最初から最強ぼっちの俺は英雄になります

総長ヒューガ

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雷帝・第2王国

二百一話 自分を壊す覚悟

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 日本へ帰還した、クレア、莉乃香、紫織、レンであったが、一つ忘れていたことがあった

「「「「ゲームデータがないーーーー!!!」」」」

「ゲームデータが無いよ!どうしよどうしよ!」

「と、とりあえず落ち着こう!クレアさん!」

「紫織、アンタが落ち着きなさいよ………」

「み、みんな落ち着けー!!」

   相変わらず慌ただしい英雄ギルドであった、だが本当にデータが無いままではミラエルを助けることは出来ない。相手はデータがあり、武器もあり、恐らく最強格の人物。多分これから戦っていく相手は全て最強格の相手
   これからその最強格であろう者と戦うというのにも関わらず、英雄ギルドは怯えてすらない、強敵と戦いすぎてもはや慣れてしまっている。だがデータもない状況でどうやってミラエルを救い出すのか、まだ考えていない

レッドゾーンドラゴンが居ない限り、戦うことは不可能だろう

「とりあえずこのまま向かってみるか?」

「そうね、向かうしか無さそうね。データが無い以上戦えない、でもミラエルを救い出さないといけないわ」

「何も無いけど、戦えるの?」

「さあ?」

「さあって………お兄ちゃん………」

「とりあえず向かうわよ、スタジアムに」

頷く

   データが無いまま、蓮達はスタジアムの方へ向かって行った。蓮達はデータも武器も無いままどうやって戦うのだろうか、武器は拳一つしかない。どう見ても戦えない、レッドゾーンドラゴンは何処に居るのだろうか、彼が居ないと戦えない
   戦うことが出来ないまま、スタジアムに着いてしまった。スタジアムに着いたのはいいが、まだ戦い方は考えていない。どうするかも考えていない。どうやったら勝てるのか、相手は武器を所持している。武器vs素手、圧倒的不利な状況である

黒コートの男の前に立った

クエスト10-8「黒コートの男を倒し、ミラエルを救出せよ」

『来たな、英雄』

「レンさん………っ!」

「やっぱり脅しか、ミラエルに何を吹き込みやがった」

『貴様には関係無いだろう?』

「関係………か」

一歩前に出た

「あるに決まってんだろ?ミラエルは俺の仲間だ」

「っ………」

「蓮………?」

 (蓮から感じる値が、おかしくなってる………)

    これからもっと強い奴らと戦うっていうのに、こんな所で立ち止まっちゃいられない

今までのデータ、全てを捨てろ

人間、そんなのは要らない

日本でも、ゲームでも、人間は要らない

 蓮の髪型が段々と白に変わっていく、現実世界ではデータを使う事は出来ない、だが蓮には出来る。絶対にぶっ飛ばすという強い意志を持つことによって、人間を捨てることによって発動する

オーバーフロー

値が限界値を達することで発動する、蓮の新しいスキル

『嘘だろ………こいつ、データを取り出してきやがった……!』

「お兄ちゃん、何処からそれを…………」

「あんた………人間捨てたわね………」

「蓮、目も変わってる………一体どうなってるの……?」

 (今まで、人間になってたから、敵に負けたことがあった。これから怪物として生きろ、俺に人間なんて要らねぇ)

鞘を持つ

スキル 雷切

凄まじいスピードで黒コートの男を切り裂いた

『ッ!かハッ!』

 (何だコイツっ!なんなんだ!)

  レンにはもう人間なんて要らない、人間を捨てた速さ。人間を捨てたからこそ、行ける速さ。誰よりも強くなれ、ブラックナイトよりも強くなれ。人間を捨てて、怪物となれ。怪物となって、強敵を、クソ野郎を倒せ、誰にも負けるな

と誰かに囁かれた

  武器に対抗する為には、誰かがデータを取り出して、それを対抗するしかない、だからレンが人間を捨てて、データを取り出して、対抗し始めた

「ほら、俺に勝ってみろ。勝てるから、ミラエルを攫ったんだろ?やってみろよ、害虫野郎」

『このガキ、口まで悪くなるのかよ………!』

「人間を捨てたんだから当たり前だろ?人間の優しさも捨ててやってるんだから、早く来いよ」

『このガキ!!』

 (蓮、あんた、本当に人間を捨てたの?人間を捨てて、本気で良かったのかしら………)

