愛が重いなんて聞いてない

音羽 藍

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新たな草木が靡く風の章

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あきらかに……
ユリウスはまるで天使の様に微笑んで馬車の中で私を背後から抱きしめた。

色々と買い物をして、一つの木箱に満載する程買い込んで、それを腕輪に収納した彼はとても嬉しそうで私は苦笑いしながらも喜んでくれたならいっかと思える程であった。
使わないでくれると思いたい。

ユリウスの方へ顔を向けてそう思っていると、ユリウスの満足げな顔を見てそれから、前を向いてユリウスに体重を預けた。

よく食べているから、身体の成長……む、胸がお母さんに似てきているのはわかっている。

お腹は太ってはいないけど、ぷにっとつまむとしているのはしてる。

「ユリウス、私重くない?足痛くない?」
「うん?大丈夫だ。君の重さは、軽く感じるくらいだ……なんで今更そんな事?」
「えーとね……前より成長しているし、体重増えたかなって思ったから痛くないかなって考えていたのよ。」
「……可愛いな」

私はひざにてをおきながら耳にかかるユリウスの吐息がくすぐったくて少しずらそうとしても、がっつりとお腹を抱きしめられてて、うごけなかった。
背中に温かいユリウスの体温に包まれて幸せだな。



ごとんごとんと揺れる振動に微睡んでいると身体を預けているとユリウスの手が胸や腰や太ももを撫でまわしている事に気がついて焦った。

「そこはだめってっ」
「シアが安心してくれるのは嬉しいけど、少し可愛い過ぎるからイタズラしたくなった。」
「ユリウスっんん……」
「こんなに濡れてるイきそう?」

スカートの中に手を入れられて、ショーツの上から恥丘をゆるりと円を描く様に撫でてから、その後Iラインのあたりをユリウスの指の原で上下に撫でる。上に戻ってきてクリトリスの辺りを小刻みに馬車の振動で強く押しつけられ、耳にかかる吐息と誘惑する様に声をかけられて私は熱い息を溢した。

「寝ぼけながらイキかけてて可愛いシアが見れて幸せだ。」
「だめっなのぉ」

私は首を背けようと動かそうとするが、がっしり掴まれてて動けず、耳に吐息とユリウスの声が流し込まれビクッと感じる。

「ん…っ……ひぁっああぁっ……だめっこえがぁッで……ちゃうぅ……」

だんだんと高まりが来ていると、私はその与えられる快楽に酔いしれながら、口を開けてだらしない顔になっていそうだと思いながらも止められなかった。

「やめる?もうすぐ着くから、やめてもいいよ?」

スッと離されていく事に寂しくてせつなくて私は声を上げた。

「やだぁ……離れないでぇ……ユリウスもっとさわってぇ……」
「ここでイきたい?それとも家で?」

私の答えはわかっているのに、耳を舐められながらゆっくりと笑って言われる声に、私はずるいと思いながら言った。

「はやくここでイきたいのぉ……ひんっ」
「そうか、馬車でイキたいって言うシアも可愛いな。俺の指でイっていいよ。」
「きちゃっ……う……イぐっ」

求めていた刺激がきて、股を淫らにだらしなく開いてイッてしまった。

「ぁぁ………ユリウスのばかぁ」

私はびくんびくんと痙攣しながら、こんな事をするユリウスを罵った。
ギュッと掴んでいたユリウスの服を外しながら、腰に当たるソレは硬くなっており、耳を少しユリウスにチクリと噛まれる。

「んっ」
「シアひどいな。そんな事を言うなんて、シアが求めていたから、奉仕したのに。」
「ユリウスが触るのが悪いの。」

イッた事による疲れと達成感に包まれ、ユリウスの温かな体温と番の匂いに幸せだと思った。
うつらうつらとする視界の中、私はとうとう眠気に負けそうになる。


「眠ってて良いよ、俺が運ぶから……」
「お……おき」

だめだと思いながらも、私はぐらぐらと崩れてユリウスに支えられながら、目を閉じた。





なにかが這う様な感覚だったりとして私は目が覚める。

「あ、目覚めたか?」

その声に安堵してふと目線を向けるとユリウスにお暇様抱っこされ首を舐められながら運ばれていた様で、玄関だという事が周りの景色からわかる。

少し待っててと玄関にある椅子に座らせてくれて頷いて座って待っているとユリウスは扉を閉めて鍵を締めた。

ん?
なんかスースーする様な感覚になにか変だとかんじる。
寝ぼけた思考の中、どこだと考えているとユリウスが近寄ってきた。

「お待たせ、深く寝てたから馬車で来たんだ。寝てると魔法陣の移動は制限されるからね。」
「そうだったの?起こしてくれれば良いのに。それに触るのは今度からよしてよ。聞こえたら恥ずかしいし。」

