16 / 80
第16話 女の裏切りは香水みたいなもんさ……あ、俺香水嫌いだった。
しおりを挟む
「ふふん? 私を買収した積りか?」
メラニーさんが戦闘モードに入りそう。
「いえ、いえ。本当にお印ですよ、おしるし。これを見たらトーメーを思い出して下さいっていう」
大した値打ちはないしね。試作品だもん。
「度胸は認めてやろう。向上心のある奴は嫌いじゃない」
「そう言っていただければ、苦労して作った甲斐があります。何せ処女作なんで」
「1作目を人に押しつけたのか? 貴様、良い根性だな」
うーん。言い方次第だね。こちらとしては記念作品扱いなんだけどね。
「愛の証ということになりませんか?」
「知らんな。名刺代わりに譲ってもらおう」
見事な受け流し。受け取ってもらえるだけ、良しとしましょう。
「ありがとうございます。新作はウェンディさんを通して販売したいと思いますんで」
「うむ。伝えておこう。売れる物が出来たら持って来い」
メラニーさんは鞄から60マリを取り出して、テーブルに置いた。
「毎度ありがとうございます」
俺が銀貨の山を受け取ろうとすると、メラニーさんは同じ高さの山を隣に置いた。
「こっちは見舞いだ」
はあ、成程。奢られっぱなしじゃ面子が立たないと。
「ありがとうございます。精の付く物でも食べさせてもらいます」
これを受け取らないとメラニーさんの顔を潰すことになるからね。俺は値引きをした。メラニーさんは見舞いを渡した。これで手打ちということだね。
俺は素直に見舞金60マリを受け取った。
『見舞いは当たり前ニャ。自分で襲撃を仕掛けたんだからニャ』
あら、アリスさんぶっちゃけちゃうのね。そうだろうと思ったけど。
『ゴンゾーラ商会が裏で動かなければ、ごろつきがトーメーのことを知っている訳がないニャ』
そりゃそうだ。人前で金塊を見せびらかした訳じゃないからなぁ。金塊を見つけてきたら、待ってましたとばかり強請りに来たからね。そんなにタイミングよく動けるはずないわさ。
メラニーさんだろうねぇ、黒幕は。60マリは「詫び料」かな。見舞いというよりは。
ごろつきに絞められて沈むようならそれまでの男。そういう試しなんでしょう。
『気持ちがいい訳ないけどな』
だが、こっちにはアドバンテージがある。
メラニーさん、あんたが相手にしているのが60過ぎの爺だとは知らないだろ? はたちの餓鬼と思ってくれたら、こっちは楽だぜ?
「後はウェンディと詰めるがいい。私はこれで失礼する。また会おう」
後も振り返らずメラニーさんは去って行った。はい、はい、お嬢ちゃん。今度はもう少しまともな役者を連れて来な。
『静かに暮らしたいだけなんだけどな』
『ちょっと目立てしまったニャ。金塊を持ち込むのを控えれば、落ち着くニャ』
あれは悪目立ちしたなぁ。狙って出来ることじゃないけどね。これからは職人として地に足の着いた暮らしをしましょう。
ウェンディさんとの商談は、事もなく進んだ。こちらが売りたい物、大体の相場を話し合い、後は現物を見ながら詰めようということになった。
『職人として生きるなら、自分で砂金を集めなくてもよいかな?』
『そうだニャ。仕込みの資金も溜まったし、一次産業から二次産業に移行するニャ』
山に登るのは時間が掛かるからね。悪くはないけど、そろそろ次の段階に進もうか。
「アクセサリー、置物、革細工、それに釣り具ですか? 手広いですね」
「何が売れるか良く分からないんでね。いろいろ試してみます」
「結構です。中程度の品質であれば売り先はあります」
店にある範囲で売れ筋の品物と、大体の仕入れ値を教えてもらった。うーん、革細工はあまり儲かる気がしないな。
『ブランド物がないからニャ』
『そうだな。皮革製品は普段使いの道具だからね』
