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ひとり おまけ ※
※本番なしですが変態全開なのでお気をつけください。
〈加賀編〉
通話を終了させ、車から降りた。
倉知が謝った理由は、容易に想像できた。
多分、あのあと、俺をネタに自慰をした。
いつもより濃いめのキスをしたせいだろうか。それとも「七世」と呼んだから?
本当に、素直というか、ピュアというか。
可愛い奴め。
「加賀君、何かいいことあった?」
営業のフロアに入ると、挨拶をすっ飛ばして前畑が言った。
「すごい嬉しそうだけど」
「え、わかる? 聞きたい?」
「聞きたいっ」
「教えなーい」
唇に人差し指を当てると、「もう! もう! もう」と前畑が体をくねらせて悶絶する。
「七世君絡みでしょ? いやらしいんだから!」
そう、いやらしいのだ。朝、ディープキスで別れた結果、興奮した倉知が俺をおかずに一人でせっせと放出したらしい。
包み隠さず報告したいところだが、完全なるセクハラだからやめた。
その日は一日、とても気分がよかった。
きっと倉知は罪悪感でいっぱいで、だから謝ってきたのだろうが、その思考パターンがめちゃくちゃ愛しい。恋人をネタにオナニーしたからと言って、謝る必要はないし、そもそもが、いちいち本人に教えてやらなくてもいい。黙っていればいいのに。あなたをネタに、してしまいましたと謝るつもりだろう。
俺も倉知をネタに抜いたことはある。それを本人にわざわざ伝えもした。反応が見たかったからだ。
恥ずかしがるのが可愛い。あのでかい図体で、頬を染めて、乙女のようにモジモジするのだから罪深い。その乙女が、ベッドの上では完全に男の顔になり、欲望をぶつけてくる。
最高だ。あいつは最高だ。
俺で抜いただろ、と問いつめて、可愛くてカッコイイあいつを、羞恥で震えさせてやる。
帰宅後。
スライディング土下座からの、思った通りの展開。ただ予想外だったのはパンツの件だ。倉知は俺のパンツをどうにかしたらしい。
匂いを嗅いだのでもなく、被ったのでもないなら、なんなのだ。煮詰めて食ったとでもいうのか。まさかそこまで高度なプレイはやるまい。せいぜいが、使用済みのパンツを眺めてシコシコする程度だろう。
「あの、本当にやるんですか?」
ベッドの上で正座した倉知が、緊張した様子で不安そうに訊いた。
夕食そっちのけで、今からオナニーの実演が始まる。自分でもどうかしていると思うが、これを楽しみに今日の仕事を頑張ったのだ。言うなれば、ご褒美だ。
「うん、見せて」
クローゼットから自分の下着を取り出すと、はい、と倉知の膝に置く。それから、スーツのままベッドの端に腰かけて、倉知の股間を見る。
朝、抜いたから今はもう無理だと、常人なら言い訳にできる。でも倉知だ。ミスター無尽蔵だ。俺の目の前で、俺をネタに、自慰をする。そう思っただけで興奮してしまう、素直ないい子なのだ。
「あ、パンツ脱ごうか?」
「えっ」
「脱ぎたてのほうが燃えるかなって」
「いや、あの、加賀さん」
「ん?」
「く、口で」
「え、何、口で?」
思わず身を乗り出すと、倉知が「違います」と赤くなった。
「口で説明するのじゃ駄目ですか?」
「駄目です。やってみせてください。今、ここで、俺の目の前で」
「……意地悪」
ぼそりと呟いたのが聞こえた。可愛いなおい、と押し倒したいところだが、堪えた。そういう場合ではない。
「チンコ出して」
ビクン、と倉知の肩が上がった。目が合う。少し、涙ぐんでいるのがそそる。無言でうなずくと、倉知がようやく動き出した。ベルトを外し、ファスナーを下ろし、股間に手を突っ込んで、根元をつかんで剥き出しにする。
「もうフル勃起?」
下唇を噛んで、恥ずかしそうに顔を背ける姿にムラムラくる。いろいろしたい。でも今は、我慢のときだ。