 (私………迷惑かけないためにレンさんとお別れしたはず………なのになんで人間を捨ててまで私を救おうとするんですか………)

  レンは人間の優しさを捨て、相手に悪口を言うようになってしまった。レンはこれでよかった、レンは人間になっていたから、救えるものも救えずに居た、人間だったから、敵に負けることが何度もあった。負けを経験して強くなろうとしたらダメ
   負けを経験して強くなろうとしたら、絶対に次も勝てないことがある、負けを経験して強くなるより、人間を捨てて、強くなった方が勝率が上がる。人間の優しさももちろん要らない、優しさなんてあったら、より勝てない

今まで経験したものは全部捨てていい

新しい自分に変えて、勝率を上げろ

全部ぶっ壊せ、全部変えろ

『ならよ、ガキ、スピードは勝てるかな』

「スピード?あぁ、あれか、古いな」

『あ?舐めんな!』

一瞬で後ろに回り込む

スキル デコイ

今、斬ろうとしているレンは

『はっ!貰ったァ!』

斬ったが、それはデコイ

「言ったろ、古いって、スピード使ってると、死ぬぞ?お前」

『は?んなっ、いつの間に後ろから………!』

    一振で相手を吹き飛ばした、スピード勝負という古臭いスキルはもうレンには無い。あの時スピード勝負していた頃はもう捨てた、勝率が上がる勝負の仕方をする。勝率が上がる勝ち方をした方が、必ず勝てる。古臭い戦い方なんて要らない
    これが今のレンの戦い方である、吹き飛ばされた黒コートの男はぶつかった壁から出てきた。レンは決着を早めるために、2本目の剣を取り出した。こんな奴に時間をかけたくないと言わんばかりに本気を出そうとする

『は、ははは!やってみろ!英雄ゥ!二刀流で勝って………み…………ろ………かハッ……』

「ほら、終わったよ。勝った」

「瞬きした瞬間にあの人の前まで行った………」

「お兄ちゃん、どうしちゃったの………?」

「分からないわよ、私にも」

『馬鹿………な………でも………ここは日本だ………お前……は!ただの殺人犯と………なる!ははは………はっはははは!』

「何を言ってるんだ?人間を捨てたつったろ?んな事はどうでもいい、殺人犯になろうがなんだろうが、お前を倒すという目的は果たされた。そのまま死ね」

『うっ………ごはっ!なん………だこれ………っ!あ゛あ゛あ゛あ゛っ!どく………か………てめっ………』

「安らかになれないようにしてやるから、地獄でもどうぞ、毒で苦しんでな。謎の黒コートさん」

「お………ぼ………えて………ろ…………」

    黒コートの男はレンの目の前で倒れて死んだ、日本で殺すのは殺人犯となるが、レンはそれを気にせず殺した。殺人犯になろうがなるまいがレンには関係無かった。人間を捨てたレンはもうなんも関係無かった。勝つ、何がなんでも勝とうとする
    最強格であろう黒コートの男の名を聞くまでも無く圧倒し、スピードも圧倒し、最強格より最強になったレンは武器を戻した。だが白い目と白い髪は戻らなかった。もうあの頃のレンは戻らず、新しいレンで戦い抜く

クエスト10-8「黒コートの男を倒し、ミラエルを救出せよ」がクリアされました

「悪い、戻らなくなっちった」

「あんた、私達には普通の口調なのね」

「大事な仲間だからな」

「ごめんなさい………レンさん、私のせいでそこまで………」

「今までの俺が弱いからぶっ壊しただけで、ミラエルのせいじゃねぇよ」

    自分でぶっ壊しただけで、決してミラエルせいでは無い。これはレン自身でやった事で、仲間のせいでは無い。自分を壊したことで生まれ変わったレン、自分を変えることで勝率を上げる。そのために自分をぶっ壊した
     まだゲームには帰らないレン達は日本に留まることになった、日本で戦っているという情報はあるが、それらしき音は一切聞こえてこない。この世界に一体何があったのだろうか、今はどうなっているのだろうか

この日本に何が起きているのか

まだ情報すら分からない
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