革細工と疑似針は趣味程度に自分が欲しい物を作ろうかな。主力は金銀の彫金にしよう。
拠点に戻った俺達は旅の埃を落とすのも早々に、作戦会議を開いた。
「アリスから式神軍団の運用について、1つ提案があるニャ」
「真面目な提案なら乗るよ? どうしたいの?」
俺よりも賢い人工知能様が言うことである。まともな話なら勿論従うのに吝かではない。
「集めやすさと普段の維持を考えると、式はどうしても虫中心になるニャ」
「まあね。犬や猫でも何十匹も集めては置けないわな」
場所だけでも大変だし、餌や水も必要だ。多頭飼いは問題になるケースが多いよね。
その点、虫なら場所を取らない。「蟲使い」なら数で勝負だもんね。
「たとえ虫でも10匹や100匹ならともかく、数千、数万となったら世話が大変ニャ」
「そうだよね。数万は最早災害レベルだな」
「そこで提案ニャ。この際養蜂家になるニャ!」
「ハチを飼うの?」
「そうニャ。養蜂なら巣箱1つに数万匹の蜜蜂を養えるニャ」
「ああー、そうか。あの四角い箱ね。あれなら庭に置けるか」
「しかも蜂蜜が採れるので、売り物に出来るという一石二鳥!」
成程。それは良く出来たプランだ。美味しいホットケーキが食べられるし。
「普通の蜜蜂は1回針を刺したら死んでしまうニャが、式を取り憑かせれば再生可能に出来るニャ」
確かに「蜂の一刺し」で死んでしまったら連戦が利かない。回復機能付きならリサイクル出来るね。SDGs軍団。
「いいと思うけど、養蜂をやるなら人手が必要じゃないか?」
「何人か雇って使うニャ」
秘密だらけの俺達だけど、人と触れ合わずには生きていけない。ぼっちで生きるなら転生した意味がない。
だったら、俺からも提案がある。
「人を雇うなら、あいつらじゃどうだろう?」
「あいつらって、あいつらニャ?」
そう。トビーに膝をぶっ壊され、辛くも生き残った6人のチンピラ。あいつらだ。
「甘ーい! インドのお菓子……」
「グラブ・ジャムンはもういいからさ。理由を聞いてくれる?」
「グラブ・ジャムンのしつこさを一度味わってみるべきニャ。理由があるなら言ってみるニャ」
「どうせ他人を入れるなら、柵が出来た相手の方が付き合いやすいだろ?」
「マイナスからのスタートニャが」
「それにしたって、こっちの実力を知ってるから無茶はして来ないさ」
「全員片脚を壊されてるから、もう暴力は無理ニャ」
そこだよ。片足が利かないチンピラが6人。これからどうやって生きて行くのさ? どう考えても悪いことするぜ?
その原因は奴ら自身だが、最後の一押しは俺がやった。俺に付き纏う蜘蛛の糸。
「いっそのこと家で雇っちまえば、世間に迷惑が掛からないだろ?」
「トーメー・ゾンビ軍団の怖さを知ってるから、裏切る可能性は却って低いかもニャ」
「そういうこと」
式を取り憑かせればコントロールは自由だなんて呟かないでよ、アリスさん。洗脳禁止だからね。
「監視だけで十分だろ。離れに住ませれば秘密を見られる機会も減るし」
「リスク・ゼロでないのは誰を入れても同じニャ。あいつらならいざという時、遠慮なく抹殺できるニャ」
幸いなことに我が家には庭に小屋がある。6人が済むには多少手狭だが、そのうち増築すればいい。庭が無駄に広い物件なのだ。
「そうと決まれば、明日の朝から動いてみようかね? ウェンディさん経由でメラニーさん案件にしちまえば、話が早いだろ?」
ゴンゾーラ商会の従業員でもないチンピラを雇う話を、なぜ自分に持って来たって騒ぐかもな。
お嬢ちゃん、それが世間の柵ってもんですよ。払おうとして払えない蜘蛛の糸。
俺の迷惑分は60マリの見舞金でチャラにしたつもりかもしれんが、「あいつらの膝の分」はまだ清算出来てないだろう? 目腐れ金でも渡して手を切った積りかね?