倉知の手が、俺のパンツをつかむ。It's show time! と脳内で吠えた。どう「使った」のか、とくと見せてくれ。
「あの、こう、こうやって、包むっていうか、か、……被せて、こす、擦ったんです」
上ずった声で、丁寧に解説すると、勃起したペニスにパンツを覆い被せた。耳まで真っ赤だ。なんて可愛いんだ。健気だ。いじらしい。でも、わかった、もういいよ、とは言わない。
「やってみて」
「え……」
「擦ってみせて。やってるとこ見たい」
俺が引きさがらないことくらい、わかっている。倉知は一瞬ためらいを見せたあとで、手を動かし始めた。パンツを被せたペニスをごしごしと擦る様を、じっくりと観察する。不思議だ。丸見えのペニスより、布越しのほうが、大きさと形が露骨にわかる。とても卑猥だ。倉知が手を上下させるのを、夢中で見つめた。
吹っ切れたのか、止まらなくなったのか、俺の視線をものともしない。次第に勢いづいてきた。ペニスの先端を覆う生地が、湿って変色している。倉知の息が、上がる。
「加賀さん……」
切なげに呼ばれ、ぎくりとした。股間から目を上げ、見つめ合う。
「あっ……、あ、好き、加賀さん……っ」
視線と声に、射貫かれた。喉元で心臓が大きく跳ね、息が詰まる。みぞおちが痛んで、下腹に快感が渦巻いた。ものすごく、ヤりたい。
「加賀さん、もう、出ます」
倉知が手を休めずに言った。
「もう、イキたい。加賀さんのパンツ、汚しちゃいます、けど、このまま、出してもいい?」
息を荒げて途切れ途切れに訊いてくる。俺のパンツにぶちまける様を、見たい。
でも。
倉知の手首をつかんで、止めた。
「もったいない」
「……え?」
「オナニーで出すの、もったいない。俺の中に出して」
倉知が唾を飲み込んだのがわかった。喉仏が大きく上下した。加賀さん、と泣き声で言って、のしかかってくる。ズボンの上から俺の股間を揉みしだき、荒々しく唇を塞ぐ。
俺を全力で欲して、貪るオス。
やはり、俺の男は最高だ。
〈おわり〉
〈加賀編〉
通話を終了させ、車から降りた。
倉知が謝った理由は、容易に想像できた。
多分、あのあと、俺をネタに自慰をした。
いつもより濃いめのキスをしたせいだろうか。それとも「七世」と呼んだから?
本当に、素直というか、ピュアというか。
可愛い奴め。
「加賀君、何かいいことあった?」
営業のフロアに入ると、挨拶をすっ飛ばして前畑が言った。
「すごい嬉しそうだけど」
「え、わかる? 聞きたい?」
「聞きたいっ」
「教えなーい」
唇に人差し指を当てると、「もう! もう! もう」と前畑が体をくねらせて悶絶する。
「七世君絡みでしょ? いやらしいんだから!」
そう、いやらしいのだ。朝、ディープキスで別れた結果、興奮した倉知が俺をおかずに一人でせっせと放出したらしい。
包み隠さず報告したいところだが、完全なるセクハラだからやめた。
その日は一日、とても気分がよかった。
きっと倉知は罪悪感でいっぱいで、だから謝ってきたのだろうが、その思考パターンがめちゃくちゃ愛しい。恋人をネタにオナニーしたからと言って、謝る必要はないし、そもそもが、いちいち本人に教えてやらなくてもいい。黙っていればいいのに。あなたをネタに、してしまいましたと謝るつもりだろう。
俺も倉知をネタに抜いたことはある。それを本人にわざわざ伝えもした。反応が見たかったからだ。
恥ずかしがるのが可愛い。あのでかい図体で、頬を染めて、乙女のようにモジモジするのだから罪深い。その乙女が、ベッドの上では完全に男の顔になり、欲望をぶつけてくる。
最高だ。あいつは最高だ。
俺で抜いただろ、と問いつめて、可愛くてカッコイイあいつを、羞恥で震えさせてやる。
帰宅後。
スライディング土下座からの、思った通りの展開。ただ予想外だったのはパンツの件だ。倉知は俺のパンツをどうにかしたらしい。
