!!」

リンクが大喜びだけど・・いや、いいのか?
こんな時に・・・

「マキア様たち、あさってまでしかいないんでしょう?」

「・・はぁ」

そうもうあと2泊したら帰る予定だ
だが・・・いいのか・・・



さっきあんなことあって、よくお菓子を作る気になるな



もしかして・・・神経太いのか


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