「それこそ、グラブ・ジャムンより……」
「甘――いニャ」
メラニーさんが戦闘モードに入りそう。
「いえ、いえ。本当にお印ですよ、おしるし。これを見たらトーメーを思い出して下さいっていう」
大した値打ちはないしね。試作品だもん。
「度胸は認めてやろう。向上心のある奴は嫌いじゃない」
「そう言っていただければ、苦労して作った甲斐があります。何せ処女作なんで」
「1作目を人に押しつけたのか? 貴様、良い根性だな」
うーん。言い方次第だね。こちらとしては記念作品扱いなんだけどね。
「愛の証ということになりませんか?」
「知らんな。名刺代わりに譲ってもらおう」
見事な受け流し。受け取ってもらえるだけ、良しとしましょう。
「ありがとうございます。新作はウェンディさんを通して販売したいと思いますんで」
「うむ。伝えておこう。売れる物が出来たら持って来い」
メラニーさんは鞄から60マリを取り出して、テーブルに置いた。
「毎度ありがとうございます」
俺が銀貨の山を受け取ろうとすると、メラニーさんは同じ高さの山を隣に置いた。
「こっちは見舞いだ」
はあ、成程。奢られっぱなしじゃ面子が立たないと。
「ありがとうございます。精の付く物でも食べさせてもらいます」
これを受け取らないとメラニーさんの顔を潰すことになるからね。俺は値引きをした。メラニーさんは見舞いを渡した。これで手打ちということだね。
俺は素直に見舞金60マリを受け取った。
『見舞いは当たり前ニャ。自分で襲撃を仕掛けたんだからニャ』
あら、アリスさんぶっちゃけちゃうのね。そうだろうと思ったけど。
『ゴンゾーラ商会が裏で動かなければ、ごろつきがトーメーのことを知っている訳がないニャ』
そりゃそうだ。人前で金塊を見せびらかした訳じゃないからなぁ。金塊を見つけてきたら、待ってましたとばかり強請りに来たからね。そんなにタイミングよく動けるはずないわさ。
メラニーさんだろうねぇ、黒幕は。60マリは「詫び料」かな。見舞いというよりは。
ごろつきに絞められて沈むようならそれまでの男。そういう試しなんでしょう。
『気持ちがいい訳ないけどな』
だが、こっちにはアドバンテージがある。
メラニーさん、あんたが相手にしているのが60過ぎの爺だとは知らないだろ? はたちの餓鬼と思ってくれたら、こっちは楽だぜ?
「後はウェンディと詰めるがいい。私はこれで失礼する。また会おう」
後も振り返らずメラニーさんは去って行った。はい、はい、お嬢ちゃん。今度はもう少しまともな役者を連れて来な。
『静かに暮らしたいだけなんだけどな』
『ちょっと目立てしまったニャ。金塊を持ち込むのを控えれば、落ち着くニャ』
あれは悪目立ちしたなぁ。狙って出来ることじゃないけどね。これからは職人として地に足の着いた暮らしをしましょう。
ウェンディさんとの商談は、事もなく進んだ。こちらが売りたい物、大体の相場を話し合い、後は現物を見ながら詰めようということになった。
『職人として生きるなら、自分で砂金を集めなくてもよいかな?』
『そうだニャ。仕込みの資金も溜まったし、一次産業から二次産業に移行するニャ』
山に登るのは時間が掛かるからね。悪くはないけど、そろそろ次の段階に進もうか。
「アクセサリー、置物、革細工、それに釣り具ですか? 手広いですね」
「何が売れるか良く分からないんでね。いろいろ試してみます」
「結構です。中程度の品質であれば売り先はあります」
店にある範囲で売れ筋の品物と、大体の仕入れ値を教えてもらった。うーん、革細工はあまり儲かる気がしないな。
『ブランド物がないからニャ』
『そうだな。皮革製品は普段使いの道具だからね』
革細工と疑似針は趣味程度に自分が欲しい物を作ろうかな。主力は金銀の彫金にしよう。
拠点に戻った俺達は旅の埃を落とすのも早々に、作戦会議を開いた。
「アリスから式神軍団の運用について、1つ提案があるニャ」
「真面目な提案なら乗るよ? どうしたいの?」
俺よりも賢い人工知能様が言うことである。まともな話なら勿論従うのに吝かではない。
「集めやすさと普段の維持を考えると、式はどうしても虫中心になるニャ」
