8 / 8
第八日 そして言葉が残った。
しおりを挟む
せかいにはうつくしいことばがみちていた。
にほんじんはそとのせかいとことばをかわし、すぎることもたらざることもなく、こころをかよわせた。
このせかいではにほんはせかいのいちいんとしてそのやくわりをはたし、せかいはぜんにしてひとつであった。
「きょうこう」も、「せんそう」も、「ききん」もなかった。
かみはみて、「よし」とされた。
だいはちにちである。
その美しい言葉を操る人がいた。「五七五」に心を映し、世界の美を人々に伝えた。
松尾芭蕉である。
第八日目、世界は彼に制覇された。
神は見て、沈黙した――。
(完)
にほんじんはそとのせかいとことばをかわし、すぎることもたらざることもなく、こころをかよわせた。
このせかいではにほんはせかいのいちいんとしてそのやくわりをはたし、せかいはぜんにしてひとつであった。
「きょうこう」も、「せんそう」も、「ききん」もなかった。
かみはみて、「よし」とされた。
だいはちにちである。
その美しい言葉を操る人がいた。「五七五」に心を映し、世界の美を人々に伝えた。
松尾芭蕉である。
第八日目、世界は彼に制覇された。
神は見て、沈黙した――。
(完)
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる