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第四章 討伐依頼
第53話 治療を開始する!
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治療の為に魔力を傷口やその周辺に流していく。
細胞の再生のためのエネルギーを魔力で補い、加速させていくイメージだ。
「温かい……」
「痛くはないかな?」
「はい、大丈夫です」
「傷が治ってくると少し痒みが出てくると思うんだけど、掻いちゃうと折角新しくできた皮膚が傷ついちゃうから少し我慢してね」
「わかりました!」
痒いところを掻けないというのも結構辛いんだけど、それは我慢してもらうしかない。
初めは緊張してソワソワしたり、目が合うと慌てて逸らしたりしていたエイミーちゃんだったが、しばらくすると寝息が聞こえてきた。
怪我をしてから痛みやこれからの不安でまともに眠れていなかっただろうし、傷が治る安心感とこの魔法の心地良さで眠気がきたのだろう。
何にせよ安心してもらえてよかった。
その後もひたすら魔力を流し続け、傷も順調に小さくなっていった。
時折心配そうにリルファちゃんが様子を見に来る中、魔力を送り続ける事6時間。
顔の傷が完全に治った。
思った以上に早く治ったのは、エイミーちゃんの若さもあるがオレも魔力操作に慣れてきたことが大きいだろう。
ひとまずまだ寝息を立てているエイミーちゃんを起こす。
「エイミーちゃん。エイミーちゃん、顔の傷は治ったよ」
「うん……? あ、すみません、寝てしまいました」
「いいんだよ。最近ちゃんと眠れていなかったでしょ? どうせ起きていても退屈だろうしね。」
「すみません、久しぶりにちゃんと眠れた気がします」
寝起きで若干ぼーっとしながらもほほ笑んだ。
見た感じ引きつる様な感じもなさそうだ。
「鏡はある?」
「あ、はい」
ベッドの脇から金属を磨いた鏡を取り出した。
傷ついてから何度も自身の顔を見てショックを受けていたんだろうな。
部屋もすっかり暗くなってしまったので“トーチ”で明かりを出しておく。
エイミーちゃんは目を瞑って鏡を顔の前に持っていき、恐る恐る目を開けていく。
「あっ……、あああ、治ってます! 本当に治ってます!!」
鏡を見ながら傷があったところに触れ、何度も確かめている。
「さっきも言ったように、よく見ると傷があった部分だけ少し皮膚の色が違って見えるけどね。普通に生活していれば目立たなくなると思うから、気になるようだったらお化粧とかしておけば分からないと思うよ」
「ありがとうございます! 本当にありがとうございます!!」
泣きながら何度も傷跡を指で触れて確かめている。
喜んでくれて本当に良かった。
声が聞こえたらしく、リルファちゃんとサラさんも部屋に入ってきた。
「お姉ちゃん、治った?」
「リルファ! ありがとう! ちゃんと治してもらえたよ!!」
「本当だ! よかったね!」
姉妹二人抱き合って喜んでいる。
「本当にありがとうございます。もう治らないんじゃないかと思っていたのに、あんなに綺麗に治るなんて……」
サラさんも泣いて喜んでくれている。
「いえ、お礼を言うのはオレの方かもしれません」
サラさんは不思議そうにこちらを見る。
「今回は偶々リルファちゃんに会えたから助けられましたけど、同じように魔物の被害で苦しんでいる人がいるかもしれません。魔物が人々に与える影響がどんなに大きいのか分かりました。そして、オレたちが頑張ればその苦しさを軽減出来るんだという事も実感できました。エイミーちゃんみたいな子を少しでも減らすために頑張りますね」
「はい、どうか、どうかお願い致します」
しばらくしてサラさんの旦那さんも帰ってきて、皆でひとしきり喜んだ。
手足とお腹の傷もまだ残っていたが、夜も遅くなってしまったので続きは明日にすることにした。
皆には『泊って行って』、『せめて食事だけでも』と言われたが、皆には何も連絡もせずここに来てしまっているので、帰ることにした。
リルファちゃんには最後まで引っ付かれて抵抗されたが、何とか納得してもらった。
明日来るときには何かお土産を持ってきてあげよう。
細胞の再生のためのエネルギーを魔力で補い、加速させていくイメージだ。
「温かい……」
「痛くはないかな?」
「はい、大丈夫です」
「傷が治ってくると少し痒みが出てくると思うんだけど、掻いちゃうと折角新しくできた皮膚が傷ついちゃうから少し我慢してね」
「わかりました!」
痒いところを掻けないというのも結構辛いんだけど、それは我慢してもらうしかない。
初めは緊張してソワソワしたり、目が合うと慌てて逸らしたりしていたエイミーちゃんだったが、しばらくすると寝息が聞こえてきた。
怪我をしてから痛みやこれからの不安でまともに眠れていなかっただろうし、傷が治る安心感とこの魔法の心地良さで眠気がきたのだろう。
何にせよ安心してもらえてよかった。
その後もひたすら魔力を流し続け、傷も順調に小さくなっていった。
時折心配そうにリルファちゃんが様子を見に来る中、魔力を送り続ける事6時間。
顔の傷が完全に治った。
思った以上に早く治ったのは、エイミーちゃんの若さもあるがオレも魔力操作に慣れてきたことが大きいだろう。
ひとまずまだ寝息を立てているエイミーちゃんを起こす。
「エイミーちゃん。エイミーちゃん、顔の傷は治ったよ」
「うん……? あ、すみません、寝てしまいました」
「いいんだよ。最近ちゃんと眠れていなかったでしょ? どうせ起きていても退屈だろうしね。」
「すみません、久しぶりにちゃんと眠れた気がします」
寝起きで若干ぼーっとしながらもほほ笑んだ。
見た感じ引きつる様な感じもなさそうだ。
「鏡はある?」
「あ、はい」
ベッドの脇から金属を磨いた鏡を取り出した。
傷ついてから何度も自身の顔を見てショックを受けていたんだろうな。
部屋もすっかり暗くなってしまったので“トーチ”で明かりを出しておく。
エイミーちゃんは目を瞑って鏡を顔の前に持っていき、恐る恐る目を開けていく。
「あっ……、あああ、治ってます! 本当に治ってます!!」
鏡を見ながら傷があったところに触れ、何度も確かめている。
「さっきも言ったように、よく見ると傷があった部分だけ少し皮膚の色が違って見えるけどね。普通に生活していれば目立たなくなると思うから、気になるようだったらお化粧とかしておけば分からないと思うよ」
「ありがとうございます! 本当にありがとうございます!!」
泣きながら何度も傷跡を指で触れて確かめている。
喜んでくれて本当に良かった。
声が聞こえたらしく、リルファちゃんとサラさんも部屋に入ってきた。
「お姉ちゃん、治った?」
「リルファ! ありがとう! ちゃんと治してもらえたよ!!」
「本当だ! よかったね!」
姉妹二人抱き合って喜んでいる。
「本当にありがとうございます。もう治らないんじゃないかと思っていたのに、あんなに綺麗に治るなんて……」
サラさんも泣いて喜んでくれている。
「いえ、お礼を言うのはオレの方かもしれません」
サラさんは不思議そうにこちらを見る。
「今回は偶々リルファちゃんに会えたから助けられましたけど、同じように魔物の被害で苦しんでいる人がいるかもしれません。魔物が人々に与える影響がどんなに大きいのか分かりました。そして、オレたちが頑張ればその苦しさを軽減出来るんだという事も実感できました。エイミーちゃんみたいな子を少しでも減らすために頑張りますね」
「はい、どうか、どうかお願い致します」
しばらくしてサラさんの旦那さんも帰ってきて、皆でひとしきり喜んだ。
手足とお腹の傷もまだ残っていたが、夜も遅くなってしまったので続きは明日にすることにした。
皆には『泊って行って』、『せめて食事だけでも』と言われたが、皆には何も連絡もせずここに来てしまっているので、帰ることにした。
リルファちゃんには最後まで引っ付かれて抵抗されたが、何とか納得してもらった。
明日来るときには何かお土産を持ってきてあげよう。
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