プイッと私はユリウスを見ていたのを違う方向を見て視線を逸らした。

「君の声を聴かせるなんてする訳がないよ。ちゃんと魔法使っていたさ。」
「いつのまに?」

唖然としていると抱きしめられてずるっと抱き上げられる。

「君が寝かけてからね。馬車で君をイかせるのも楽しいから。」
「だめって」

私は逃れようと離してと言うが、ユリウスは聞かずに私の耳元に囁いた。

「でも、やめてもいいって言ったけど求めたのはシアだぞ?」
「だけど!あれは別……イキかけてたから!」
「俺から逃れようとするなって言っただろ?……そうだここでしようか。今日はまだ調理人の人戻って来てないだろうし。屋敷には二人きりだから。」

がたりとおろされかけて背後から抱えられる。
私は番の誘う様な匂いに幸福感とベッド以外でするという背徳感から、嫌だと言った。

「シア、俺から逃げようとしたから罰としてここでしようか。」
「そんな!」

ユリウスの左腕に腰を掴まれて私は押し倒される様に床に手を置いた。
足先から這う様に手が入り込んで、ふくらはぎから太ももへと上がって来て、お尻へとユリウスの手が揉んできた。

「綺麗だね。こうしているとベッドとは違って楽しいな。」
「ここはだめって、ベッドでしましょう?それにお風呂も入りたいの。」
「こんなにここ求めてるのに?」

ぬぷりと愛液が滴る秘部に指を入れられて、驚いた私は身体をしならせてビクッと揺れた。

「え?したぎっ」
「それはもう外したよ?しっとりべったりついた君の下着は回収してあるから。」

だから、スースーしていたのかと今更気がついて、私は床に手をつきながら、何本か増えていく指に翻弄されながら悶えた。
イキかけた時に抜かれて、私は抜かれてしまう事に残念に思い、感じていることを恥じた。

「……ぁんん」
「シア……俺だけのシア。」

がさがさと彼の衣類を外す音に不安感しかなく、入れられてしまうと逃れたくてもぞもぞと獣の様に四足歩行で逃げ出そうとしていたが、ぬちゃりとなにかが秘部に当たる事に気がついた。

「また……逃げようとしたね?シアは悪い子だ。そうだ次は中庭でもしようか。」
「ぃやだ……ユリウスだめっ」

腰と肩を掴まれ、ふるふると私は首を振って拒否した。

「ここでするから、それだけは許してっ」
「ふーん?シアは外は嫌?」
「見えたら恥ずかしいって。」
「中庭だから、見えないけどな……上から?竜人族が飛ぶかもって?だったら魔法で見えなくすれば良いよな。」
「それはっ」

チクリと首後ろを舐めた後に小さく噛まれた事で、私はビクッと身体を揺らして感じた。

肩に置いていた彼の右手は私の胸を服の上から揉み上げて服のボタンを外して下着から出してしまった。

「シア……気持ち良くなって良いから。もっと快楽に従順になって。どんなシアも好きだから、楽しんで……我慢しなくて良いんだ。」
「そ、それはっ」

私の心の奥底に眠る愛しているユリウスの前ではしたなく乱れて求める事はしたくないという淡い気持ちさえも見透かされた気さえした。
それよりも、ユリウスのしたい事はしてあげたいという気持ちが強く心にあり私は恥ずかしく思い、顔に熱が集まるのを感じた。

「……ユリウスのしたい事は叶えたいわ。」
「ッ……シアはほんと……可愛いな」

胸を揉んでいたユリウスの手は下半身へと進んだ。
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