匂いを嗅いだのでもなく、被ったのでもないなら、なんなのだ。煮詰めて食ったとでもいうのか。まさかそこまで高度なプレイはやるまい。せいぜいが、使用済みのパンツを眺めてシコシコする程度だろう。
「あの、本当にやるんですか?」
ベッドの上で正座した倉知が、緊張した様子で不安そうに訊いた。
夕食そっちのけで、今からオナニーの実演が始まる。自分でもどうかしていると思うが、これを楽しみに今日の仕事を頑張ったのだ。言うなれば、ご褒美だ。
「うん、見せて」
クローゼットから自分の下着を取り出すと、はい、と倉知の膝に置く。それから、スーツのままベッドの端に腰かけて、倉知の股間を見る。
朝、抜いたから今はもう無理だと、常人なら言い訳にできる。でも倉知だ。ミスター無尽蔵だ。俺の目の前で、俺をネタに、自慰をする。そう思っただけで興奮してしまう、素直ないい子なのだ。
「あ、パンツ脱ごうか?」
「えっ」
「脱ぎたてのほうが燃えるかなって」
「いや、あの、加賀さん」
「ん?」
「く、口で」
「え、何、口で?」
思わず身を乗り出すと、倉知が「違います」と赤くなった。
「口で説明するのじゃ駄目ですか?」
「駄目です。やってみせてください。今、ここで、俺の目の前で」
「……意地悪」
ぼそりと呟いたのが聞こえた。可愛いなおい、と押し倒したいところだが、堪えた。そういう場合ではない。
「チンコ出して」
ビクン、と倉知の肩が上がった。目が合う。少し、涙ぐんでいるのがそそる。無言でうなずくと、倉知がようやく動き出した。ベルトを外し、ファスナーを下ろし、股間に手を突っ込んで、根元をつかんで剥き出しにする。
「もうフル勃起?」
下唇を噛んで、恥ずかしそうに顔を背ける姿にムラムラくる。いろいろしたい。でも今は、我慢のときだ。
倉知の手が、俺のパンツをつかむ。It's show time! と脳内で吠えた。どう「使った」のか、とくと見せてくれ。
「あの、こう、こうやって、包むっていうか、か、……被せて、こす、擦ったんです」
上ずった声で、丁寧に解説すると、勃起したペニスにパンツを覆い被せた。耳まで真っ赤だ。なんて可愛いんだ。健気だ。いじらしい。でも、わかった、もういいよ、とは言わない。
「やってみて」
「え……」
「擦ってみせて。やってるとこ見たい」
俺が引きさがらないことくらい、わかっている。倉知は一瞬ためらいを見せたあとで、手を動かし始めた。パンツを被せたペニスをごしごしと擦る様を、じっくりと観察する。不思議だ。丸見えのペニスより、布越しのほうが、大きさと形が露骨にわかる。とても卑猥だ。倉知が手を上下させるのを、夢中で見つめた。
吹っ切れたのか、止まらなくなったのか、俺の視線をものともしない。次第に勢いづいてきた。ペニスの先端を覆う生地が、湿って変色している。倉知の息が、上がる。
「加賀さん……」
切なげに呼ばれ、ぎくりとした。股間から目を上げ、見つめ合う。
「あっ……、あ、好き、加賀さん……っ」
視線と声に、射貫かれた。喉元で心臓が大きく跳ね、息が詰まる。みぞおちが痛んで、下腹に快感が渦巻いた。ものすごく、ヤりたい。
「加賀さん、もう、出ます」
倉知が手を休めずに言った。
「もう、イキたい。加賀さんのパンツ、汚しちゃいます、けど、このまま、出してもいい?」
息を荒げて途切れ途切れに訊いてくる。俺のパンツにぶちまける様を、見たい。
でも。
倉知の手首をつかんで、止めた。
「もったいない」
「……え?」
「オナニーで出すの、もったいない。俺の中に出して」
倉知が唾を飲み込んだのがわかった。喉仏が大きく上下した。加賀さん、と泣き声で言って、のしかかってくる。ズボンの上から俺の股間を揉みしだき、荒々しく唇を塞ぐ。
俺を全力で欲して、貪るオス。
やはり、俺の男は最高だ。
〈おわり〉
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