「まあね。犬や猫でも何十匹も集めては置けないわな」
場所だけでも大変だし、餌や水も必要だ。多頭飼いは問題になるケースが多いよね。
その点、虫なら場所を取らない。「蟲使い」なら数で勝負だもんね。
「たとえ虫でも10匹や100匹ならともかく、数千、数万となったら世話が大変ニャ」
「そうだよね。数万は最早災害レベルだな」
「そこで提案ニャ。この際養蜂家になるニャ!」
「ハチを飼うの?」
「そうニャ。養蜂なら巣箱1つに数万匹の蜜蜂を養えるニャ」
「ああー、そうか。あの四角い箱ね。あれなら庭に置けるか」
「しかも蜂蜜が採れるので、売り物に出来るという一石二鳥!」
成程。それは良く出来たプランだ。美味しいホットケーキが食べられるし。
「普通の蜜蜂は1回針を刺したら死んでしまうニャが、式を取り憑かせれば再生可能に出来るニャ」
確かに「蜂の一刺し」で死んでしまったら連戦が利かない。回復機能付きならリサイクル出来るね。SDGs軍団。
「いいと思うけど、養蜂をやるなら人手が必要じゃないか?」
「何人か雇って使うニャ」
秘密だらけの俺達だけど、人と触れ合わずには生きていけない。ぼっちで生きるなら転生した意味がない。
だったら、俺からも提案がある。
「人を雇うなら、あいつらじゃどうだろう?」
「あいつらって、あいつらニャ?」
そう。トビーに膝をぶっ壊され、辛くも生き残った6人のチンピラ。あいつらだ。
「甘ーい! インドのお菓子……」
「グラブ・ジャムンはもういいからさ。理由を聞いてくれる?」
「グラブ・ジャムンのしつこさを一度味わってみるべきニャ。理由があるなら言ってみるニャ」
「どうせ他人を入れるなら、柵が出来た相手の方が付き合いやすいだろ?」
「マイナスからのスタートニャが」
「それにしたって、こっちの実力を知ってるから無茶はして来ないさ」
「全員片脚を壊されてるから、もう暴力は無理ニャ」
そこだよ。片足が利かないチンピラが6人。これからどうやって生きて行くのさ? どう考えても悪いことするぜ?
その原因は奴ら自身だが、最後の一押しは俺がやった。俺に付き纏う蜘蛛の糸。
「いっそのこと家で雇っちまえば、世間に迷惑が掛からないだろ?」
「トーメー・ゾンビ軍団の怖さを知ってるから、裏切る可能性は却って低いかもニャ」
「そういうこと」
式を取り憑かせればコントロールは自由だなんて呟かないでよ、アリスさん。洗脳禁止だからね。
「監視だけで十分だろ。離れに住ませれば秘密を見られる機会も減るし」
「リスク・ゼロでないのは誰を入れても同じニャ。あいつらならいざという時、遠慮なく抹殺できるニャ」
幸いなことに我が家には庭に小屋がある。6人が済むには多少手狭だが、そのうち増築すればいい。庭が無駄に広い物件なのだ。
「そうと決まれば、明日の朝から動いてみようかね? ウェンディさん経由でメラニーさん案件にしちまえば、話が早いだろ?」
ゴンゾーラ商会の従業員でもないチンピラを雇う話を、なぜ自分に持って来たって騒ぐかもな。
お嬢ちゃん、それが世間の柵ってもんですよ。払おうとして払えない蜘蛛の糸。
俺の迷惑分は60マリの見舞金でチャラにしたつもりかもしれんが、「あいつらの膝の分」はまだ清算出来てないだろう? 目腐れ金でも渡して手を切った積りかね?
「それこそ、グラブ・ジャムンより……」
「甘――いニャ」
13
あなたにおすすめの小説
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
鈴白理人
ファンタジー
北の辺境で雨漏りと格闘中のアーサーは、貧乏領主の長男にして未来の次期辺境伯。
国民には【スキルツリー】という加護があるけれど、鑑定料は銀貨五枚。そんな贅沢、うちには無理。
でも最近──猫が雨漏りポイントを教えてくれたり、鳥やミミズとも会話が成立してる気がする。
これってもしかして【動物スキル?】
笑って働く貧乏大家族と一緒に、雨漏り屋敷から始まる、のんびりほのぼの領地改革物語!
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる